宇都宮二荒山神社

宇都宮二荒山神社 神社
神社
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宇都宮二荒山神社は、栃木県宇都宮市の市街地に鎮座する古社です。主祭神は豊城入彦命で、相殿に大物主命と事代主命を祀ります。延喜式の式内社、下野国一の宮であるとされ、「宇都宮」という地名もこの社に由来するという説があります。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 【主祭神】豊城入彦命
【相殿】大物主命、事代主命
所在地 栃木県宇都宮市馬場通り1-1-1
交通 東北自動車道「鹿沼IC」又は「宇都宮IC」から車で約20分。
東武鉄道宇都宮線「東武宇都宮駅」から徒歩で約15分。
JR宇都宮駅から関東バス又はJRバス(県庁前方面ゆき)経由で約10分、「馬場町」下車。
拝観料 無料
駐車場 神社西側、二荒山会館わきに二荒山駐車場(20分100円、300台収容)あり。二荒山駐車場から入った境内に車祓所の駐車場所あり。
URL
連絡先 宇都宮二荒山神社社務所 028-622-5271

歴史・由来

宇都宮二荒山神社は、栃木県宇都宮市の市街地に位置する古社で、主祭神を豊城入彦命とし、相殿に大物主命、事代主命を祀ります。

仁徳天皇41年(353)に毛野国が下野国と上野国に分けられた際、下野国造に任じられた奈良別(ならわけ)が、その昔蝦夷平定のため東国に派遣されこの地を拓いたという豊城入彦命を祀ったのが始まりとされています。この奈良別は古墳時代に一帯を支配した下毛野君の祖で、豊城入彦命4世の孫にあたります。

宇都宮の中心部は古くは「池辺郷」といい、池の中から古鏡が出土して二荒山神社に奉納されたという謂われをもつ「鏡が池」が戦前まで名残をとどめていましたが、平安時代に編纂された『延喜式』神名帳には「下野国河内郡 二荒山神社」という記載があり、これは宇都宮二荒山神社のことで、のち下野国の一の宮にもなったといいます(一説に日光二荒山神社とも)。

御祭神の豊城入彦命は武勇に優れていたことから、特に武家の信仰を集めており、下野国押領使・藤原秀郷は平将門の乱のときにこの社から授かった宝剣で将門を討ち、また『平家物語』に船上の扇の的を見事射抜いたとして登場する那須与一は「日光の権現、宇都宮、那須の温泉大明神」と祈ったといいます。

『式内社調査報告書』によれば、「二荒山神の現宮(うつつのみや)」が転じたとする説などその起源には諸説あるものの、「宇都宮」という地名もこの社に由来するものです。

平安時代の終わりに摂関家の流れを汲む藤原宗円が当時この社の座主であった地方豪族の下毛野氏あるいは中原氏と姻戚関係となり、神社の別号「宇都宮」を氏として名乗り一帯を所領としたことから、のちに地名としても使われるようになったとのことです。

二荒山神社の社殿は幾度と無く兵火や失火で焼失していますが、特に戊辰戦争においては旧幕府軍が宇都宮城と宇都宮二荒山神社に立てこもり、新政府軍との間で激戦となっています。このため、現在の神明造の社殿は、明治10年(1877)になって明治新政府によって再建されたものです。

車椅子で旅行するポイント

【1】大通りに面する表参道は公開空地の先に石階段で車椅子不可。

【2】神社西側の八幡山公園通りに面して神社の有料駐車場あり。入口に料金所。

【3】舗装済の屋上駐車場は二荒山会館に隣接。ここから坂を登ると境内。

【4】屋上駐車場入口に進入禁止標識があるが、車祓所へ行く場合は坂の上まで車で通行可。

【5】宇都宮二荒山神社の社殿。境内は玉砂利敷で参道部分は石畳で平坦。拝殿手前に賽銭箱。





宇都宮二荒山神社境内配置図
本殿 車祓所 須賀神社 初辰稲荷神社 おたりや堂 斎館 神門 神楽殿 社務所 二荒山会館 トイレ 屋上駐車場 料金所 菅原神社 十二社 剣宮  松尾神社 荒神社 水神社 鳥居

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況
宇都宮二荒山神社は、大通りの鳥居がある方面からは90段ほどの石段があるので車椅子ではアクセスできないが、脇道に迂回して結婚式場の二荒山会館の有料駐車場(二荒山駐車場)側から車両で進入し、車祓所まで乗り付ければアクセスは容易である。なお、車祓所までは坂道なので運転注意のこと。
境内は参道が石畳、他は玉砂利が敷かれているが、かなり平坦なので車椅子でも移動は可能になっている。

周辺の名所・観光スポット

うつのみや妖精ミュージアム

英文学者・妖精研究家の井村君江女史からコレクションの寄贈があったことを契機に誕生した、妖精をテーマとするミュージアム。二荒山神社前の「うつつのみや表参道スクエア」5階にある。妖精に関する絵画や陶器の展示などのほか、妖精図鑑や妖精オルゴールなどの仕掛けも楽しめる。
【ビル内に身障者用トイレ、駐車場、スロープ、エレベーターあり。】

■参考サイト:うつのみや妖精ミュージアム

宇都宮城址公園・清明館

平安時代から一帯を支配し二荒山神社の社家でもあった宇都宮氏代々の居城で、近世には本多正純の改築により一層の繁栄を見た「関東七名城」の1つ・宇都宮城の一部を復元し公園としたもの。旧本丸には清明台、富士見櫓などが建ち、城の歴史を解説・展示する「清明館」も開館している。
【身障者用トイレ、駐車場、スロープ、エレベーター、車椅子貸出(清明館・宇都宮城ものしり館で貸出。未舗装路用を含む。)あり。】

■参考サイト:宇都宮市公式Webサイト> 宇都宮城址公園・清明館

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