円福寺
円福寺は、千葉県銚子市にある真言宗系統の単立寺院で、坂東三十三箇所観音霊場の第27番札所にもなっています。漁師が海中から拾い上げた十一面観音を本尊にしたという伝説をもち、日本最大級の「刺繍釈迦涅槃図」などの寺宝が残されています。
旅行先の地図
(この地図の緯度:35.730388, 経度:140.841422)
旅行先の概要
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
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所在地 | 千葉県銚子市馬場町293-1 |
交通 |
銚子電気鉄道「観音駅」から徒歩で約4分 「銚子駅」から千葉交通バス(長崎線)経由で約5分、「円福寺前」停留所下車 東関東自動車道「潮来IC」または銚子連絡道路「横芝光IC」から車で約1時間 |
拝観料 | なし |
駐車場 | 境内に舗装された無料駐車場あり |
URL | http://iinumakannon.com/ |
連絡先 | 円福寺 0479-22-1741 |
歴史・由来
円福寺は、千葉県銚子市にある真言宗系統の単立寺院で、坂東三十三箇所観音霊場の第27番札所にもなっています。
縁起によれば、神亀元年(724)、地元の漁師の清六と長蔵が、光を放つ海中から十一面観世音菩薩を網で拾い上げ、その後出家してそれぞれ観清、音長という僧となってこれに仕えたのがはじまりといいます。
その後、弘仁年間(810~824)に弘法大師がこの地を訪れた際に開眼供養をしたことから、弘法大師を開祖と仰ぎ、海上長者とよばれる豪族の寄進によって、壮大な伽藍が建立されたといいます。
中世には武家の千葉氏の一族が海上(うなかみ)氏を名乗って下総国海上庄を支配するとともにこの寺の別当職を兼ね、天正6年(1578)には海上氏によって八間四方の観音堂も建立されるなどしており、現在に至る銚子の町並みは、海上氏の庇護のもとでの圓福寺の門前町としての発展に起源があるとされています。
かつては広い境内地をもっていたものの、現在は道路などによって観音堂(本堂)エリアと本坊エリアの2つに分断されており、昭和20年(1945)の空襲による焼失後にそれぞれ建物が再建されています。
円福寺には、高さ3.5メートルという寛文9年(1669)製作の日本最大級の「刺繍釈迦涅槃図」が寺宝として本坊エリアの「釈迦涅槃殿」に安置されており、千葉県の指定有形文化財(工芸品)となっているほか、講談の『天保水滸伝』に登場する漁師町銚子の大親分・銚子の五郎蔵(木村勝五郎)の墓も残されています。
車椅子で旅行するポイント
円福寺本堂 千葉県道244号外川港線 千葉県道254号銚子公園線 馬場町交差点 円福寺本坊 大師堂:嘉永元年(1847)の再建。 閻魔堂:閻魔大王・奪衣婆を祀る。 銚子の五郎蔵(木村勝五郎)墓 墓地 龍神堂:国木田独歩の父・専八が乗船していた龍野藩御用船神龍丸の船首像を納める。 涅槃殿:涅槃図を収蔵し2月15日の涅槃会で一般公開。 円福寺バス停 本坊内仏殿:阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩を安置。 トイレ 古帳庵句碑:江戸の豪商・鈴木金兵衛(古帳庵)の「ほととぎす 銚子は国の とっぱすれ」を刻む。 銚子電鉄観音駅 JR・銚子電鉄銚子駅 犬吠埼 |
移動のしやすさ
★★★★☆
バリアフリーの状況
円福寺は境内に舗装済みの駐車場があるほか、墓地を除く場所はほぼ舗装されているので移動も容易である。本坊の階段にはスロープも設置されている。身障者トイレは本坊から200メートル北の本堂エリアに設置されている。
周辺の名所・観光スポット
銚子ポートタワー・ウオッセ21
「銚子ポートタワー」は、銚子漁港区域内にある全高57.7メートルのツインタワーで、銚子の町並みや太平洋の大海原、犬吠埼に至るまでを一望することができる。タワーに隣接する「ウオッセ21」は、銚子港に水揚げされた魚介類をはじめとする新鮮な海の幸の直売施設であり、2階部分ではシーフードレストラン「うおっせ」も営業している。
【身障者用トイレ・駐車場・エレベーター・車椅子貸出あり】