茂林寺
茂林寺は、群馬県館林市にある曹洞宗の寺院で、タヌキが化けた分福茶釜の昔話で有名です。境内には信楽焼のタヌキの置物が至る所に並べられ、茶釜の本物も拝観することができます。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御本尊 | 釈迦牟尼仏 |
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所在地 | 群馬県館林市堀工町1570 |
交通 |
東武伊勢崎線「茂林寺前駅むから徒歩約10分 東北自動車道「館林IC」から約5分 |
拝観料 | 境内自由。ただし、「宝物拝観」(午前9時~午後4時、木曜不定休)【車椅子不可】は大人300円、子ども150円。 |
駐車場 | 境内入口に舗装された無料の観光駐車場あり |
URL | 茂林寺 |
連絡先 | 茂林寺 0276-72-1514 |
歴史・由来
青龍山茂林寺は、群馬県館林市にある曹洞宗の寺院で、室町時代中期の応永33年(1426)、美濃国土岐氏の出で小田原最乗寺の28世・大林正通(だいりんしようつう)禅師の開山といいます。
このとき大林正通に伴われて伊香保から館林にやってきた老僧・守鶴は、いくら湯を汲んでも尽きることがないという不思議な茶釜をこの寺に持ち込み、出世開運や寿命が延びるなどの功徳がある茶釜として「分福茶釜」と称したといいます。
のち、眠っているところで手足に毛が生え、尻尾も生えてきて狢(ムジナ、狸)の姿になったのを見られてしまった守鶴は、正体を告白し、飛んで寺から去っていったと、肥前平戸藩主の松浦静山が書いた随筆『甲子夜話』は伝えています。
この茂林寺は、応仁2年(1468)に当地の青柳城主・赤井正光(照光)によって寺領の寄進と伽藍の整備が行われ、大永2年(1522)には後柏原天皇の勅願寺となり、江戸時代の寛永19年(1642)には、3代将軍徳川家光から23石の朱印地が認められました。
茂林寺の寺宝として、 享保12年(1727)に改築されたという本堂内に「分福茶釜」の本物が展示されているほか、境内周囲には群馬県の天然記念物に指定された茂林寺沼及び低地湿原が広がっており、散策ができるようになっています。
車椅子で旅行するポイント
移動のしやすさ
★★★★★
バリアフリーの状況
茂林寺の入口には舗装駐車場と身障者用トイレがある。駐車場からの表参道はアスファルト舗装され、門にも手すり付きのスロープが設置されているほか、茂林寺境内の本堂手前までは、タヌキの置物が両脇に並ぶ平坦な石畳の参道が続いているため、車椅子が単独で移動することも可能となっている。ただし、本堂内の拝観は段差があるため車椅子のままでは不可。
周辺の名所・観光スポット
田山花袋記念文学館
群馬県館林市の生まれで、『蒲団』や『田舎教師』などの作品で自然主義文学を確立した田山花袋の事績を記念して建てられた展示施設。田山花袋の書籍や書簡、日記、愛用品などが展示されているほか、少年期を過ごした旧居も残されている。
【身障者用トイレ・スロープあり】
■参考リンク:館林市>田山花袋記念文学館