妙福寺

2019年7月1日寺院

妙福寺は、千葉県銚子市にある日蓮宗の寺院です。鎌倉時代の正和3年(1314)開創と伝えられ、境内には妙見菩薩を祀る妙見堂があることから「妙見町」の地名の由来となりました。また本堂の前にははるばる京都御所から移植されたという、千葉県の天然記念物にもなっている「臥龍の藤」があり、季節になると美しい花を咲かせ、「藤の寺」としても知られます。

旅行先の地図


(この地図の緯度:35.727824, 経度:140.829878

旅行先の概要

御本尊 十界本尊
所在地 千葉県銚子市妙見町1465
交通 東関東自動車道「佐原香取IC」または銚子連絡道路「横芝光IC」から車で約1時間
JR総武本線「銚子駅」から徒歩約5分
拝観料 無料
駐車場 境内に専用駐車場はない(駅前のコインパーキングを利用)が、停車可能なスペースがある。
URL
連絡先 妙福寺 0479-22-0650

歴史・由来

妙福寺は、千葉県銚子市にある日蓮宗の寺院です。

鎌倉時代の正和3年(1314)、日蓮宗の中老僧・日高上人を開基と仰ぎ、中山法華経寺三世の日祐上人が開創したとされる名刹です。

香取郡入山崎村(今の千葉県匝瑳市)に真言宗の寺院としてあった「槃若寺」が前身で、当時の住僧が宗旨を日蓮宗に改めたものといい、後の時代に現在地に移転しています。

中御門天皇の御代に勅願寺として十万石待遇の格式を与えられ、享保年間に本堂をはじめとする堂宇が造営されました。

境内には聖徳太子の作で源満仲が崇拝したという妙見菩薩を祀る妙見堂があることから、「妙見町」の地名の由来となり、「銚子の妙見さま」といえばこの寺院を指すことばとして定着しています。

また、本堂の前にははるばる京都御所から船で運ばれ移植されたという、千葉県の天然記念物で樹齢750年以上の「臥龍の藤」があり、季節になると美しい花を咲かせ、「藤の寺」としても知られます。

毎年5月4日・5日には「藤まつり」が開催され、境内では甘茶などが頂けるほか、神輿の渡御があります。この前後の時期は夜間の藤棚ライトアップも見ものです。

車椅子で旅行するポイント

【1】銚子鉄道の踏切正面に妙福寺裏門が位置しており、ここから境内に進入可能。突き当りには妙福稲荷があり、手前に若干の停車可能なスペースがある。
【2】妙福稲荷の奥は自動車進入禁止だが、ここから本堂脇を抜け、車椅子で客殿・臥龍の藤・本堂・妙見堂などがある区画に出られる。
【3】妙福寺の本堂付近。正面は階段だが手前まで移動可。表門の階段から太鼓橋を通って本堂正面に至る石畳の参道が見える。
【4】本堂脇には妙見堂があり、正面は同様に階段である。手前の石畳の参道は七面堂前を経て表門方面につながっている。
【5】妙見堂の向かって右脇には身障者用のスロープの入口があり、ここから正面階段を迂回して堂の上まで移動することができる。






境内配置図 [凡例]
銚子電鉄 銚子駅 浜口梧陵紀徳碑 ヤマサ醤油 妙福寺表門 裏門 中庭 大竜神堂 臥竜の藤 弁財天 平川竜神堂 妙見堂 宝積稲荷 帝釈堂 神輿庫 浄行堂 延寿亭 宝塔 トイレ 墓地 本堂 龍神滝 七面堂 銚子幼稚園 妙福稲荷 大客殿

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

妙福寺は表門や本堂をはじめとする諸堂の正面に階段はあるものの、それ以外はほぼ平坦地であり、参道も石畳またはアスファルト舗装なので、比較的移動は容易である。妙見堂は正面階段を迂回できるスロープが本堂側に設置されており、堂の上まで移動することも可能となっている。参拝者専用の駐車場はないが、表門前の枡形の部分と裏門を入った先の妙福稲荷前に比較的広いスペースがあるため、車両からの乗り降りにも支障がない。なお、身障者用トイレは500メートル北の銚子駅にある。

周辺の名所・観光スポット

ヤマサ醤油しょうゆ味わい体験館

江戸時代から銚子で操業を続ける老舗・ヤマサ醤油の展示施設で、2016年に工場敷地内にオープンしている。ヤマサ醤油の歴史に関連した映画上映や醤油醸造に用いた道具類・製品の展示などが主な内容となっている。しょうゆソフトクリームやぬれ煎餅などのご当地名物のグルメも楽しめる。
工場見学ツアー【電話で要予約】では、原料サイロや麹室、仕込蔵などの醸造関連の施設を間近に見学することができ、帰りには醤油の試供品が手土産としてもらえる。
【身障者用トイレあり。しょうゆ味わい体験館は予約不要。工場見学は事前予約制で介助が必要な旨を申し出ること。】

■参考リンク:ヤマサ醤油株式会社

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このページの執筆者
@tabisora110