大麻比古神社
大麻比古神社は、徳島県鳴門市の神社で、主祭神は大麻比古神、阿波国の一宮です。『日本書紀』に天富命が粟、麻などを植え殖産興業の基を開いたといい、『延喜式』では名神大社に列しています。境内には樹齢千年という楠の御神木や、第一次世界大戦の際に坂東俘虜収容所のドイツ人捕虜が造った石橋が残されています。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御祭神 | 大麻比古大神、猿田彦大神 |
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所在地 | 徳島県鳴門市大麻町板東字広塚13 |
交通 |
JR高徳線「坂東駅」から徒歩約25分 JR高徳線・牟岐線「徳島駅」から徳島バス(鳴門大麻線)経由で約30分、「霊山寺前」または「ドイツ館」停留所下車、徒歩約15分 神戸淡路鳴門自動車道「鳴門IC」から車で約10分 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 神社周囲に無料の舗装された第1駐車場ほか(収容台数:約1,000台)あり。別途、境内に舗装された福祉車輌駐車場あり。 |
URL | 大麻比古神社 |
連絡先 | 大麻比古神社 088-689-1212 |
歴史・由来
大麻比古神社は、徳島県鳴門市の神社で、御祭神は大麻比古神、猿田彦神です。『延喜式』では霊験あらたかな「名神大社」に列しています。地元では「大麻(おわさ)さん」とも呼ばれています。
『日本書紀』には忌部氏の祖先にあたる天富命がこの国に粟、麻などを植えて殖産興業の基を開いたとあり、上古に忌部氏である粟(阿波)国造が奉斎したものとみられています。
以来、阿波・淡路両国の総産土(うぶすな)神、阿波国一の宮として広く信仰され、中世以降、阿波国を支配した細川氏・三好氏・蜂須賀氏らの武将たちからの崇敬も篤く、社領の寄進や社殿の造営などを受けています。
また、第一次世界大戦の際、ドイツ帝国の租借地だった青島(チンタオ)攻略で日本軍の捕虜となったドイツ軍将兵を収容するため、近傍に「板東俘虜収容所」が開設されたため、神社境内には当時のドイツ人捕虜たちが建築の知識を生かして造ったメガネ橋などの遺構も残されています。
大麻比古神社の参道は約800メートルに及ぶ長大なもので、その参道を抜けると正面には樹齢千年という大楠の御神木があり、拝殿のさらに先に見える大麻山には奥宮も鎮座しています。
車椅子で旅行するポイント
拝殿 授与所 神木 社務所 参集殿 鳥居 祓川橋 メガネ橋 福祉車両駐車場 西宮神社 水神社 山神社 豊受社 中宮社 霊山寺 ドイツ館 徳島県道41号徳島北灘線 |
移動のしやすさ
★★★★★
バリアフリーの状況
大麻比古神社には境内に身障者用トイレがあるほか、舗装された一般駐車場のさらに奥、社務所脇に福祉車両駐車場があるため、移動距離をできるだけ少なくしながら参拝ができる。境内の参道部分は舗装され、拝殿にもスロープが設置されており、賽銭箱近くまで移動できる。
周辺の名所・観光スポット
鳴門市ドイツ館
第一次世界大戦時に「坂東俘虜収容所」が置かれ、ドイツ人捕虜の自主運営が容認された結果、ベートーヴェン「交響曲第九番」の国内初演をはじめとする文化の伝播や地域交流が生まれたため、これを記念して建設された展示施設。
■参考リンク:鳴門市ドイツ館