木之本地蔵院

2020年4月10日寺院

木之本地蔵院は、滋賀県長浜市にある時宗の寺院で、正しくは長祈山浄信寺といいます。天武天皇の時代に難波浦に漂着した地蔵菩薩像が本尊で、奈良薬師寺の祚蓮上人が仏像を携えて北国街道を下ると、柳の木の根元で動かなくなってしまったため、ここを有縁の地として一寺を建立したのがはじまりとされます。眼病平癒のご利益で知られ、毎年8月の大縁日には多くの参拝客で賑わいます。

旅行先について

地図


(この地図の緯度:35.506028, 経度:136.225889

旅行先の概要

御本尊 地蔵菩薩
所在地 滋賀県長浜市木之本町木之本944
交通 JR北陸本線「木ノ本駅」から徒歩約3分
北陸自動車道「木之本IC」から車で約5分
拝観料 境内無料
戒壇めぐりは300円
駐車場 境内裏手および周辺に砕石を敷いた無料駐車場あり
URL http://www.eonet.ne.jp/~kinomoto-jizou/【リンク切れ】
連絡先 木之本地蔵院 0749-82-2106

歴史・由来

木之本地蔵院は、滋賀県長浜市にある時宗の寺院で、正しくは長祈山浄信寺といいます。

天武天皇の時代に難波浦に漂着し金色の光を放ったという地蔵菩薩像が本尊で、現在も秘仏となっています。

奈良薬師寺の初代である祚蓮上人が勅命を受け、この仏像を携えて北国街道を下り、柳の木の根元で休憩していたところ、仏像が動かなくなってまばゆい金光を放ったため、その場所を有縁の地として一寺を建立したのがはじまりとされます。

柴田勝家と羽柴秀吉との間に起こった賤ヶ岳の戦いでは、この寺に秀吉方の本陣が置かれたため戦火で焼失しましたが、豊臣秀頼の命により、慶長6年(1601)に片桐且元が奉行となって再建を果たしました。

木之本地蔵院は古くから眼病平癒のご利益で知られており、毎年8月の大縁日には御祈祷法会が行われ、周辺には露店も出て多くの参拝客で賑わいます。また、この寺に棲む蛙は片目をつむって眼病に苦しむ人々の身代わりの願掛けをしているといわれ、本尊の写しである地蔵大銅像の足元には無数の蛙の置物が奉納されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】駅から続く国道正面にある木之本地蔵院の参道は石段のため裏手に迂回する。
【2】境内裏手に砕石を敷いた無料駐車場があり、駐車場からスロープで阿弥陀堂手前の参道に降りられるようになっている。
【3】阿弥陀堂の下から庫裡・書院前を通って本堂に至る緩傾斜の石畳の参道がある。
【4】本堂正面は石畳で舗装されている。ただし本堂の舞台へは階段があるので上れない。
【5】秋葉権現の脇に「みんなのトイレ」が設置されており、身障者も利用が可能。
【6】みんなのトイレ内部





境内配置図 [凡例]
本堂:秘仏の地蔵菩薩(国重要文化財で鎌倉時代の作)を祀る 阿弥陀堂 書院(裏地蔵参拝処:木之本地蔵院の本尊は秘仏のため、本尊裏側に安置された、本尊の写しである「裏地蔵」を書院入口から参拝できる) 庫裡 吒枳尼真天:豊川稲荷を勧請 蚕影明神 地蔵大銅像:明治時代に建立された本尊の写しで日本一の高さ6メートルを誇る 金毘羅大権現 鎮守:天満自在天・熊野大権現・正八幡大菩薩・春日大権現・稲荷大明神の五社宮 岩神 毘沙門天 秋葉大権現 庭園:江戸中期の築山林泉式庭園で国名勝 国道303号 木之本札ノ辻跡:江戸時代の高札場

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

木之本地蔵院は正面は低い石段となっているが、裏手に回り込めば駐車場があり、グレーチングなどの段差が若干あるものの、ここから石畳の参道を通って本堂前まで移動することができる。また本堂向かって左手の秋葉権現脇に「みんなのトイレ」が設置されている。ただし、本堂や阿弥陀堂、地蔵大銅像の上までは階段があるので移動することはできない。

周辺の名所・観光スポット

黒壁スクエア

北国街道沿いに広がる長浜市の旧街区で、明治時代に建てられた黒漆喰壁の「旧第百三十銀行」をはじめとするレトロな街並みが保存されており、常時観光客で賑わっています。一帯にはガラス工芸を中心とした工房や美術館、ギャラリー、カフェなどが集積し、大通寺や長浜八幡宮などの神社仏閣もみられます。【身障者用駐車場(有料)・多目的トイレあり】

■参考リンク:黒壁

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このページの執筆者
@tabisora110