神崎神社
神崎神社(こうざきじんじゃ)は、利根川沿いの「神崎森」とよばれる小高い丘の上に鎮座し、かつては利根川を船で往来する際の目印になっていたといいます。境内は深い樹叢におおわれ、徳川光圀の伝説をもつ「なんじゃもんじゃの木」もあります。交通の神である天鳥船命を祀り、「東国三社」のひとつである香取神宮との関係も深い神社です。
旅行先の地図
旅行先の概要
御祭神 | 天鳥船命、少彦名命、面足命、惶根命、大己貴命 |
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所在地 | 千葉県香取郡神崎町神崎本宿1944 |
交通 |
圏央道「神崎IC」から車で約5分 JR成田線「下総神崎駅」から徒歩で約30分 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 |
国道356号(旧道)「神宿交差点」から入ると舗装済みの無料駐車場(10台)あり さらに境内道路を登坂すると社殿前にも舗装済みの駐車場あり |
URL | 神社のひろば>神崎神社 |
連絡先 |
神崎神社 0478-72-3161 |
歴史・由来
神崎神社(こうざきじんじゃ)は、千葉県香取郡神崎町にある利根川沿いの「神崎の森」とよばれる小高い丘の上に鎮座する神社で、出雲の国譲りの際に建御雷神の副使として葦原中国に派遣されたという天鳥船命ほかを祀っています。
白鳳2年(西暦673年。ただし、「白鳳」は私年号。)、常陸国河内郡と下総国香取郡の境界にあたる大浦沼二ツ塚から遷座して、この神社が成立したとされています。
もとは香取神宮の末社として大禰宜の大中臣氏が社領を相続していたもので、「子松神社」と呼ばれており、平安時代の『日本三代実録』には、「子松神」として神階授与の記事がみえるなど、古い歴史をもつことがうかがわれます。
中世には一帯は「神崎庄」とよばれる荘園として千葉氏の一族(神崎氏)が地頭となっており、20年に一度行われていた香取神宮の式年遷宮の際の仮殿として使われる「アサメ殿」(「アサメ」は「女」偏に「盛」と書く国字)とよばれる社殿造営の役目を、大戸庄の大戸神社(現・千葉県香取市)とともに負担していました。
戦国時代には社領700町を抱えていたとされるこの神社の境内の建物の変遷や歴史的な経緯については、所有する『神崎神社文書』からその一端がうかがわれ、千葉県の有形文化財(古文書)として指定されています。
また、この神社はツバキやクスノキ、スダジイなどの広葉樹からなる社叢に覆われており、現社殿の正面向かって右側には、国の天然記念物として指定されている「なんじゃもんじゃの木」とよばれるクスノキの大木があります。
水戸藩主の徳川光圀が境内を訪れた際に、この木は何の木かと自問自答したことから「なんじゃもんじゃの木」という呼び名になったという伝説があり、徳川光圀の旅行記『甲寅紀行』には、神崎神社(「神崎明神」)を訪れた際の記述として「社の左に大老樹あり。枝葉長大にして橡樟に似たり」とあり、「此は神木なり。昔より樹名知れず」という神職の言葉も載せています。
車椅子で旅行するポイント
鳥居 八坂神社(2か所) 愛宕神社 金刀比羅宮 三峰神社 参道 女坂 安産子育聖観音 地主稲荷神社 なんじゃもんじゃの木 本殿 社務所 会館 駐車場 トイレ 神宿交差点 神崎町シルバー人材センター 国道356号 千葉県道107号江戸崎神崎線 下総神崎駅 神崎小学校 神崎大橋 |
移動のしやすさ
★★★★☆
バリアフリーの状況
正面の石段からはもちろん車椅子では移動できないが、神崎森の下にある駐車場を越えて、さらに境内道路の坂道を自動車で登るようにすれば、容易に社殿の手前まで行き着くことができる。神崎森の下にある駐車場には車椅子用のトイレもある。ただし、社殿そのものには4段ほどの階段がある。
周辺の名所・観光スポット
道の駅「発酵の里こうざき」
2015年にオープンした道の駅で、利根川沿いの国道356号バイパスに隣接する。コウジカビを利用した日本酒など「発酵」をテーマにしており、館内には発酵文化の紹介コーナー、地元産の野菜を揃えた「新鮮市場」、全国の発酵製品を集める「発酵市場」、発酵製品を使った料理が楽しめる「Cafe&Restaurant オリゼ[Oryzae]」などがある。
【バリアフリー施設。身障者用駐車区画、多目的トイレあり】
■参考リンク:道の駅発酵の里こうざき