光前寺
光前寺は、長野県駒ヶ根市にある天台宗の寺院です。善光寺をはじめとする信濃五山の一つに数えられる名刹で、庭園は国の名勝に指定されています。境内はヒカリゴケの群落や春の枝垂れ桜、秋の紅葉の名所となっており、自然の豊かさが魅力となっています。遠江国府中(現在の静岡県磐田市)に出向いて化け物を退治したという霊犬早太郎、またの名を悉平(しっぺい)太郎のお墓があることでも知られます。
旅行先について
地図
(この地図の緯度:35.734847, 経度:137.895439)
旅行先の概要
御本尊 | 不動明王 |
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所在地 | 長野県駒ケ根市赤穂29 |
交通 |
JR飯田線「駒ヶ根駅」から伊那バスまたは中央アルプス観光バス(しらび平行き)経由で約10分、「切石公園」停留所下車、徒歩約15分 中央自動車道「駒ヶ根IC」から車で約3分 |
拝観料 |
境内無料 ただし、庭園拝観の場合のみ拝観料500円(午前8時から午後5時(冬期は午後4時半)まで) |
駐車場 | 境内入口に舗装済みの第1駐車場、砕石を敷いた第2・第3駐車場あり(約100台分)。無料で身障者用スペースを併設する。 |
URL | http://www.kozenji.or.jp/ |
連絡先 | 宝積山光前寺 0265-83-2736 |
歴史・由来
光前寺は、長野県駒ヶ根市にある天台宗の寺院で、別格本山となっています。善光寺や戸隠神社をはじめとする「信濃五山」の一つに数えられる名刹です。
貞観2年(860)、慈覚大師円仁の弟子にあたる本聖上人が不動明王を感得して開山したといい、武田家や羽柴家などの武家の保護を受けて栄えました。
江戸時代には徳川家から60石の朱印地を賜っています。
現在も境内には南信地方では唯一の三重塔、国重要文化財に指定される弁天堂などの建物が残るほか、本坊裏手にある築山泉水庭などが国名勝に指定されています。
この庭園のほか、ヒカリゴケの群落がみられる参道や、境内をいろどる春の枝垂れ桜、秋の紅葉などの豊かな自然が光前寺の見どころです。
本堂左手にある「霊犬早太郎の墓」は、かつて光前寺で飼われていた山犬を供養したものです。
早太郎はまたの名を悉平太郎(しっぺいたろう)といい、遠江国府中(現在の静岡県磐田市)の見付天神社に出没し、神を騙って村の若い娘を人身御供として差し出すように要求していた狒々(ヒヒ)の化け物を退治したという伝説が残っています。
車椅子で旅行するポイント
本堂 経蔵 弁天堂:国重要文化財 十王堂 三重塔:長野県宝 鐘楼 三門 早太郎の墓 上穂(うわぶ)十一騎の碑:大坂の役で真田幸村配下として戦死した駒ヶ根出身者を祀る 賽の河原 苔の古道 客殿 庭園:本堂前庭園も含め国名勝 本坊 大講堂 光前寺自然探勝園 墓地 仁王門 信州苑光前寺店:和菓子 やまだや保翁(やすおう):二八そば |
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
光前寺は中央アルプス山麓に位置するため、仁王門から続く参道の先にある本堂は、駐車場からは20メートル以上の標高差があることに留意する必要がある。したがって、移動が容易なのは駐車場から仁王門左手の舗装道を通って大講堂までの区間にとどまる。
正面参道は石畳が敷かれ、途中に多目的トイレもあるが、進入路は凹凸のある自然石が敷かれている。またトイレとは反対方向に行けば、鐘楼を経て三門脇、三重塔および本堂の下に至る未舗装道となっているが、ここからは階段のため、いずれにしても三重塔や本堂の直前までは行くことができない。
大講堂の南側から多目的トイレの裏手までをつなぐ未舗装の裏道も一応はあるので、自動車で行ければ便利だが、通常は移動式のバリケードで車両が進入できないように塞がれているようである。
周辺の名所・観光スポット
養命酒製造(株)駒ヶ根工場
「養命酒製造(株)駒ヶ根工場 」は、中央アルプス山麓に建てられた総面積36万平方メートルの薬用養命酒の製造工場。ビン詰めから梱包までの製造ライン工程の見学ができるほか、製品の試飲が可能となっている。一帯は「養命酒健康の森」と名付けられた自然豊かな憩いの空間となっているほか、酒蔵を改修した「養命酒記念館」、軽食やスイーツが楽しめるカフェ「ヒーリングテラス」などもある。
【身障者用駐車場・トイレ・スロープ・車椅子貸出あり】
■参考リンク:養命酒 駒ヶ根工場