荒神谷遺跡

2017年6月4日パワースポット

荒神谷遺跡は、島根県出雲市にある国指定史跡で、358本もの古代の銅剣が一括して出土したことから考古学的な話題となり、出土品は国宝になっています。一帯は荒神谷史跡公園として整備されており、古代ハスの花が咲く池や古代復元住居があるほか、出土品を展示する荒神谷博物館も開館しています。

旅行先の地図

旅行先の概要

所在地 島根県出雲市斐川町神庭873番地8(荒神谷博物館)
交通 山陰自動車道「斐川IC」から車で約2分
拝観料 無料
ただし、荒神谷博物館の常設展示室は一般205円【障害者、介助者1名半額】
駐車場 舗装された北駐車場(乗用車64台、バス5台)、南駐車場(乗用車126台、バス5台)あり【身障者区画は荒神谷博物館わき】
URL
連絡先 荒神谷博物館 0853-72-9044

歴史・由来

荒神谷遺跡(こうじんだにいせき)は、島根県出雲市斐川町神庭(かんば)に所在する丘陵地の斜面にある国指定史跡で、天保の飢饉の際に三宝荒神を祀ったという石造物が区域内にあることからこの名前が付けられています。

広域農道の建設をきっかけとした発掘調査のなかで、昭和59年(1984)、国内では例をみない、358本もの大量の古代の銅剣が一括して出土したことから考古学的な話題となり、続いて南東3キロ先の「加茂岩倉遺跡」からも、1か所からとしては国内最多の39口の銅鐸が発掘されるに及んで、神話の世界だけではなく、強大な古代出雲国家が実在したことをうかがわせる重要な遺跡として、国の史跡に指定され、出土品も国宝としての指定を受けています。

このように大量の銅剣が埋納されていた理由については定かではなく、豊穣を願う祭祀のために意図的に埋納したという説のほか、儀式の際にだけ取り出す保管場所として使用した、非常時に外敵から奪われないように隠匿した、時代の変化のなかで不要になった青銅器を廃棄した、境界に埋納して悪霊や外的を防いだなどといった、さまざまな説があります。

荒神谷遺跡1.3ヘクタールを含む周辺一帯は、27.5ヘクタールの規模をもつ「荒神谷史跡公園」として整備されており、5万本の古代ハス(大賀ハス)の花が咲く池や古代復元住居、バーベキューサイトなどがあるほか、出土品を展示する「荒神谷博物館」も開館しています。

車椅子で旅行するポイント

【1】荒神谷史跡公園の北駐車場方面から博物館前へ。舗装された身障者用駐車場がある。
【2】荒神谷史跡公園入口のトイレ棟。身障者用トイレを併設している。他にも荒神谷博物館内ほかに身障者用トイレがある。
【3】身障者用トイレ内部
【4】荒神谷博物館とハス池の周辺。平坦な散策路が遺跡まで続いている。
【5】荒神谷遺跡前。奥の斜面が銅剣が埋納されていた場所。見学用デッキから見下ろせるが階段のため車椅子はここまで。





境内配置図 [凡例]
荒神谷史跡公園 荒神谷遺跡 展望デッキ 古代農耕地 古代ハス 北駐車場 荒神谷博物館 西谷池 水生植物池 親水デッキ 南駐車場 管理棟 古代復元住居 バーベキューサイト 椿の森 三宝荒神 島根県道183号斐川上島線 斐川インターチェンジ

移動のしやすさ

★★★★★

バリアフリーの状況

荒神谷遺跡には舗装された駐車場があり、荒神谷博物館前に身障者用の駐車場も別に整備されている。一部階段はあるものの、史跡公園内はおおむね平坦な散策路があり、移動は比較的容易である。博物館内をはじめとして、園内には車椅子ユーザーを含む多目的トイレ、乳幼児設備が整備されている。また、荒神谷博物館の常設展示は身障者手帳所持者と介助者1名まで料金半額に減免となっている。

周辺の名所・観光スポット

島根県立古代出雲歴史博物館

島根県立古代出雲歴史博物館は、出雲大社に隣接して開設された県立博物館であり、出雲大社の古代神殿の宇豆柱や、荒神谷遺跡から出土した大量の青銅器、出雲神話に関連した映像資料などを常設展示している。古代文化に関する企画展示も行わていれる。
【身障者用トイレ・駐車場・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり】

■参考リンク:島根県立古代出雲歴史博物館

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このページの執筆者
@tabisora110