弘誓寺

2017年2月21日寺院

弘誓寺(ぐぜいじ)は、滋賀県東近江市の浄土真宗の寺院で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている五個荘金堂地区内に位置しています。『平家物語』の「扇の的」伝説で知られる那須与一の子孫にあたる愚咄坊の開基とされ、江戸時代に建てられた本堂の建物は国重要文化財として指定されています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊阿弥陀如来
所在地滋賀県東近江市五個荘金堂町615
交通 JR琵琶湖線「能登川駅」から近江鉄道バスで約10分、「ぷらざ三方よし」停留所下車、徒歩約5分
名神高速道路「八日市IC」から車で約20分
拝観料 無料
駐車場 「ぷらざ三方よし」、「近江商人博物館」など地区内にアスファルトまたは砕石で舗装された無料観光駐車場あり
URL
連絡先弘誓寺 0748-48-2747

歴史・由来

弘誓寺(ぐせいじ)は、滋賀県東近江市の浄土真宗の寺院で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている五個荘金堂地区内に位置しています。

寺伝によれば、本願寺三世・覚如上人の弟子にあたる愚咄坊(ぐとつぼう)が、正応3年(1290)に創建し、当初は安食庄石畑(犬上郡豊郷町石畑)にあったものが、天正9年(1581)に現在地に移転したとされています。

愚咄は『平家物語』の「扇の的」伝説で知られる弓の名手・那須与一の子孫の一人にあたるとされ、彼ら那須与一の子孫がこの地方にそれぞれ建てた寺院を「近江七弘誓寺」と呼び、東近江市内では五個荘のほか建部、瓜生津、躰光寺、小田刈、中一色にある同名の「弘誓寺」、これに彦根市の「法蔵寺」(文明年間に寺号を改めた)をあわせたものが「近江七弘誓寺」に該当しています。

現存する弘誓寺の本堂は、江戸時代の宝暦5年(1755)、近江八幡を拠点としていた大工・高木作右衛門(代々にわたって「高木作右衛門」を名乗っているので時代の異なる同名の人物が複数いる)によって建てられたもので、国の重要文化財として指定されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】付近の「近江商人博物館」に身障者トイレ・駐車場がある。弘誓寺であれば「ぷらざ三方よし」が近く、100台収容の無料観光駐車場「きぬがさ駐車場」もある。
【2】弘誓寺の山門付近。道路沿いに水路が流れ石橋を渡ると目の前が本堂になっている。
【3】この山門の敷居の部分が段差となり車椅子ではそのまま進入することはできない。
【4】弘誓寺の境内北側に別の通用門があり、ここからであれば石畳の参道が本堂手前に続いている。
【5】ただし、山門からの石畳の参道と交差する部分に切り欠きが生じている。
【6】弘誓寺本堂。周囲は玉砂利が敷かれ、参道部分のみ石畳。本堂に上がるには階段となる。





移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

弘誓寺の山門は水路を挟んで公道に面しているが、門の敷居の部分を越えなければ車椅子では境内に入れない。北側に通用門があるので、ここからであれば石畳を通って本堂の前まで行けるようになっている。石畳の一部に切れ目がある。石畳以外の部分には玉砂利が敷かれている。なお、身障者用トイレなどの設備は周辺の「近江商人博物館」や「ぷらざ三方よし」を利用できる。

周辺の名所・観光スポット

近江商人博物館・中路融人記念館

江戸時代に五個荘の地から全国に行商して財を成した「近江商人」に関連した博物館。「売り手によし、買い手によし、世間によし」という、いわゆる「三方よし」の精神をはぐくんだ地域の歴史、近江商人の暮らしぶりや家訓などを映像をはじめとする資料で紹介している。あわせて同じ建物内には東近江市名誉市民で文化功労者となっている日本画家・中路融人のデッサンなどを展示する記念館が開館している。
【身障者用駐車場、スロープ、エレベーター、身障者用トイレ、貸出用車椅子あり。身障者手帳所持者および介護者1名無料】

■参考リンク:てんびんの里 五個荘 東近江市近江商人博物館・中路融人記念館

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このページの執筆者
@tabisora110