臼杵石仏

パワースポット

臼杵石仏は、大分県臼杵市にある磨崖仏で、国の特別史跡および国宝の指定を受けています。真名野長者が一人娘の菩提を弔うために彫らせたという伝説が残りますが、様式的には平安時代から鎌倉時代のものとみられています。これらの石仏は、大きくは古園石仏群、山王山石仏群、ホキ石仏第一群、ホキ石仏第二群の4か所に分かれて存在しています。

旅行先について

地図


(この地図の緯度:33.0905, 経度:131.762639

旅行先の概要

所在地 大分県臼杵市深田地内
交通 東九州自動車道「臼杵IC」から車で約5分
JR日豊本線「臼杵駅」からJRバス(野津方面行き)経由で約20分、「臼杵石仏」停留所下車すぐ
拝観料 大人(高校生以上)540円、小人(小中学生)260円
ただし、障害者手帳提示で大人260円、小人130円に減額
駐車場 入口付近に無料の石仏駐車場あり
URL
連絡先 臼杵石仏事務所 0972-65-3300

歴史・由来

臼杵石仏は、大分県臼杵市にある磨崖仏で、国の特別史跡および国宝の指定を受けています。

この場所に石仏が造立された経緯は不明ですが、地元に残る真名野長者伝説では、お忍びで豊後国まで下向してきた用明天皇の妻となった一人娘が亡くなったため、姫の菩提を弔うために長者夫妻が石仏を彫らせたといい、近くの満月寺境内には真名野長者夫妻とされる室町時代の石像が祀られています。

臼杵石仏は様式的に見ると平安時代から鎌倉時代のものと考えられており、大日如来を中心とした古園石仏群のほか、山王山石仏群、ホキ石仏第一群、ホキ石仏第二群のつごう4か所に分かれて存在しています。

凝灰岩の岩肌に彫られた古園石仏の大日如来は、過去3百年間にわたり、胴体から崩落した頭部が足元に安置された状態でしたが、平成6年に保存修理工事が行われ、無事に胴体に据え付けられました。

車椅子で旅行するポイント

【1】臼杵石仏は山の斜面にあるが、手前にあたる麓の平地に無料駐車場や身障者トイレ、休憩所などが設けられている。
【2】集札所を越えると舗装されたスロープが各石仏群につながっている。途中で階段路とスロープに分かれる部分がある。
【3】スロープを通ってホキ石仏群前へ。平坦なタイル敷きの覆屋のなかに石仏群があり間近に見学できる。ただし、山王山石仏のように高い位置のものは経路が限られる。





境内配置図 [凡例]
古園石仏 山王山石仏 日吉神社 石造五輪塔 ホキ石仏第一群 ホキ石仏第二群 蹴殺所 石仏無料休憩所(里の駅・石仏) 石仏会館 臼杵石仏バス停 深田の鳥居 臼杵石仏公園 ハス畑 満月寺 石造仁王像 真名野長者夫婦像 石仏観光センター・郷膳うさ味 国道502号 臼杵石仏入口交差点 東九州自動車道臼杵インターチェンジ

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

臼杵石仏は集札所の近くに舗装済みの駐車場や身障者用トイレがあり、集札所を抜けた境内にも階段のほかスロープの迂回路が設置されている。ただし、磨崖仏という性質上、もともとの立地が山の斜面であることから、最奥部の山王山石仏のように階段以外で至近距離にアクセスするのが難しい場所もある。すべてを回ろうとせずに見どころだけに止めてもよいかもしれない。

周辺の名所・観光スポット

臼杵城跡(臼杵公園)

「臼杵城跡」とは、キリシタン大名として知られる大友宗麟が臼杵湾に浮かぶ丹生島に永禄5年(1562)に築いた「丹生島城」を前身とし、江戸時代には稲葉家が支配する臼杵藩5万石の藩庁が置かれた城跡のことです。その後の埋立によって地続きになっていますが、臼杵の町並みを一望できる高台にあり、立派な石垣や櫓が残されています。現在は臼杵公園として整備され、春の桜の名所として知られており、ほかに卯寅稲荷神社、稲葉神社、臼杵護国神社が鎮座します。
【身障者用トイレあり】

■参考リンク:臼杵市>臼杵城跡

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このページの執筆者
@tabisora110