天津神明宮

2016年3月17日神社

天津神明宮(あまつしんめいぐう)は、千葉県鴨川市にある天照皇大神ほかを祀る神社です。源頼朝が神助を仰いで伊勢神宮に土地を寄進し、以前から鎮座していた神社とあわせて伊勢の神を勧請して祀ったという由緒があるといいます。境内には亜熱帯性の「まるばちしゃの木」が生育し、生育地の北限として千葉県の天然記念物に指定されています。

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旅行先の地図

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旅行先の概要

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御祭神 天照皇大神、豊受大神、八重事代主神、大山祇大神ほか7柱
所在地 千葉県鴨川市天津2950
交通 安房鴨川駅から鴨川日東バス(天津駅・小湊駅方面)経由で約20分、「神明神社前」停留所下車、徒歩で約5分
拝観料 無料
駐車場 神社に隣接して砕石敷の無料駐車場あり
URL
連絡先 天津神明宮 04-7094-0323

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歴史・由来

天津神明宮(あまつしんめいぐう)は、千葉県鴨川市(合併前の天津小湊町)にある天照皇大神ほかを祀る神社です。

事代主神(えびす神と同一視される)が海を渡って東方鎮護の神としてこの地に鎮座し、「庤明神」(もうけみょうじん)として祀ったのがそもそものはじまりとされています。

その後、治承4年(1180)に「石橋山の戦い」に破れて真鶴岬から海路で安房国(千葉県)に落ち延びた源頼朝は、父の源義朝がすでに伊勢神宮に寄進をしていた「丸御厨」(まるのみくりや)を巡検して、平氏討伐の宿願が果たせればさらに安房国内の土地を寄進すると神に請願したことが、『吾妻鏡』に記されています。

その結果として、一ノ谷の戦いに勝利した源頼朝は、寿永3年(1184)、安房国に「東条御厨」を新設し、伊勢から天照皇大神、豊受皇大神を勧請して「庤明神」とともに祀ったのが、「神明宮」としての実質的なはじまりで、「房州伊勢の宮」として、長らく武家や地元の漁業者の崇敬を集め、かつて近くの清澄寺で修行をしていた日蓮も、「天照太神の御くりや、右大将家(=源頼朝:建久年間に右近衛大将に任官)の立て始め給ひし日本第二のみくりや、今は日本第一なり。」と書状に記しています。

天津神明宮の境内には「まるばちしゃの木」が生育していますが、これは中国大陸南部や台湾などに自生する亜熱帯性植物で、生育地の北限として千葉県の天然記念物に指定されているほか、神社後背地には豊かな樹林が残されています。

また、伊勢神宮ではすべての建物を定期的に造替する「式年遷宮」が有名ですが、この天津神明宮でも20年に一度、鳥居を建て替える「式年鳥居木曳祭」(しきねんとりいぎひきさい)とよばれる神事が行われています。

車椅子で旅行するポイント

amatsushinmeigu_shrine_1.jpg 【1】天津神明宮の入口。正面参道には3段の石段があるが、左側は段差なく、車両祓用の広大な空き地に進めるようになっている。
amatsushinmeigu_shrine_2.jpg 【2】入口よりも50メートル先に砕石敷の第1駐車場がある。公道を横切れば天津神明宮の境内はすぐ。
amatsushinmeigu_shrine_3.jpg 【3】天津神明宮の御社殿。正面からは階段があるので車椅子不可。
amatsushinmeigu_shrine_4.jpg 【4】社殿の左側のベンチが置かれた木陰のスペースから御社殿正面の階段を迂回できる。
amatsushinmeigu_shrine_5.jpg 【5】社殿左側にスロープがあり、賽銭箱前に車椅子で進める。賽銭箱前は庇で覆われ石畳で平坦。
amatsushinmeigu_shrine_6.jpg 【6】正面から入って社務所方面にも階段はあるが車椅子用のスロープが併設されている。
amatsushinmeigu_shrine_7.jpg 【7】駐車場からのアプローチ付近には身障者用トイレもある。


天津神明宮境内図

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

境内は平坦な石畳の参道と玉砂利を敷いた部分が混在するが、身障者用トイレ、車いす用スロープがあり、割と楽に移動できるようになっている。駐車場も隣接しているので移動距離も長くない。

周辺の名所・観光スポット

鴨川シーワールド

「海の世界との出会い」をコンセプトとする水族館で、11000点を超える海生生物が展示されている。館内ではサメの一種であるベルーガの水中パフォーマンスやイルカショーなどが楽しめる。温泉大浴場もあるオーシャンビューのオフィシャルホテルも併設している。
【スロープ、エレベーター、身障者用トイレ、車椅子観覧スペース、車椅子貸出あり】

■参考リンク:鴨川シーワールド


このページの執筆者
@tabisora110