真源寺(入谷鬼子母神堂)
真源寺は、東京都台東区にある法華宗本門流の寺院です。一般には雑司ヶ谷法明寺・中山法華経寺と並ぶ「江戸三大鬼子母神」のひとつ、「入谷鬼子母神」として知られています。江戸時代から続く朝顔市は、この地域の夏の風物詩となっており、言問通りに100軒以上の朝顔業者と露店が並び、40万人の人出があります。
旅行先の地図
(この地図の緯度:35.719876, 経度:139.782682)
旅行先の概要
御本尊 | 三宝尊 |
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所在地 | 東京都台東区下谷1-12-16 |
交通 |
JR「鶯谷駅」南口から徒歩約3分 都営バス「入谷鬼子母神(入谷駅前)」停留所からすぐ 東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩約1分 首都高速1号上野線「入谷出入口」からすぐ(ただし、出口での車線変更不可のため大回りする必要がある) |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | なし |
URL | 入谷朝顔まつり |
連絡先 | 真源寺 03-3841-1800 |
歴史・由来
真源寺は、東京都台東区にある法華宗本門流の寺院です。一般には雑司ヶ谷法明寺・中山法華経寺と並ぶ「江戸三大鬼子母神」のひとつ、「入谷鬼子母神」として知られています。鬼子母神はもとは人の子を食らう悪鬼であったものの、その後改心して護法善神となったことから、角が取れたという意味で「鬼」の文字の第一画目は書かないのがこの寺院の流儀です。
真源寺のはじまりは万治2年(1659)のことで、沼津にある法華宗本門流の大本山・光長寺の日融上人が百姓利兵衛から入谷の土地を買い入れて寺院を開基し、その際に中老僧の日法上人作という鬼子母神の木像を安置しました。江戸の地口(洒落)にも「恐れ入谷の鬼子母神」と称され、これは大名家の奥女中が腫れ物の治癒を祈願して御利益があった話を聞きつけた江戸の狂歌師・太田蜀山人が作り出したといわれています。
真源寺境内やその周辺の言問通りでは、毎年7月の七夕の頃に「入谷朝顔まつり」が開催されており、3日間でおよそ40万人ほどの人出があります。入谷ではもともと江戸時代から下級武士の間で朝顔栽培が行われていましたが、特に明治時代に入谷田圃一帯の植木職人らが品種改良による変わり種朝顔の栽培をはじめると一大ブームになります。その後一時廃れていたものの、戦後にまた復活し、今日のような大々的な朝顔市へと発展を遂げました。
車椅子で旅行するポイント
本堂 福禄寿堂 百度石 正岡子規句碑 畳針供養塔 日朝上人像 寺務所 庫裡 墓地 入谷鬼子母神バス停 旧坂本小学校 東京メトロ日比谷線入谷駅 言問通り 国道4号昭和通り 清洲橋通り 入谷交差点 首都高速1号上野線 入谷出入口 北上野一丁目公衆トイレ 入谷西交番 鶯谷駅 言問橋 上野駅 千住大橋 |
移動のしやすさ
★★★★☆
バリアフリーの状況
真源寺は言問通り・昭和通りの交差点付近にあり、敷地自体はそれほど大きくはない。駐車場もないので「入谷朝顔まつり」などのイベント時の雑踏ではかえって移動が困難になるが、平日であれば人も少なく、正面の門から境内に入ることができる。正面参道は石畳、それ以外は玉砂利が敷かれている。
なお、最寄りの東京メトロ日比谷線入谷駅については、地上とホームを往復できるエレベーターが入谷鬼子母神真源寺から300メートル離れた昭和通り沿いの4番出口にしか設置されておらず、一部階段は昇降機での対応となるので留意のこと。
周辺の名所・観光スポット
東京都台東区立一葉記念館
「東京都台東区一葉記念館」とは、明治を代表する女流文学家である樋口一葉の業績を紹介するため、地元有志による「一葉協賛会」の寄附にもとづいて、昭和36年(1961)に台東区が設置した公の施設です。当時は女流作家単独の記念館としては我が国初の試みでしたが、当初の建物が老朽化したことと、5000円札の肖像画として樋口一葉が採り上げられたことを理由として、平成18年(2006)にリニューアルオープンしました。
樋口一葉はもとは裕福な家の出であったものの、身内の不幸で生活に困窮したため、小説執筆とあわせて生活の足しとすべく、龍泉寺町(現在の台東区竜泉)で荒物・駄菓子を売る店舗を一時期開いていました。この経験が後の代表作『たけくらべ』に生かされたといわれており、館内には小説の師匠にあたる半井桃水宛ての書簡、商売の仕入帳、『たけくらべ』未定稿などの貴重な品々を展示しています。
【多目的トイレ(オストメイト可)・エレベーター・車椅子貸出あり。身障者手帳所持者と介助者無料。】
■参考リンク:一葉記念館