神善寺

2019年8月1日寺院

神善寺は、茨城県神栖市にある真言宗の寺院です。平安時代の開基というこの地域では最も古い寺院で、地名の「舎利」の由来となっています。鎌倉時代の釈迦涅槃像などが茨城県の有形文化財に指定されているほか、境内に生えている「波崎の大タブ」は樹齢千年ともいわれており、昔から火伏せのご利益で知られ、「新日本名木100選」にも選定されました。

旅行先の地図


(この地図の緯度:35.767977, 経度:140.80388

旅行先の概要

御本尊大日如来
所在地茨城県神栖市波崎3355
交通 JR総武本線・銚子電鉄「銚子駅」から関東鉄道バス(鹿島神宮行き)経由で約13分、「舎利寺前」停留所下車
東関東自動車道「潮来IC」から車で約40分
拝観料 なし
駐車場 山門周囲に駐車可能なスペースあり
URL
連絡先益田山神善寺 0479-44-4301

歴史・由来

神善寺は、茨城県神栖市にある真言宗の寺院で、山号を「益田山」といいます。

寺伝によれば、平安時代の天喜4年(1056)に高野山からこの地に下ってきた貞祐(定裕)上人が開山したといい、波崎地域では最も古い寺院で、地名の「舎利」もこの寺院に伝来した仏舎利に由来しています。

本尊の木造大日如来座像は室町時代のものとみられ、宮殿に「龍ヶ崎法橋寛長」「元和八年四月十一日」の銘があり、鎌倉時代の木造釈迦涅槃像とともに茨城県の有形文化財に指定されています。

また、江戸時代には領主である旗本の松平氏の祈願所となり寺領5石の寄進を受けたほか、境内の釈迦堂で武運長久の日護摩を修したといい、この釈迦堂の建物や弘法大師作と伝える地蔵菩薩立像、転読に用いた大般若経600巻などが神栖市指定文化財となっています。

境内には樹高15メートル、周囲8メートル、樹齢千年ともいわれる「波崎の大タブ」が生えており、江戸時代に野火を食い止め、太平洋戦争時の空襲でも焼失しなかった「火伏の樹」として知られ、火伏の護摩を焚いて家内安全を祈願をする習わしがあります。この「波崎の大タブ」は茨城県の天然記念物に指定されるとともに、「新日本名木100選」にも選定されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】神善寺山門前に砕石が敷かれた駐車可能なスペースがあり、山門は周囲よりも1段高くなっている。
【2】神善寺脇の公道沿いにも駐車可能なスペースがあり、山門または外周から境内に入ると参道は石畳で舗装されている。
【3】山門入ってすぐの参道沿いには波崎の大タブの木があり、周囲を石仏が取り巻いている。
【4】神善寺の本堂。鉄筋コンクリート造で正面は階段となっており、本堂下まで参道が延びている。





境内配置図 [凡例]
本堂 釈迦堂 波崎の大タブ 石碑 山門 墓地 舎利寺前バス停 土合舎利保育園舎利園舎 野中商店 舎利サービスステーション(ガソリンスタンド) マルカツ食堂 茨城県道117号深芝浜波崎線 国道124号荒波交差点 神栖市街 銚子市街 舎利浜

移動のしやすさ

★★★☆☆

バリアフリーの状況

神善寺には特に身障者用設備はないが、浜辺に近い平坦な場所に位置している。山門に1段の段差があるものの、ここを越えるか脇の道路から境内に進入すれば、参道部分は石畳で舗装されているので、「波崎の大タブ」や釈迦堂、本堂を間近に見ることができる。ただし、本堂は戦後建てられた鉄筋コンクリート造で、正面は階段になっている。

周辺の名所・観光スポット

息栖神社

「息栖神社」は、茨城県神栖市にある神社で、鹿島神宮・香取神宮とともに、江戸時代に多くの参詣客で賑わった「東国三社」のひとつにあたります。常陸利根川の河口近くに鎮座し、岐神・天鳥船神・住吉三神といった水上交通に縁の深い神々を祀っています。常陸利根川沿いの鳥居の根元には「日本三霊泉」のひとつという「忍潮井(おしおい)」があり、水中から渾々と清水が湧き出ています。
【特に身障者用設備はないが平坦地に鎮座】

■参考リンク:息栖神社

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このページの執筆者
@tabisora110