犬山成田山

2017年3月4日寺院

犬山成田山は、愛知県犬山市にある成田山新勝寺の別院です。名古屋方面の信徒が不動明王を祀る千葉県の成田山新勝寺まで参拝するのが困難なことから、戦前に別院建設のための奉賛会が結成され、昭和28年(1953)にようやく建立されました。特に交通安全や厄除け祈願が盛んで、平日でも多くの参拝者が訪れています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 不動明王
所在地 愛知県犬山市犬山北白山平5番地
交通 名鉄「犬山遊園駅」から徒歩約10分
中央自動車道「小牧東IC」から尾張パークウェイ経由、車で約25分
拝観料 無料
駐車場 境内に舗装された無料駐車場(500台)あり
身障者用駐車場は境内裏手の「新生大仏」側(2台)を利用
URL
連絡先 犬山成田山(成田山名古屋別院大聖寺) 0568-61-2583

歴史・由来

犬山成田山は、愛知県犬山市にある成田山新勝寺の別院で、正しくは「成田山名古屋別院大聖寺」といいます。

成田山新勝寺は、千葉県成田市にある寺院で、平安時代、関八州が舞台となった「平将門の乱」のときに、調伏のために派遣された寛朝大僧正が京都から携えてきた不動明王を祀ったのがはじまりとされ、「成田屋」こと歌舞伎役者の初代市川團十郎をはじめ、多くの人々の信仰を集めてきました。

しかし、名古屋方面の信徒が千葉県の成田山新勝寺まで参拝することは、交通の面からもなかなか困難なことから、戦前に別院建立のための奉賛会が結成され、戦争による混乱が落ち着いた昭和28年(1953)、ようやく犬山に別院が建立される運びとなりました。

犬山成田山は、周囲に臨済宗の瑞泉寺や戦後建立された犬山善光寺などの寺院が並び、「白帝城」として知られる国宝・犬山城を望む高台にありますが、特に交通安全や厄除け祈願が盛んで、平日でも多くの参拝者が訪れています。

車椅子で旅行するポイント

【1】犬山成田山正面の明王門。公道から自動車で進入するとまずはここに出る。周囲は広い舗装された駐車場となっている。
【2】自動車交通安全祈祷殿。周囲は駐車場であり、入口にも段差はなくそのまま建物内を移動できる。
【3】本堂に直接行くのであれば、自動車交通安全祈祷殿の脇の道路を山上に向かって自動車で進む。
【4】新生大仏付近からの進入路を曲がり身障者用駐車場へ。本堂のすぐ裏なので、ここから車椅子で境内に入れる。
【5】犬山成田山の本堂。周囲はコンクリートで舗装され平坦。賽銭箱もすぐ近くにある。境内その他の部分もおおむね舗装済み。
【6】祈祷申込みやお守札、御朱印などを扱う総受付の正面は階段だが、脇にスロープが付いており、車椅子でも中まで移動できる。
【7】本堂裏を東側に迂回する坂を下ると、階段を経由せずに鐘撞堂、喫茶鵙(もず)のある広場や弘法堂方面に出られ、途中に身障者用トイレがある。
【8】身障者用トイレ内部





境内配置図 [凡例]
本堂 総受付 信徒会館 弘法堂 出世稲荷 聖蘭堂 明王門 鐘楼堂 自動車交通安全祈祷殿 創庵 身代地蔵尊 若水庵 新生大仏 瑞泉寺 臥龍寺 輝東寺 犬山遊園駅 犬山城

移動のしやすさ

★★★★★

バリアフリーの状況

犬山成田山は、境内の「自動車交通安全祈祷殿」前に舗装された大規模な無料駐車場があるほか、本堂方面に行くのであれば、裏手の「新生大仏」側から身障者用区画に駐車してすぐに境内に入ることも可能となっている。境内のほとんどはコンクリートで舗装され、要所に車いす用のスロープがあるほか、身障者用トイレもあり、もしもわからない場合であっても駐車場の係員に誘導してもらえるため、参拝する上で特に大きな不自由はない。

周辺の名所・観光スポット

国宝犬山城

国宝犬山城は、愛知県犬山市の木曽川河畔にある城郭で、天文6年(1537)に織田信長の叔父・織田信康が築城、その後城主となった石川氏、成瀬氏らが改築したもの。天守閣が現存する「現存12天守」のひとつで、松本城、彦根城、姫路城、松江城とともに国宝に指定されている。白壁に唐破風を配する美しい姿で、李白の詩にちなんで荻生徂徠が「白帝城」の異名を付けたとされる名城である。
【犬山城の敷地内に身障者トイレ、スロープがあるが、途中は凹凸ある石畳で勾配が急なため、必ず介助者は必要。天守閣の内部は急階段のため車椅子は不可。券売所脇に身障者用駐車場があるので、事前連絡をして門扉を開けてもらい、進入路を通って自動車で近くまで移動のこと。】

■参考リンク:国宝犬山城

広告

このページの執筆者
@tabisora110