慈恩寺

2021年1月1日寺院

慈恩寺は、山形県寒河江市にある慈恩宗の本山で、奈良時代に菩提僊那が建立したと伝えられます。平安時代には藤原摂関家の荘園があったことからその庇護のもとで栄え、江戸時代には3か院48坊からなる東北随一の大寺院でした。境内全体が国史跡に指定されるほか、本堂は国重要文化財、三重塔や山門は山形県有形文化財となっています。

旅行先について

地図


(この地図の緯度:38.41025, 経度:140.250889

旅行先の概要

御本尊 弥勒菩薩
所在地 山形県寒河江市大字慈恩寺地籍31番地
交通 JR左沢線「羽前高松駅」から徒歩約20分
山形自動車道「寒河江IC」から車で約15分
拝観料 境内無料
ただし、内部拝観は拝観料金700円、15名以上600円、障害者割引600円、学生割引500円
駐車場 山上に第1駐車場、慈恩寺テラス前に第2駐車場あり
ともに無料で舗装済み、身障者駐車区画及び身障者トイレあり
URL
連絡先 本山慈恩寺 0237-87-3993

歴史・由来

慈恩寺は、山形県寒河江市にある慈恩宗の本山です。

奈良時代に行基がここに勝地があることを見出し、聖武天皇の勅命でバラモン僧の菩提僊那が建立したと伝えられています。

平安時代には藤原摂関家の荘園があったことからその庇護のもとで栄え、今に残る国重要文化財の木造阿弥陀如来坐像などに都の文化が流入したようすを見ることができます。

江戸時代には最上院・宝蔵院・華蔵院の3か院48坊からなる東北随一の寺領をもつ大寺院であり、山深くの旧境内地にある修験行場跡の山業を含め、かつての一山の景観をよく残すことから、現在では境内全体が国史跡に指定されるほか、本堂が国重要文化財、三重塔や山門は山形県有形文化財となっています。

また、毎年5月5日の一切経会では慈恩寺舞楽八番の舞が披露され、こちらも国指定重要無形民俗文化財のひとつです。

車椅子で旅行するポイント

【1】慈恩寺テラスの前には無料で舗装済みの第2駐車場があり、身障者区画も設けられている。
【2】第2駐車場の隅にはトイレ棟があり、多目的トイレを併設する。
【3】多目的トイレ内部(オストメイト可)
【4】第2駐車場から徒歩の場合は傾斜の大きな急坂を登ることになるため、自動車のまま迂回する。
【5】熊野神社手前の迂回路を進むと、第2駐車場からの急坂との合流地点に案内標識が立っている。
【6】急坂の延長上に山門があるが石段のため、迂回路をそのまま自動車で道なりに進む。
【7】迂回路の先には第1駐車場があり、こちらも身障者区画と多目的トイレがある。
【8】第1駐車場前の坂を100メートル西に下ると慈恩寺境内への入り口が見える。
【9】慈恩寺境内は玉砂利が敷かれほぼ平坦で、スロープ付きの身障者トイレもある。
【10】慈恩寺本堂付近。本堂の舞台に上がるルートは正面の木製階段と脇の木製スロープの両方がある。





境内配置図 [凡例]
本堂 天台大師堂 薬師堂 阿弥陀堂 鐘楼 山門 三重塔 最上院 宝蔵院 華蔵院 慈恩寺第1駐車場 慈恩寺第2駐車場 熊野神社 慈恩寺テラス 国道276号

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

慈恩寺の境内は山腹の傾斜地に位置するものの、山上の第1駐車場までは自動車で行けるほか、石段のある山門を避けて境内に入れるルートも確保されている。境内は全面的に玉砂利が敷かれているが、駐車場や山門脇には身障者トイレがあるなど一定の設備が整備されている。

周辺の名所・観光スポット

慈恩寺テラス

「慈恩寺テラス」は、平成26年に国史跡に指定された「史跡慈恩寺旧境内」の歴史や特色などを240度円形シアターなどの映像その他の展示で紹介するとともに、観光客のための飲食や土産品販売などを提供するガイダンス施設です。内部は常設展示室、企画展示室、シアタールーム、寺そば・寺カフェなどのコーナーにわかれています。
【身障者用トイレ・身障者用駐車場あり】

■参考リンク:慈恩寺テラス

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このページの執筆者
@tabisora110