飯沼観音

2016年8月14日寺院

飯沼観音は、千葉県銚子市にある真言宗系統の単立寺院で、寺号を「圓福寺」といい、坂東三十三箇所観音霊場の第27番札所にもなっています。漁師が海中から拾い上げた十一面観音を本尊にしたという伝説をもち、江戸時代鋳造の大仏が観音堂の前に残されています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 十一面観世音菩薩
所在地 千葉県銚子市馬場町1-1
交通 銚子電気鉄道「観音駅」から徒歩で約3分
「銚子駅」から千葉交通バス(長崎線)または京成タクシー成田バス(川口線)経由で約4分、「銚子観音」停留所下車、徒歩約3分
東関東自動車道「潮来IC」または銚子連絡道路「横芝光IC」から車で約1時間
拝観料 なし
駐車場 境内に舗装された無料駐車場あり。身障者用区画あり。
URL
連絡先 飯沼観音 0479-23-1316

歴史・由来

飯沼観音圓福寺は、千葉県銚子市にある真言宗系統の単立寺院で、寺号を「圓福寺」といい、坂東三十三箇所観音霊場の第27番札所にもなっています。

縁起によれば、神亀元年(724)、地元の漁師の清六と長蔵が、光を放つ海中から十一面観世音菩薩を網で拾い上げ、その後出家してそれぞれ観清、音長という僧となってこれに仕えたのがはじまりといいます。

その後、弘仁年間(810~824)に弘法大師がこの地を訪れた際に開眼供養をしたことから、弘法大師を開祖と仰ぎ、海上長者とよばれる豪族の寄進によって、壮大な伽藍が建立されたといいます。

中世には武家の千葉氏の一族が海上(うなかみ)氏を名乗って下総国海上庄を支配するとともにこの寺の別当職を兼ね、天正6年(1578)には海上氏によって八間四方の観音堂も建立されるなどしており、現在に至る銚子の町並みは、海上氏の庇護のもとでの圓福寺の門前町としての発展に起源があるとされています。

かつては広い境内地をもっていたものの、現在は道路などによって観音堂(本堂)エリアと本坊エリアの2つに分断されており、昭和20年(1945)の空襲による焼失後にそれぞれ建物が再建されています。

本堂前には江戸時代の正徳4年(1714)に鋳造されたという大仏があり、現在は補修されていますが、太平洋戦争時に米軍機からの機銃掃射を受けた跡なども残っています。

車椅子で旅行するポイント

【1】飯沼観音(本堂エリア)の仁王門。ここからは階段のため、階段を避けて右手の細い道路に迂回する。
【2】仁王門右手から進入して飯岡観音の無料の舗装駐車場。黄色い看板が立っているので目印にする。
【3】飯沼観音の本堂。境内は玉砂利だが参道部分は平坦な石畳で移動は容易。本堂には手すり付きの階段があり、車椅子は階段下まで。
【4】境内に入口スロープ、扉を開けると男子トイレ手前に多目的トイレがある。





境内配置図 [凡例]
圓福寺本坊 銚子電鉄観音駅 千葉県道254号銚子公園線 千葉県道244号外川港線 銚子駅 観音前交差点 銚子漁港 圓福寺本堂 大仏 トイレ 五重塔 二十三夜堂 鐘楼堂 売店 仁王門 銚港神社 銚子観音バス停

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

本堂エリアの境内は玉砂利が敷かれているが、参道部分は平坦な石畳なので移動に支障はない。舗装済みの駐車場が隣接し、身障者用のトイレも境内に整備されている。ただし、本堂へは階段を登らなければならないので、車椅子での参拝は本堂の下までとなる。

周辺の名所・観光スポット

銚子ポートタワー・ウオッセ21

「銚子ポートタワー」は、銚子漁港区域内にある全高57.7メートルのツインタワーで、銚子の町並みや太平洋の大海原、犬吠埼に至るまでを一望することができる。タワーに隣接する「ウオッセ21」は、銚子港に水揚げされた魚介類をはじめとする新鮮な海の幸の直売施設であり、2階部分ではシーフードレストラン「うおっせ」も営業している。
【身障者用トイレ・駐車場・エレベーター・車椅子貸出あり】

■参考リンク:銚子観光は…ウオッセ21&銚子ポートタワー公式ホームページ

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このページの執筆者
@tabisora110