京都御苑
京都御苑(きょうとぎょえん)は、京都府京都市にある国民公園で、かつての公家町にあたり、その中心には京都御所が建っています。公園部分は65クタール、御所などをあわせると92ヘクタールという広大な面積です。京都御所の建物は江戸末期の安政2年(1855)の再建ですが、古くからの内裏の形態を残す由緒あるものです。
旅行先の地図
旅行先の概要
所在地 | 京都市上京区京都御苑3(環境省京都御苑管理事務所) |
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交通 |
名神高速道路「京都東IC」から車で約25分 京都駅から京都市営地下鉄烏丸線で約10分、「今出川駅」下車、徒歩約5分 京都駅から京都市バスで(市役所乗換)約30分、「烏丸今出川」停留所下車、徒歩約5分 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 中立売西駐車場(7:40-19:30)、清和院東駐車場(8:40-20:00)あり。ともに舗装済みで有料(3時間まで500円)。身障者区画あり |
URL | https://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/ |
連絡先 |
環境省京都御苑管理事務所 075-211-6348 |
歴史・由来
京都御苑(きょうとぎょえん)は、京都府京都市にある国民公園のひとつで、かつての公家町にあたり、その中心には、明治時代の東京奠都まで内裏として歴代天皇が用いていた京都御所が建っています。
敷地の東西は700メートル、南北は1300メートルに及び、皇居外苑、新宿御苑とともに、戦後に国民公園として一般に開放された環境省管理の国民公園の部分は65クタール、宮内庁が管理する京都御所などをあわせると92ヘクタールという広大な面積となっています。
平安京の本来の内裏は現在の京都御苑よりも西寄りの千本通付近にあったものの、南北朝時代に北朝の光厳天皇が里内裏であった土御門殿を皇居と定め、明徳の和談によって南北朝合一が図られると、ここが皇居として定着するようになります。
のちに関白となった豊臣秀吉が内裏のまわりに公家を集住させ、公家町(「御築地内」)が形成されるようになり、火災などによる再建や拡張を何度か繰り返しています。
京都御所の建物に関連して、江戸時代の寛政2年(1790)、老中・松平定信が、有職家の裏松光世(裏松固禅)が著した『大内裏図考證』をもとにして清涼殿や紫宸殿などの建物を平安様式で復元し、のちに火災に遭うものの、安政2年(1855)に同様の規模で再建され、これが現在に残っています。
また、御所の東南方向には別に大宮御所、仙洞御所、南西方向に旧閑院宮邸や九条家の庭園の一部であった九条池、茶室の拾翠亭、鎮守社の厳島神社があるほか、もとは花山院家の鎮守社であった宗像神社、西園寺家の鎮守社であった白雲神社なども京都御苑内に点在しています。
車椅子で旅行するポイント
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
京都御苑内には身障者用駐車場、身障者用トイレなどひととおりの整備はある。また、車いす対応苑路として、地盤が固く車椅子でも移動しやすい苑路が一部に整備されている。しかし、肝心の御所の周囲は砕石敷で車椅子ではかなり移動しにくく、特に正面の建礼門のあたりは砕石の厚みがあって車輪が嵌り込むおそれがあるので、あまり高い評価はできない。砕石敷の部分はときどき管理車両が通行して轍(わだち)ができているので、その上を移動するのが比較的楽である。敷地内も広いため、介助者を付けた上で、移動距離が短くて済むようにポイントを絞って見学するのがよい。
周辺の名所・観光スポット
京都御所
宮内庁管理の皇室関連施設で、中世から明治の東京奠都まで皇居となっていた。内部には即位の礼などの儀式が行われる正殿である紫宸殿をはじめとして、清涼殿、小御所、御学問所、御常御殿などの復古調の建物が並ぶ。
【往復はがき・インターネット・窓口(京都御苑内の宮内庁京都事務所で用紙に記入、身分証明書が必要)で申し込み、18歳以上のみ拝観可。スロープ、身障者用トイレ、車椅子貸出あり。ただし、スロープの擦り付け部分の段差や砕石敷の部分があるため介助者が欲しいところ。なお、仙洞御所は車椅子不可。】
■参考リンク:宮内庁>京都御所