滝野不動堂
2018年9月14日寺院
滝野不動堂は、茨城県笠間市にある不動明王を祀る小堂です。カルスト地形の岩肌を背景にして懸崖造りで建てられており、笠間市の指定文化財になっています。江戸時代中期に笠間城下の商人・滝野伊兵衛らが寄進したものといい、木鼻には龍や獅子などの彫刻が施されています。本尊の不動明王像も戦国時代の作で、両脇侍とともに茨城県の指定文化財です。
旅行先の地図
(この地図の緯度:36.393525, 経度:140.23722)
旅行先の概要
御本尊 | 不動明王 |
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所在地 | 茨城県笠間市箱田861 |
交通 | 北関東自動車道「笠間西IC」から車で約15分 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 境内に砕石が敷かれた駐車可能なスペースあり |
URL | 笠間市>市指定文化財 [滝野不動堂(たきのふどうどう)] |
連絡先 | 下箱田総代会 |
歴史・由来
滝野不動堂は、茨城県笠間市にある不動明王を祀る小堂です。寄進者の名前から「滝野不動堂」と呼ばれていますが、「北向き不動」や「新地の不動尊」といった別名もあります。
創建の時期は不明ですが、旅の僧侶(弘法大師)が岩肌に爪で不動明王の姿を描いたという「爪書き不動」の伝承があり、江戸時代には当山派修験の祈祷所となっていました。
無数の絵馬や鉄剣が奉納された現在の堂宇は、享保14年(1729)、笠間城下の新町の商人・滝野伊兵衛らが寄進して成ったものといい、「筑波山地域ジオパーク」の一部にもなっている石灰岩が侵食されてできた小規模なカルスト地形を背景にして、片庭川沿いに懸崖造りで建てられています。
木鼻には龍や獅子などの彫刻が施されていますが、これは地元の箱田村出身の宮大工・二代目藤田孫平治常信のものと考えられており、江戸時代中期の建築様式がよくわかる作例として笠間市の指定文化財になっています。
また、本尊の不動明王像は、戦国時代の永正元年(1504)に製作された桧の寄木造りの坐像で、左右の制多迦童子、矜羯羅童子の両脇侍の立像とともに、茨城県の有形文化財に指定されています。
車椅子で旅行するポイント
滝野不動堂 手水鉢 石橋 手水鉢 カルスト地形 片庭川 民家 茨城県道1号宇都宮笠間線 石井交差点 国道50号 国道355号 笠間市総合公園 益子市 |
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
経路に石段があるので仏堂の上までは登れないが、境内はそれほど広くはないので割と近くまで車を寄せられる。水路の反対側の未舗装道まで移動すれば、横から懸崖造りの様子をよく見学することができるが、この道路は隣接する民家への進入路にもなっているので、近隣住民に迷惑をかけないようにすること。身障者用トイレ(多目的トイレ)は1キロ南側の笠間市総合公園内にある。
周辺の名所・観光スポット
茨城県陶芸美術館
「伝統工芸と新しい造形美術」をテーマとする広大な「笠間芸術の森公園」の中にある陶芸専門の美術館で、平成12年4月に開館。茨城県出身で近代陶芸の祖とされる板谷波山や人間国宝・松井康成など現代陶芸の作品を一堂に集める。
【身障者用駐車場・エレベーター・トイレ・スロープ・車椅子貸出あり。障害者手帳所持者および介護者1名まで無料】
■参考リンク:茨城県陶芸美術館
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