西大寺(奈良県)
西大寺は、奈良県奈良市にある真言律宗の総本山です。奈良時代の天平神護元年(765)、孝謙上皇の発願により創建されました。鎌倉時代には叡尊により中興され、木造叡尊坐像は国宝に指定されています。ほかに江戸時代再建の本堂も国重要文化財です。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御本尊 | 釈迦如来 |
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所在地 | 奈良県奈良市西大寺芝町1丁目1-5 |
交通 |
近畿日本鉄道奈良線・京都線・橿原線「大和西大寺駅」南出口から徒歩約3分 第二阪奈道路「宝来IC」から車で約5分 |
拝観料 |
境内無料 ただし、本堂・四王堂・愛染堂の内部拝観の場合、三堂共通拝観料として個人一般800円、中・高生600円、小学生400円【身障者は割引料金で400円】(拝観時間は8:30~16:30、受付16:00まで) 聚宝館の拝観は別途300円(1/15~2/4、4/20~5/10、10/25~11/15の期間に限る) |
駐車場 | 境内に舗装された有料駐車場あり(普通車1時間300円、以後1時間超過ごとに200円) |
URL | http://saidaiji.or.jp/ |
連絡先 | 西大寺 0742-45-4700 |
歴史・由来
西大寺は、奈良県奈良市にある真言律宗の総本山です。
『西大寺資財流記帳』によると、天平宝字8年(764)の「恵美押勝の乱」に際し、孝謙上皇はその鎮定を祈願して金銅四天王像の造立を発願し、翌年の天平神護元年(765)、四天王像を祀る西大寺が創建されました。
創建時には31町歩(約48ヘクタール)という広大な敷地を有し、金堂院、十一面堂院、四王院、政所院、正倉院などの区画にさまざまな建物が並び、東大寺と比肩する「南都七大寺」の一つを占めていました。
その後の平安遷都を経て、西大寺はしだいに衰退してゆきますが、鎌倉時代に入ると「興正菩薩」ともいわれる叡尊がこの寺に入り、戒律の復興や救貧事業に邁進しました。現在も境内の愛染堂に「木造叡尊坐像」が残り、国宝に指定されています。
江戸時代には幕府から寺領300石の寄進を受け、国重要文化財となっている本堂などの建物が再建され、明治時代には真言宗から真言律宗が独立し、現在もその総本山として法燈を伝えています。
車椅子で旅行するポイント
本堂 東塔跡 愛染堂 大黒天 本坊 一之室院 光明殿 大師堂 鐘楼堂 興正殿 清瀧権現 南門 不動堂(護摩堂) 聚宝院(宝物殿) 護国院 増長院 華蔵院 西大寺保育園 四天堂 清浄院 法寿院 トイレ 西大寺幼稚園 東門 石落神社 奈良西大寺郵便局 |
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
西大寺は通常「東門」から入るが、この門を含めすべて段差があるので、車椅子であれば必然的に駐車場内を通るルート以外は難しい。駐車場の奥には身障者用トイレが設置されている。境内は通路の一部に石畳があるものの、ほぼ玉砂利の上を走行することになる。駐車場から東塔跡の周囲や愛染堂前を通って本堂までは平坦だが、本堂から不動堂、聚宝院や四王堂へ向かう通路には階段がある。もしも四王堂の外観を見たいのであれば、同じく駐車場から四王堂前に延びている通路に迂回しなければならない。いずれの場合であっても、階段のために車椅子のままでは本堂・愛染堂・聚宝院(宝物殿)・四王堂といった有料拝観施設の内部には入れない。
周辺の名所・観光スポット
平城宮跡
「平城宮跡」は、和銅3年(710)に藤原京から遷都した「平城京」の中心を占める区画の跡で、ユネスコの世界遺産の構成要素の一つに登録されています。第一次大極殿、大極門、朱雀門などの建物が復元されているほか、瓦や木簡などの出土品や復元模型を提示する平城宮跡資料館も開館しています。
【身障者用トイレ・駐車区画・スロープ・車椅子貸出(資料館内)あり】
■参考リンク:平城宮跡歴史公園