白峯寺
白峯寺は、香川県の白峯山上にあり、憤怒のあまり天狗に化したという崇徳院が配所で崩御された後に廟所として営まれた頓証寺殿のある真言宗の寺院です。もとは平安初期に弘法大師が開基したと伝えられ、四国霊場第81番札所となっています。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御本尊 | 千手観世音菩薩 |
---|---|
所在地 | 香川県坂出市青海町2635 |
交通 |
JR予讃線「坂出駅」からタクシーで約20分 瀬戸中央自動車道「坂出北IC」、「坂出IC」、又は高松自動車道「高松檀紙IC」から車で約20分 |
拝観料 | 無料(参拝時間:午前7時~午後5時)。ただし、寺宝収蔵庫拝観(要予約)は500円。 |
駐車場 | 山門入口付近ほかに舗装済の無料駐車場(収容台数:230台)あり |
URL | 白峯寺 |
連絡先 | 白峯寺 0877-47-0305 |
歴史・由来
白峯寺(しろみねじ)は、香川県坂出市の白峯山上にある真言宗の寺院で、四国霊場第81番札所となっています。
寺伝によれば、弘仁6年(815)弘法大師空海が白峯山中に宝珠を埋め、仏前に供養する水を得るための閼伽井(あかい)を掘り、堂宇を建立したのがはじまりといい、さらに貞観2年(860)、智証大師円珍が山上に瑞光を見つけてこの山に登り、地主神の神託を受けて本尊の千手観世音菩薩を霊木に刻み安置したといいます。
のち保元の乱で敗れた崇徳上皇(崇徳院)が讃岐国に配流され、都に帰ることなく長寛2年(1164)に崩御されると、白峯山中に御陵が営まれるとともに、慰霊のために廟所が建てられます。これが現在境内にある「頓証寺殿」とされています。
仁安2年(1167)には崇徳院を敬慕していた歌人の西行が院の旧蹟を訪ねて四国に下向、白峯寺で「松山の 波に流れて 来し舟の やがて空しく 成にける哉」と詠んでおり、その際たびたび御陵が鳴動したと伝えられます。
院の崩御以降、都では変事が続き、やがて源平合戦に至る大きな世相の混乱の中、崇徳院の怨霊化が意識されるようになり、のちには崇徳院が血書をもって五部大乗経を写経し「天下を滅亡すべき」と呪詛したとか、怨念のあまり生きながら天狗の姿に化したなどの風説が生まれたことから、同寺には崇徳院の菩提を弔うために荘園や宝物の寄進が盛んになります。
後小松天皇は応永22年(1415)に宸筆の扁額を奉納し、高松藩主・松平頼重は延宝8年(1680)に勅額門及び頓証寺殿を再建、さらに明治天皇は慶応4年(1868)に崇徳院の御霊を京都に迎え神式の白峯神宮を創建して頓証寺殿を廃する(のち再興)などしています。
上記の後小松天皇が奉納した木造頓証寺勅額のほか、鎌倉時代の十三重石塔が参道に建ち、国指定重要文化財として現在も白峯寺に伝えられています。
車椅子で旅行するポイント
周辺の名所・観光スポット
丸亀城
香川県丸亀市にあり、慶長年間に生駒親正がほぼ現在の姿にまで築城。高さ日本一という60メートル超の石垣は「扇の勾配」と呼ばれる曲線美。水濠の中に天守が浮かび「蓬莱城」の別名を持つ。
【身障者用トイレあり。階段又は急勾配の坂道につき上層は車椅子不可。】
■参考リンク:丸亀城