継鹿尾観音寂光院

2014年2月15日寺院

継鹿尾観音寂光院は、愛知県犬山市の真言宗寺院で、鵜飼で有名な長良川沿いに聳える継鹿尾山上にあります。「尾張のもみじでら」とも称され、秋には10万坪の広い境内が鮮やかな紅に染まります。山内にはスロープカー(モノレール)が設置され、参拝も容易になりました。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御本尊 千手観音(本堂、秘仏)、大随求菩薩(随求堂)
所在地 愛知県犬山市継鹿尾山杉ノ段12
交通 名鉄犬山線「犬山遊園駅」からタクシーで約5分
名鉄犬山線「犬山駅」(東口)から犬山市コミュニティバス(栗栖線)【月・火・金曜日のみ運行】経由で約10分、「寂光院」下車。
名神高速道路「小牧IC」から車で約30分
拝観料 無料。ただし、スロープカー(モノレール)利用は志納料200円。
駐車場 総門脇、総門奥、山麓広場【許可車、送迎車に限る】に舗装済の無料駐車場(収容台数:50台)あり
URL
連絡先 継鹿尾山寂光院 0568-61-0035

歴史・由来

継鹿尾(つがお)観音寂光院は、愛知県犬山市の真言宗の寺院で、鵜飼で有名な長良川沿いに聳える継鹿尾山上にあります。

寺伝によれば、白雉5年(654)に孝徳天皇の勅願により法相宗の僧・道昭が開山したもので、秘仏とされる本尊の千手観音は日本武尊の魂が化現したものといわれています。

弘仁年間(810~823)には弘法大師が来山して法相宗から真言宗に改め、子院18、寺領500石を有する大寺になったといいますが、その後火災に遭って退転します。

永禄8年(1565)には織田信長が黒印寺領50石、山林50町歩余りを寄進し清洲城の鬼門鎮護として復興を遂げ、今日も山内には随求堂、弁天堂、薬医門など江戸時代に建立された古い建物が残り、それぞれ国の登録有形文化財に指定されています。

継鹿尾観音寂光院は「尾張のもみじでら」としても知られており、10万坪(33万平方メートル)にも及ぶ広大な寺域はすべて飛騨木曽川国定公園に指定され、秋には一面の紅葉を見ることができます。

平成22年(2010)には山内にスロープカー(モノレール)が開通し、320段もの階段参道・七福坂を通らず直接山上の本堂・随求堂を参拝することが可能になりました。

車椅子で旅行するポイント

継鹿尾観音寂光院の参道(七福坂)は階段路のため、山上へはスロープカー(モノレール)を利用します。ただし、乗降口が階段かつ狭小で、内部への車椅子持込は不可ですので、自力歩行が可能な人に限られます。詳しくは写真での解説記事を参照してください。
【1】県道185号沿いの一の門。ここから車で境内へ。道路狭小、坂道につき運転注意。なお県道を進むと身障者用トイレのある不動公園。
【2】総門を越えると坂道の途中に参詣者駐車場。「スロープカーのりば」の看板通りさらに奥へ進む。
【3】駐車場を越えて車道終点の広場へ。一般車は進入禁止だが3台分の舗装駐車場があり乗降可能。
【4】正面に千体観音堂とバス停。左手にお寺カフェと薬医門。車椅子のみで移動可能なのはこの付近まで。
【5】千体観音堂の右手に本堂に至る参道(七福坂)。320段の階段路につき車椅子不可。
【6】カフェ向かいにスロープカー(モノレール)山麓駅。志納金200円。「車椅子 入口狭小 持込不可」の看板あり。定員6名、入口階段のため車椅子を降りて乗車。
【7】スロープカー不動駅。乗降口は階段。再度乗車のときはエレベーター同様にボタンを押して操作。
【8】不動駅の向かいに不動堂。七福坂の途中にあり床上に賽銭箱が置かれている。
【9】スロープカー山上駅。山麓駅から4分程度で到着。乗降口は階段。随求堂の下に位置する。
【10】随求堂と本堂の間の渡り廊下の下を潜って本堂正面へ。
【11】継鹿尾観音の本堂。正面は木製階段で賽銭箱は階段上。左手の随求堂とは渡り廊下で連絡。




周辺の名所・観光スポット

ぎふ長良川鵜飼

鵜匠が鵜を操り魚を捕える古式漁法で、岐阜県重要無形民俗文化財に指定されている。長良川では中秋の名月及び増水時を除き、毎年5月11日から10月15日までの毎夜行われており、鵜飼観覧船に乗って間近に見物することができる。
【鵜飼観覧船のりばに身障者用トイレ・スロープあり。バリアフリー船があり車椅子での乗船可。】

■参考リンク:岐阜市漫遊>長良川鵜飼

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このページの執筆者
@tabisora110