笠間稲荷神社

2013年5月15日神社

笠間稲荷神社は、茨城県笠間市に鎮座する「日本三大稲荷」のひとつで、殖産興業の神である宇迦之御魂神を祀ります。秋になると恒例の「笠間の菊まつり」が開催され、境内は全国からの観光客で混雑します。本殿は龍や中国の故事にちなむ精巧な彫刻が施されたもので、国の重要文化財として指定を受けています。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神宇迦之御魂神
所在地茨城県笠間市笠間1
交通 北関東自動車道「友部IC」から車で約15分
JR水戸線「笠間駅」から徒歩約20分
JR水戸線「笠間駅」から茨城交通バス(春風萬里荘・やきもの通り経由、工芸の丘または友部駅北口行き)で約4分、「稲荷神社」停留所下車
JR・東京メトロ・つくばエクスプレス「秋葉原駅」から茨城交通バス(高速バス:関東やきものライナー)で約1時間48分、「笠間稲荷神社入口」停留所下車、徒歩約5分
拝観料無料
ただし、「笠間稲荷美術館」(開館時間:8時~16時30分)は大人300円、学生200円、子供100円(※美術館入口は階段あり)
駐車場境内「稲光閣」前に舗装済みの駐車場及び車両祓所がありますが、年末年始などの繁忙期には規制され、誘導員が対応します。
神社から徒歩5分程度の国道355号沿いに未舗装の地蔵前駐車場及び市営駐車場(鷹匠町・荒町)2か所がありますので、混雑時はこちらを利用します。(通常無料。市営駐車場は年末年始のみ有料:普通車500円)
URL
連絡先笠間稲荷神社 0296-73-0001

歴史・由来

笠間稲荷神社は、茨城県笠間市の市街地に鎮座する神社で、伏見稲荷神社祐徳稲荷神社とともに、「日本三大稲荷」のひとつに数えられます。

確実な創建年代はわかりませんが、社伝によれば、孝徳天皇の白雉2年(651)に胡桃の樹の下に小祠を建てたのが始まりとされ、「胡桃下稲荷」(くるみがしたいなり)とも呼ばれていたとのことです。

江戸時代には井上正賢、牧野貞通など歴代笠間藩主の祈願所として栄え、藩主・井上正賢の一族にあたる門三郎が布教に熱心だったことから「紋三郎稲荷」の別称も生まれたほか、笠間城下や真壁(桜川市)など周辺地域の商人からも崇敬を集めていました。

現在の年間参拝者数は約350万人にのぼり、特に正月の初詣の時期や、大河ドラマの登場人物などをモチーフにした趣向を凝らした菊人形が並ぶ「笠間の菊まつり」(障害者手帳提示で大人800円のところ半額400円。会場は笠間稲荷美術館の裏)の時期には混雑します。

また、毎年11月3日には笠間小学校前の道路に特設された馬場において、笠間稲荷神社の神事としての「流鏑馬」が行われ、当日は2万人ほどの来場があります。

笠間稲荷神社の本殿は、江戸末期の万延元年(1860)の建築で、向拝の「三頭八方睨み龍」のほか、側面には中国東晋時代の書聖・王羲之が『蘭亭序』に記した曲水の宴を再現した精巧優美な彫刻などが残り、国の重要文化財に指定されています。

そのほか境内には、文化13年(1816)に再建された、大きな毛綱が奉納された入母屋造りの「東門」、本殿裏手にある無数の狐像を祀る「狐塚」、茨城県天然記念物となっている樹齢400年の藤の木、日本六古窯から出た中世の陶器類や雪村周継の水墨画などを展示する「笠間稲荷美術館」などがあります。

東京都の日本橋浜町に所在する「笠間稲荷神社東京別社」は、もとは笠間藩主の牧野家の江戸下屋敷にあった邸内社で、明治時代の廃藩置県後に神社として独立したものです。

車椅子で旅行するポイント

【1】国道355号沿いの笠間稲荷駐車場。小さいが看板がある。他にも同じ国道沿いに市営駐車場。
【2】境内の駐車場・車両祓所へは石灯籠のある「高橋町」交差点から入る。
【3】随身門は階段だが右側にコンクリート製のスロープあり。
【4】随身門の東、東門隣に身障者トイレあり。
【4-1】身障者トイレ内部
【5】笠間稲荷拝殿。参道は平坦な石畳で拝殿下まで続く。賽銭箱は階段の上。
【6】拝殿右手の通路から本殿の脇へ。木製スロープあり。
【7】笠間稲荷本殿の彫刻。なおこの場所は未舗装で地面は平坦。


境内配置図 [凡例]
本殿 拝殿 回廊 楼門 末社(月読神社・白山神社・菅原神社・粟島神社・山倉神社) 狐塚 聖徳殿 東門 社務所 授与所 藤棚 車両祓所 稲光閣 手水舎 絵馬殿 仲見世 笠間稲荷美術館 休憩所 嘉辰殿 菊人形展示場 瑞鳳閣 笠間市営鷹匠町駐車場 高橋町交差点 荒町角交差点 国道355号  笠間稲荷神社入口バス停(高速バス) 稲荷神社バス停 国道50号 寺崎交差点 笠間駅 常陽銀行笠間支店

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

笠間稲荷神社は通常の時期であれば高橋町交差点から稲光閣前にある舗装された駐車場に駐車の上、横からそのまま境内に入れる。楼門は石段があるがコンクリートのスロープで迂回可能で、東門脇には身障者トイレも設置されている。回廊内や参道は石畳が敷かれて平坦になっている。拝殿は階段があるのでその下までとなる。

周辺の名所・観光スポット

茨城県陶芸美術館

「伝統工芸と新しい造形美術」をテーマとする広大な「笠間芸術の森公園」の中にある陶芸専門の美術館で、平成12年4月に開館。茨城県出身で近代陶芸の祖とされる板谷波山や人間国宝・松井康成など現代陶芸の作品を一堂に集める。
【身障者用駐車場・エレベーター・トイレ・スロープ・車椅子貸出あり。障害者手帳所持者および介護者1名まで無料】

■参考リンク:茨城県陶芸美術館

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このページの執筆者
@tabisora110