奥の正法寺
正法寺は、岩手県奥州市にある曹洞宗の寺院であり、御本尊は如意輪観音です。貞和4年(1348)に東北初の曹洞宗の寺院として開山され、かつては奥州・羽州の曹洞宗の本山でした。本堂の茅葺き屋根は日本一の規模を有することで知られ、国の重要文化財に指定されています。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御本尊 | 如意輪観音 |
---|---|
所在地 | 岩手県奥州市水沢区黒石町字正法寺129 |
交通 |
東北自動車道「平泉前沢IC」から車で約20分。 JR「水沢駅」から岩手県交通バス(正法寺線)で約24分、「正法寺」停留所下車。 |
拝観料 | 境内無料。ただし、本堂・庫裡・開山堂・宝物庫ほかの内部拝観は文化財保護協力金として大人400円、中学生200円、小人100円。【階段あり車椅子は不可。ただし、庫裡には点字の寺院解説が備え付けられている。】 |
駐車場 | 惣門手前の坂道沿いに舗装された無料駐車場あり。身障者用区画あり。 |
URL | 大梅拈華山円通 正法寺 |
連絡先 | 正法寺受処 0197-26-4041 |
歴史・由来
正法寺は、岩手県奥州市にある曹洞宗の寺院であり、御本尊は如意輪観音です。
貞和4年(1348)、総持寺2代住職・峨山紹碩の高弟だった無底良韶により開かれました。
東北で最初の曹洞宗寺院で、かつては永平寺、総持寺と並ぶ奥羽2州の曹洞宗の本山として栄え、1200か寺の末寺を有していましたが、元和元年(1615)、幕府の法度により本寺の格を失いました。
現在の正法寺の法堂(本堂)は、寛政11年(1799)の火災の後、仙台藩により文化8年(1811)になって再建されたものです。入母屋造、茅葺きの建物で、屋根の高さは26メートル、勾配49度、面積1900平方メートルと、茅葺屋根の寺院建築としては日本一の規模を誇り、国の重要文化財に指定されています。
また、正法寺には、日照りのときに祈ると必ず雨が降るという雪村筆の「飛龍観音」をはじめとする「正法寺の七不思議」があります。
現在でも直末寺院73か寺を擁し、曹洞宗の地方僧堂として、各県から集まった修行僧による厳しい修行が行われています。写経教室、座禅など一般向けの講座なども開催されています。
車椅子で旅行するポイント
周辺の名所・観光スポット
歴史公園えさし藤原の郷
奥州藤原氏初代・清衡の生誕の地にあるテーマパーク。約20ヘクタールの園内に、奥州藤原氏が築いた伽羅御所や政庁、金色堂、館など120棟余りの歴史的建造物を再現している。大河ドラマや映画などのロケ地としても活用されている。「えさし郷土文化館」や食事処・土産品店なども併設している。
【身障者用トイレ・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で割引あり。一部に急坂などあるため「バリアフリーコース」の設定あり。】
■参考リンク:歴史公園えさし藤原の郷