播州清水寺
播州清水寺は、兵庫県加東市にある天台宗の寺院で、十一面観世音菩薩を本尊とする西国三十三所第25番札所です。インドから渡来した法道仙人が創建したと伝わり、大正時代に再建された根本中堂ほかの建物が国登録有形文化財となっています。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
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所在地 | 兵庫県加東市平木1194番地 |
交通 |
舞鶴若狭自動車道「三田西IC」又は中国自動車道「ひょうご東条IC」から車で約25分 JR宝塚線(福知山線)「相野駅」から神姫バス(清水寺行き)乗車約35分、「清水寺」停留所下車 |
拝観料 | 「徒歩登山道」を通る場合は無料、自動車で「きよみず登山道」を通る場合は一般500円・高校生300円・中学生以下無料 |
駐車場 | 登山道入口・仁王門前などに舗装された無料駐車場あり【登山道入口には身障者用区画あり】 |
URL | 播州清水寺 |
連絡先 | 播州清水寺 0795-45-0025 |
歴史・由来
播州清水寺は、兵庫県加東市にある天台宗の寺院で、西国三十三所第25番札所です。インドから渡来した法道仙人が創建したと伝わり、仙人が一刀三礼してみずから刻んだとされる十一面観世音菩薩を秘仏本尊としています。
推古天皇35年(627)、推古天皇の勅願により根本中堂が建立され、神亀2年(725)には聖武天皇が行基に命じて大講堂を建立したとされています。その後、花山天皇が西国巡拝のとき、西国三十三所のひとつに加えられたということです。
大正時代に火災により諸堂を焼失していますが、再建された根本中堂・大講堂・本坊・客殿・鐘楼といった一連の建物は、現在、国登録有形文化財となっているほか、見事な石垣がこれらの建物を支えています。
また、元中3年(1386、北朝至徳3年)、南朝方についた赤松氏範(うじのり)は、播州清水寺に立て籠もって北朝方の山名氏清・細川頼元の軍勢と合戦に及び、一族郎党100人あまりと自害して果てました。このため、境内やその周辺には赤松氏範の墓、赤松氏範の切腹岩、稚児岩(ちごいわ、薩摩国へ落ち延びる五男・乙若丸と別れた場所)などの数々の旧跡が存在します。
車椅子で旅行するポイント
兵庫県道311号上鴨川木津線 清水バス停 徒歩登山道 稚児岩 きよみづ登山道 拝観料金所 赤松氏範之墓 仁王門 清水寺バス停 根本中堂 トイレ 清水茶屋 ドッグラン 月見亭 赤松氏範の切腹岩 薬師堂 弁財天社 放生池 大講堂 引退ポスト 本坊 客殿 鐘楼 地蔵堂 荼枳尼天尊(だきにてんそん) 滾浄水(こんじょうすい) 多宝塔跡 御嶽山頂 |
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
播州清水寺は御嶽山上にあり、山麓の登山口から山上の仁王門までの標高差も250メートル近い。このため、徒歩で山麓から山上に移動するには40分近くかかるが、舗装された2車線道路「きよみず登山道」が整備されているため、自動車であればわずか10分で山麓の料金所から仁王門前の舗装駐車場まで到達可能である。一般車両は進入禁止だが、仁王門前からも舗装道は境内の薬師堂手前まで延びており、舗装道の終点近くには身障者用トイレと駐車場も整備されている。ただし、境内はもとより山岳地にあるため、舗装道とはいっても勾配が急な箇所がみられるので注意したい。舗装道の先は玉砂利が敷かれ、放生池の周囲を大講堂下まで移動できる。大講堂より先の徒歩登山道方面や、本坊・鐘楼・根本中堂方面へは階段があるので車椅子での移動は不可であり、移動できる範囲は限定されるが、名刹の雰囲気は楽しめる。
周辺の名所・観光スポット
播磨中央公園
「播磨中央公園」は、兵庫県加東市にある県立公園で、五峰山麓に広がる181.7ヘクタールの敷地内に、大小のため池や芝生広場、ばら園、桜の園、野球場、サイクルランドなどのさまざまな施設が整備されています。約1,000本のソメイヨシノが開花する4月の「さくらまつり」、約2,500株のバラが楽しめる5月の「春のばらまつり」などのイベントには多くの観光客が訪れます。【身障者用駐車区画・トイレ・スロープあり】
■参考リンク:兵庫県立播磨中央公園