尾道浄土寺

寺院

浄土寺は、広島県尾道市にある真言宗泉涌寺派の大本山です。推古天皇の時代に聖徳太子が開創したと伝えられ、嘉暦元年(1326)に再興された本堂や多宝塔が国宝となっています。また、足利尊氏が都落ちする際に戦勝を祈願し、見事に劣勢を挽回することができたことから、足利氏とも縁の深い寺院です。

旅行先について

地図


(この地図の緯度:34.412167, 経度:133.210306

旅行先の概要

御本尊 十一面観音
所在地 広島県尾道市東久保町20-28
交通 JR山陽本線「尾道駅」から徒歩約25分、又は同駅からおのみちバス(尾道市内本線東行)経由で約5分、「浄土寺下」下車
西瀬戸自動車道「尾道大橋IC」から車で約3分
拝観料 境内無料
ただし、内部拝観(本堂・阿弥陀堂・庭園)は500円、宝物館拝観は400円(ともに9時~16時30分)
駐車場 境内に駐車可(普通車15台)
大型バスは「浄土寺下交差点」付近に別途2台分の駐車場あり
URL
連絡先 浄土寺 0848-37-2361

歴史・由来

浄土寺は、広島県尾道市にある真言宗泉涌寺派の大本山です。

推古天皇24年(616)に聖徳太子が開創したと伝えられ、鎌倉時代に奈良西大寺の叡尊上人の弟子にあたる定証上人が再興しています。

後に火災に遭うものの、嘉暦元年(1326)に尾道の有徳人(資産家)である沙弥道蓮・比丘尼道性の夫妻により本堂や多宝塔などの再建が進められており、以後は尾道商人の財力を背景として寺勢を伸ばします。このうち現存する本堂や多宝塔は国宝に指定されています。

南北朝時代には足利尊氏が都落ちする際に戦勝を祈願して見事に劣勢を挽回することができたことから、多くの荘園の寄進を受けるなどしており、「丸に二つ引両」の寺紋が示すとおり、足利氏とも縁の深い寺院です。

この寺院は「身代わり観音」といわれる秘仏本尊で国重要文化財の十一面観世音菩薩像をはじめとしたさまざまな文化財を今日に伝えており、境内には宝物館も整備されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】国道2号から続く浄土寺の表参道は石段のため、「防地口」交差点、図書館前を通って自動車で高台に迂回する。
【2】高台まで迂回すると山門直下で表参道と合流できるが、山門にも段差があるのでさらに東に向かう。道路狭小につき運転注意。
【3】自動車は文殊堂脇から境内に進入することができる。ただし、道路幅員が広い海龍寺下で切り返しをしないと上手に進入できない。
【4】境内の多宝塔手前まで空きスペースとなっているので普通車はここに駐車可能。
【5】浄土寺の本堂前。参道部分は石畳が敷かれ、他は砂地に近いが踏み固められている。





境内配置図 [凡例]
国道2号 浄土寺下交差点 浄土寺下バス停 バス専用駐車場 JR山陰本線 尾道市立中央図書館 山門 裏門 研修道場 庫裏 客殿 露滴庵 庭園 方丈 唐門 宝物館 本堂 阿弥陀堂 多宝塔 護摩堂 子安堂 開山堂 高野大明神 文殊堂 墓地 海龍寺 おのみち生涯学習センター

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

浄土寺は表参道が鉄道線路の下を潜る長い石段となっているものの、この石段を通らずとも図書館前の道路に迂回して高台の上に出ることは可能となっている。そして高台上の境内にも自動車に乗ったまま進入することができる。ただし、尾道は「坂の町」の異名があるとおり、迂回路も坂が多く自動車1台分程度の幅員しかないため、運転には特に注意を要する。いったん境内に入れば地勢は割と平坦である。

周辺の名所・観光スポット

尾道市立美術館

「尾道市立美術館」は、しまなみ海道を一望できる千光寺公園の中にあり、建築家・安藤忠雄の設計によるリニューアルを経て開館した公立の美術館です。ガラス張りの展示室を備える館内には、尾道ゆかりの小林和作や平田玉蘊などの作品のほか、フランスの画家ルオーの作品などが展示されています。
【身障者用トイレ・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。身障者手帳提示で本人無料、第1種は付添人1人も無料】

■参考リンク:尾道市立美術館

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このページの執筆者
@tabisora110