三峯神社
三峯神社は、埼玉県秩父市の三峰山中腹に鎮座する神社で、秩父神社・宝登山神社とともに「秩父三社」のひとつとされています。主祭神は伊弉諾尊・伊弉冉尊で、昔から山岳信仰で崇敬を集めており、眷属神のオオカミの神符は盗難除け・火除けに効験があるとして有名です。極彩色の随身門や拝殿も一見の価値があります。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御祭神 | 伊弉諾尊、伊弉册尊 (配祀)造化三神、天照大神 |
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所在地 | 埼玉県秩父市三峰298-1 |
交通 | 西武秩父線「西武秩父駅」から西武観光バス急行便で75分、「三峯神社」下車。 関越道「花園IC」から国道140号、皆野寄居バイパス経由、車で90分。 中央道「甲府昭和IC」から国道140号、雁坂トンネル有料道路(普通車710円。市町村の福祉課で車両ナンバー登録済みの障害者手帳提示で半額)経由、車で150分。 |
拝観料 | 無料。 ただし、「三峯博物館」(冬季12月~3月は休館)は一般300円、中学生まで100円、身体障害者手帳提示で無料。 |
駐車場 | 神社下に秩父市三峰駐車場あり(普通車500円。なお、身体・知的障害者が自ら運転又は第1種身体・知的障害者が介護者の車に同乗の場合は、手帳提示で半額となる。) |
URL | 三峯神社 |
連絡先 | 三峯神社 0494-55-0241 |
歴史・由来
三峯神社は、秩父神社、宝登山神社とともに「秩父三社」の一角をなす名社です。
三峰山(妙法が岳)中腹の標高1102メートルに鎮座する山岳信仰の神社で、主祭神は伊弉諾尊・伊弉冉尊となっています。眷属神としてオオカミを「大口真神(おおくちのまがみ)」として祀っており、オオカミの神符は盗難除け・火除けに効験があるとして有名です。
縁起によれば、日本武尊の東征にあたり創建され、景行天皇巡幸の際に「三峯宮」の社号を授かったといい、中世、畠山重忠はじめ関東武士の崇敬も篤く、本山派修験の道場として隆盛しました。
神社の入口には、鳥居を三つ組み合わせた珍しい「三ツ鳥居」があり、参道には各地の三峯講が寄進した碑が立ち並んでおり壮観です。また、「三峯神社本殿」は江戸初期の寛文元年(1661)に造営された一間社隅木入春日造のもので、埼玉県の文化財として指定され、「随身門」とともに漆塗りの極彩色の彫刻が見事です。
境内の「小教院」には喫茶スペースが、また「興雲閣」には日帰り入浴可能な温泉「三峯神の湯」があり、登山客も寛げるようになっています。この「興雲閣」より先は三峰山の登山道となっており、「じゃらん」「楽天トラベル」などのサイトで宿泊予約も可能です。
車椅子で旅行するポイント
【3】について、写真で「通行止」となっている三峰駐車場から三峯神社三ツ鳥居までのスロープが完成しており、【4】を経由しなくても、【3】の階段部分をスロープで迂回可との情報があります。この工事にあわせて身障者トイレの位置も若干変更されています。
拝殿 神楽殿 興雲閣 小教院 国常立社 随身門 日本武尊像 奥宮遥拝所 三ツ鳥居 三峯山博物館 売店 ビジターセンター 神領民家:かつての神領である三峰集落にあった古民家を移築したもので秩父市指定文化財。 三峰駐車場 国道140号 |
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
三峯神社は山深くにあり、どうしても坂道が多いのが難点だが、身障者トイレなどの設備は一応整っている。掲載記事は取材時点が古いため、現在ではさらに状況が改善されており、三峰駐車場からスロープで境内まで移動できるとのことらしい。また工事に伴い身障者トイレの位置も若干変更(駐車場入口からスロープ付近に移動)されているとのこと。
周辺の名所・観光スポット
栃本関跡
秩父往還の通行人を取調べるため慶長16年(1611)に開設された関所。役宅は江戸時代後期の建築物で国指定史跡。なお、見学は外観のみ。
■参考リンク:文化遺産オンライン>栃本関跡