大谷平和観音

2016年6月22日パワースポット

大谷平和観音は、栃木県宇都宮市にある、身丈88尺8寸8分(26.93メートル)の磨崖仏で、第二次世界大戦の戦没者の慰霊のために、大谷石の採石場であった壁面を利用して彫刻されたものです。完成したのは昭和29年のことで、昭和31年に開眼供養が行われています。付近には国の特別史跡および重要文化財に指定されている、大谷寺の大谷磨崖仏もあります。

広告

旅行先の地図

広告

旅行先の概要

広告

所在地 栃木県宇都宮市大谷町1174
交通 JR宇都宮駅(西口)から関東バス(立岩行き)経由で約30分、「大谷観音前」停留所下車
東北自動車道「宇都宮IC」から車で約15分
拝観料 無料
駐車場 公園南側(県道186号大谷街道沿い)に無料の「宇都宮市営大谷駐車場」あり。舗装済み、身障者区画(3台)あり
URL
連絡先 宇都宮市都市整備部公園管理課管理グループ 028-632-2529
宇都宮観光コンベンション協会 028-652-0128

広告

歴史・由来

大谷平和観音は、栃木県宇都宮市にある、身丈88尺8寸8分(26.93メートル)の磨崖仏で、第二次世界大戦の戦没者の慰霊のために、大谷石の採石場であった壁面を利用し、近くにある大谷観音の前立として彫刻されたものです。

戦時中、宇都宮市街地上空にはB-29爆撃機が何度か飛来し空襲を行っており、特に昭和20(1945)年7月12日深夜からの「宇都宮空襲」の被害は甚大でしたが、大谷地区では疎開した軍需工場が地下に展開して生産活動を行っていました。

終戦後、地元大谷町の石工であった上野波造氏が仏像の彫刻を決意し、昭和23年(1948)に起工し、東京芸術大学の飛田朝次郎教授の指導のもとで上野氏らが彫刻をすすめ、6年の歳月をかけて、昭和29年(1954)に完成しました。

昭和31年(1956)には日光山輪王寺門跡の菅原栄海大僧正を導師として招いて開眼式が行われ、稚児行列や大提灯の奉納などで大賑わいであったといいます。

現在も大谷地区のシンボルとしてそびえたつ平和観音の周囲には、スルス岩・天狗の投石・親子がえるなどの奇岩、国の特別史跡および重要文化財に指定されている大谷寺の大谷磨崖仏、市内駒生町にある能満寺の別院である大谷元観音と銭洗観音、姿川に沿った御止山の絶壁が見られる大谷景観公園などがあります。

車椅子で旅行するポイント

peace_kannon_1.jpg 【1】県道沿いの宇都宮市営大谷駐車場。舗装され入口付近に自販機と身障者区画。
peace_kannon_2.jpg 【2】県道反対側にトイレ棟。多目的トイレ併設。若干の停車スペースがあり降車可能。
peace_kannon_3.jpg 【3】インターロッキング舗装を進むと正面に平和観音。展望台に登る人影があるが車椅子では困難。
peace_kannon_4.jpg 【4】平和観音の足元までには若干の階段があるが、手すり付きスロープが併設され移動は容易。
peace_kannon_5.jpg 【5】平和観音前は広場状になっており、大岩壁下にもトイレ棟。車椅子トイレ併設。
peace_kannon_6.jpg 【6】車椅子用トイレ内部
peace_kannon_7.jpg 【7】切通しを抜けて大谷寺(大谷磨崖仏)方面にも移動可。ただし、大谷寺は入口が石段のため車椅子不可。


大谷平和観音・大谷寺境内図

移動のしやすさ

★★★★★

バリアフリーの状況

駐車場が県道を挟んで反対側にあるため、介護者がいるのであれば、いったん平和観音側で降車して、自動車だけ後から駐車場に駐車するとよい。大谷公園として一帯が整備されているので、身障者駐車区画、多目的トイレ、スロープなどが整備されており、特に車椅子での移動にも支障がない。ただし、平和観音の上にある展望台は鉄の階段のため、残念ながら車椅子は不可。

周辺の名所・観光スポット

大谷資料館

柔らかく加工しやすいとして古墳時代からすでに用いられ、一般には石塀や土蔵の外壁などの石材として知られる大谷石の特色や採掘の歴史、方法などを展示する資料館。実際に近年まで稼働していた大谷石の巨大な地下採掘場跡を見ることができるほか、この空間を利用したコンサートや美術展などが開催されることもある。
【見学範囲は限られるが、電話(大谷資料館 028-652-1232)による事前予約制で身障者のマイカーによる地下坑内乗入れが可能。混雑しない平日のみ。入場料金に追加して500円が必要。】

■参考リンク:大谷資料館


このページの執筆者
@tabisora110