奥の正法寺

2013年10月31日寺院

正法寺は、岩手県奥州市にある曹洞宗の寺院であり、御本尊は如意輪観音です。貞和4年(1348)に東北初の曹洞宗の寺院として開山され、かつては奥州・羽州の曹洞宗の本山でした。本堂の茅葺き屋根は日本一の規模を有することで知られ、国の重要文化財に指定されています。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御本尊 如意輪観音
所在地 岩手県奥州市水沢区黒石町字正法寺129
交通 東北自動車道「平泉前沢IC」から車で約20分。
JR「水沢駅」から岩手県交通バス(正法寺線)で約24分、「正法寺」停留所下車。
拝観料 境内無料。ただし、本堂・庫裡・開山堂・宝物庫ほかの内部拝観は文化財保護協力金として大人400円、中学生200円、小人100円。【階段あり車椅子は不可。ただし、庫裡には点字の寺院解説が備え付けられている。】
駐車場 惣門手前の坂道沿いに舗装された無料駐車場あり。身障者用区画あり。
URL
連絡先 正法寺受処 0197-26-4041

歴史・由来

正法寺は、岩手県奥州市にある曹洞宗の寺院であり、御本尊は如意輪観音です。

貞和4年(1348)、総持寺2代住職・峨山紹碩の高弟だった無底良韶により開かれました。

東北で最初の曹洞宗寺院で、かつては永平寺、総持寺と並ぶ奥羽2州の曹洞宗の本山として栄え、1200か寺の末寺を有していましたが、元和元年(1615)、幕府の法度により本寺の格を失いました。

現在の正法寺の法堂(本堂)は、寛政11年(1799)の火災の後、仙台藩により文化8年(1811)になって再建されたものです。入母屋造、茅葺きの建物で、屋根の高さは26メートル、勾配49度、面積1900平方メートルと、茅葺屋根の寺院建築としては日本一の規模を誇り、国の重要文化財に指定されています。

また、正法寺には、日照りのときに祈ると必ず雨が降るという雪村筆の「飛龍観音」をはじめとする「正法寺の七不思議」があります。

現在でも直末寺院73か寺を擁し、曹洞宗の地方僧堂として、各県から集まった修行僧による厳しい修行が行われています。写経教室、座禅など一般向けの講座なども開催されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】正法寺前の坂道沿いには公衆トイレと舗装駐車場。身障者用トイレ、身障者用駐車区画ともあり。
【2】正法寺の惣門。急な石階段のため車椅子不可。脇道に迂回。
【3】惣門の脇に舗装道があるので車椅子はこちらへ迂回。勾配のある坂道につき注意。
【4】迂回路を上ると庫裡がある。本堂へは拝観料を納め庫裏から入場するが、内部は階段のため車椅子不可。
【5】正法寺本堂。庫裡の前の砕石敷の境内道路から全景が見渡せる。
【6】本堂へは舗装された境内道路が続いており、直下まで車椅子で移動可。




周辺の名所・観光スポット

歴史公園えさし藤原の郷

奥州藤原氏初代・清衡の生誕の地にあるテーマパーク。約20ヘクタールの園内に、奥州藤原氏が築いた伽羅御所や政庁、金色堂、館など120棟余りの歴史的建造物を再現している。大河ドラマや映画などのロケ地としても活用されている。「えさし郷土文化館」や食事処・土産品店なども併設している。
【身障者用トイレ・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で割引あり。一部に急坂などあるため「バリアフリーコース」の設定あり。】

■参考リンク:歴史公園えさし藤原の郷

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@tabisora110