護国院
2019年5月6日寺院
護国院は、茨城県鹿嶋市にある真言宗の寺院です。和銅年間の創建と伝えられ、当初は鹿島神宮の境内にあり「護摩堂」とも呼ばれましたが、江戸時代に現在地に移転しています。本尊の不動明王像は、成田山新勝寺の不動明王像と同じ木から彫られた「兄弟不動」といわれます。この寺院は北関東三十六不動尊霊場の29番札所にもなっています。
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旅行先の地図
旅行先の概要
御本尊 | 五大明王 |
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所在地 | 茨城県鹿嶋市宮中2丁目6-13 |
交通 |
JR鹿島神宮駅から徒歩約10分 東関東自動車道「潮来IC」から車で約15分 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 境内に駐車可 |
URL | 北関東三十六不動尊霊場会>護国院 |
連絡先 | 降魔山護国院経音寺 0299-82-1319 |
歴史・由来
護国院は、茨城県鹿嶋市にある真言宗智山派の寺院です。
寺伝によれば、和銅2年(709)年に明道上人が開基したもので、当初は鹿島神宮の境内(今の鹿園がある付近)にあり、皇室や足利尊氏の帰依を受けて国家安穏の護摩祈祷を修するなどして「護摩堂」と呼ばれていたといいます。
江戸時代の延宝5年(1677)、神仏分離を主張する鹿島大宮司により、鹿島神宮寺(明治時代に廃寺)とともに神宮境外の新町に移されていますが、当時は朱印地30石、末寺9か寺を抱える大寺院でした。
ところが幕末の尊皇攘夷運動の高まりのなかで、水戸浪士を中心とした報国正義隊や天狗党による動乱を経て、明治3年(1870)の火災により堂宇を焼失して衰退し、現在の本堂(不動堂)は小松寺から譲り受けて再建されたものとなっています。
境内には弘法大師を祀る「大師堂」があり、かつての鹿島郡一帯では、この寺の弘法大師像を納めた厨子を背負って村々を巡拝し、最後に鹿島神宮を参拝して解散となる大師講が盛んに行われていました。
本尊の不動明王像は、成田山新勝寺の不動明王像と同じ木から造られたものと伝えられ、「兄弟不動」ともいわれます。昭和63年(1988)開創の新しいものですが、この寺院は「北関東三十六不動尊霊場」の第29番札所でもあります。
境内には同じく鹿島神宮の社僧を出していた普済寺(廃寺)の跡から移設された、鎌倉または室町時代のものとみられる板碑があり、左に帝釈天(イー)、右に阿弥陀如来(キリーク)の種字が彫られ、鹿嶋市の指定文化財(考古資料)となっています。ほかに南北朝時代から明治時代にかけての寺院の沿革がわかる「護国院文書」を保有することでも有名です。
車椅子で旅行するポイント
本堂(不動堂) 大師堂 庫裡:御朱印授与はこちらで対応 鐘楼 手水舎 板碑:市指定文化財 山門 看板 寺号標 鹿嶋市商工会 無料駐車場 茨城県立鹿島高等学校 ファミリーマート鹿島神宮前店 鹿島高校北交差点 茨城県道192号鹿島神宮線 茨城県道18号茨城鹿島線 鹿島神宮 鹿島神宮駅 |
移動のしやすさ
★★★★☆
バリアフリーの状況
護国院のある街区は区画整理がなされており、公道から境内へは車で容易にアプローチできる。境内東側に砕石を敷いた駐車場があり、地形的に平坦で境内もそれほど広くはないので、本堂・大師堂などひととおり見て回れる。参道はコンクリート舗装となっている。東側500メートル先に鹿島神宮が鎮座し、その駐車場奥に多目的トイレがある。
周辺の名所・観光スポット
茨城県立カシマサッカースタジアム
「茨城県立カシマサッカースタジアム」は、1993年に日本で初めて誕生した公設の本格的なサッカー専用スタジアムで、2002FIFAワールドカップの開催時にさらに改修が加えられ、4万人以上を収容する能力があります。プロサッカーのJリーグ鹿島アントラーズのホームスタジアムでもあり、毎月のように白熱した試合が行われています。
また、スタジアム内にはアントラーズの軌跡を紹介する「カシマサッカーミュージアム」、各種トレーニングマシンを揃えた「カシマウェルネスプラザ」なども併設されています。
【身障者用駐車場(要事前予約)・トイレ・エレベーター・身体障害者席あり】
■参考リンク:カシマサッカースタジアム
@tabisora110