毛越寺

2013年7月2日寺院

毛越寺は、岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗の寺院です。慈覚大師円仁の開山と伝え、御本尊は薬師如来となっています。奥州藤原氏が再興し、鎌倉時代の歴史書『吾妻鑑』にも「吾朝無双」と謳われたところで、ユネスコの世界遺産にも登録されています。庭園は極楽浄土を模したもので、大池の周囲を菖蒲や萩といった花々が彩る癒しの空間となっています。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御本尊 薬師如来
所在地 岩手県西磐井郡平泉町字大沢58
交通 JR東北本線「平泉駅」から徒歩約10分、又は平泉町巡回バス「るんるん」経由で約3分、「毛越寺」停留所下車
東北自動車道「平泉前沢IC」から車で約10分
拝観料 大人500円、高校生300円、小・中学生100円(障害者手帳提示で本人・介護者1名半額)
駐車場 寺院わきに舗装済みの町営毛越寺駐車場(普通車300円・身障者無料)あり
さらに山門前(県道31号線の交差点角)にも舗装済の身障者用停車スペース(2台)あり
URL
連絡先 毛越寺 0191-46-2331

歴史・由来

毛越寺(もうつうじ)は、岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗の寺院で、平安時代の嘉祥3年(850)に慈覚大師円仁によって開山されたと伝えられています。現在の御本尊は薬師如来です。

開山以来、一時衰退していたものを奥州藤原氏2代の藤原基衡が再興し、堂塔40余宇を数えるなど中尊寺を凌ぐ規模を誇るようになり、鎌倉時代の歴史書『吾妻鑑』にも「吾朝無双」と謳われたほどです。

その後中世には火災によって烏有に帰し、長らく礎石だけが残り、周囲も水田になるなどしていましたが、戦後の発掘調査によって大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されていることが明らかとなりました。

境内の庭園は極楽浄土を模したもので、大池の周囲を菖蒲や萩といった花々が彩る癒しの空間となっており、国の特別史跡・特別名勝の指定を受け、平成23年(2011)にはユネスコの世界遺産「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」としても登録されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】山門出入口はスロープ状で段差なく移動できる。貸出用車椅子あり。
【2】入口すぐに宝物館があり、1階に身障者トイレ、エレベーターが設置されている。
【3】境内は玉砂利敷で平坦。本堂は正面に階段あり。
【4】本堂階段の左側にスロープがあり、賽銭箱の高さまで車椅子で移動可。
【5】庭園外周の歩道は玉砂利敷で平坦。車椅子でも移動可能。



境内配置図 [凡例]
本堂 山門 宝物館 南大門跡 開山堂 嘉祥寺跡 講堂跡 金堂跡 鼓楼跡 鐘楼跡 築山 遣水 鐘楼堂 常行堂(江戸時代再建) 常行堂・法華堂跡 洲浜 出島石組と池中立石 観自在王院跡 町営毛越寺駐車場 平泉駅 岩手県道31号平泉厳美渓線

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

毛越寺は山門のすぐ目の前に舗装済みの身障者用駐車場、市営駐車場や境内に身障者用トイレがあるほか、スロープ・エレベーターなどのひととおりの設備が整っており、貸出用の車いすもあるため、他の神社仏閣に比べると移動はしやすい。難をいえば境内が広すぎることと、地面がコンクリート舗装ではなく玉砂利になっていることだが、玉砂利も移動に支障が出るほどの敷き詰め方ではない。山門から本堂を経由して大泉が池を一周すると、小回りでも600メートルほどの移動距離になるので、無理をしない範囲で見学すること。

周辺の名所・観光スポット

平泉文化遺産センター

「平泉文化遺産センター」は、ユネスコの世界遺産として登録された平泉の文化遺産をパネルや映像などで紹介するガイダンス施設。各種イベントが開催可能なふれあいホールを併設している。【身障者用駐車場・多機能トイレ(オストメイト対応)あり】

■参考リンク:平泉町>平泉文化遺産センター

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このページの執筆者
@tabisora110