柴又帝釈天

2014年2月5日寺院

柴又帝釈天は、東京都葛飾区にある日蓮宗の寺院で、映画『フーテンの寅さん』の舞台としてお馴染みです。帝釈天参道にはだんご屋や料亭など昔ながらのお店が並び、縁日とされる庚申の日には多くの参詣があります。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御本尊大曼陀羅(本堂)、帝釈天板本尊(帝釈堂)
所在地東京都葛飾区柴又7-10-3
交通 京成金町線「柴又駅」から徒歩約5分
東京外環自動車道「松戸IC」から車で約10分
拝観料境内無料。ただし、彫刻ギャラリー・庭園内拝観【車椅子不可】は大人400円、子供(小・中学生)200円。
駐車場境内北東側に「柴又帝釈天有料駐車場」(普通車1時間400円、以後30分ごと200円)あり
URL
連絡先柴又帝釈天題経寺 03-3657-2886

歴史・由来

柴又帝釈天は、東京都葛飾区、江戸川の「矢切の渡し」近傍にある日蓮宗の寺院で、正しくは「経栄山題経寺」といいます。

縁起によれば、江戸初期の寛永6年(1629)に中山法華経寺の日忠が開山となり創建されたといいます。

その後題経寺を中興した9世日敬上人は、日蓮上人が手づから刻んたとされ、長らく所在不明となっていた「帝釈天の板本尊」を安永8年(1779)の庚申の日に発見し、天明の飢饉の際には祈願して大いに効験があったといいます。

以来、庚申の日は帝釈天の縁日となり、体に巣食う三尸(さんし)という虫が天帝に悪事を報告するのを防ぐために徹夜をするという「庚申待ち」の風習と相俟って、多くの参詣者を集めるようになります。

夏目漱石の小説『彼岸過迄』には、境内脇の川魚料理店「川甚」とともに柴又帝釈天が登場し、映画『男はつらいよ』シリーズでも主人公の「寅さん」こと車寅次郎ゆかりの寺として、だんご屋や料亭など昔ながらのお店が並ぶ帝釈天参道とともにお馴染みのものとなりました。

また、境内の帝釈堂には、大正時代から昭和初期にかけて制作された、法華経を題材とする精緻な彫刻群があり、透明な覆屋を設けて「彫刻ギャラリー」として保存・展示されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】柴又駅から延びる帝釈天参道。昔ながらのだんご屋や料理店が並ぶ。路面は石畳で平坦。
【2】参道の終点、二天門前にオストメイト対応の身障者用トイレあり。
【3】柴又帝釈天の二天門。段差はなく車椅子で境内に入ることができる。
【4】柴又帝釈天の境内。参道は石畳で平坦。帝釈堂の正面は階段で、賽銭箱、ギャラリー・庭園受付も階段上。
【5】帝釈堂にガラス張りの覆屋があり彫刻ギャラリーとなっている。客殿、庭園とも渡り廊下で連絡し有料拝観できるが階段上につき車椅子不可。
【6】境内北側の公道沿いに帝釈天有料駐車場(1時間400円)あり。舗装済みで平面駐車場のほか立体駐車場あり。
【7】駐車場から鳳翔会館を抜けて境内裏手に至る平坦な通路もある。





境内配置図 [凡例]
本堂 帝釈堂 彫刻ギャラリー受付 庭園受付 大客殿 茶室 邃溪園 釈迦堂 南大門 参道 二天門 御神水 大鐘楼 鳳翔会館 立体駐車場 ルンビニー幼稚園 川甚 東京都道307号王子金町江戸川線 矢切の渡し 京成電鉄金町線柴又駅

移動のしやすさ

★★★★★

バリアフリーの状況

柴又帝釈天題経寺は、参道経由で正面の二天門から境内に入るルート、立体駐車場から鳳翔会館の通路を経て境内に入るルートのどちらであっても、階段などはなく移動がスムーズである。境内は平坦な石畳か薄く玉砂利が敷かれている程度で大きな段差はない。帝釈堂の内部は靴を脱いで通常の参詣者でも入れるが、階段のため車椅子は不可であり、庭園やギャラリーも同様である。車いす用トイレは参道二天門の手前にある。

周辺の名所・観光スポット

葛飾柴又寅さん記念館

柴又公園内にある展示施設で、映画『男はつらいよ』に登場する「くるまや」の撮影セット、寅さんのカバンの実物などを展示するほか、映画の名場面を紹介した映像コーナー、寅さんとの記念写真の撮影コーナーなどがある。
【身障者用トイレ・エレベーター・車椅子貸出あり。障害者手帳所持者は入場無料。】

■参考リンク:葛飾柴又寅さん記念館

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このページの執筆者
@tabisora110