吉野ヶ里歴史公園
佐賀県神埼市、吉野ヶ里町にまたがる国の特別史跡。弥生後期には40ヘクタール超の規模を誇り、外敵に備えた物見櫓や環壕、祭祀の場とされる大型掘立柱建物などが発掘されています。かつて一面の畑だったことから保存状態もよく、甕棺墓群から北墳丘墓にかけては古代の息吹を感じるスポットです。
旅行先について
地図
旅行先の概要
所在地 | 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町町田手1843(吉野ヶ里公園管理センター) |
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交通 |
JR長崎本線「吉野ヶ里公園駅」から徒歩約15分。 長崎自動車道「東脊振IC」から車で約5分。 |
入場料 | 15歳以上:400円、小・中学生:80円、65歳以上:200円【障害者(身体・知的・精神)及び付添1名は手帳提示で無料】。 その他、体験プログラムは参加費(火おこし(雨天中止)又は土笛づくり(雨天のみ):100円、勾玉づくり:200~250円、鏡製作体験500円(小)~1500円(大)など)あり。 |
駐車場 | 東口(正門)(収容台数:650台)、西口(収容台数:340台)にそれぞれ舗装された駐車場あり。普通車300円、二輪車100円【障害者(身体・知的・精神)は手帳提示で無料】 |
URL | 吉野ヶ里歴史公園 |
連絡先 | 財団法人公園緑地管理財団吉野ヶ里公園管理センター 0952-55-9333 |
歴史・由来
佐賀県神埼市、吉野ヶ里町にまたがる弥生時代の環壕集落跡で、国の特別史跡。
昭和61年(1986)から工業団地開発に伴う発掘調査が行われ、多数の建物や墳墓の跡などが確認されました。
背振山地から連なる吉野ヶ里丘陵に開かれたこの遺跡は、弥生時代後期には40ヘクタールを超える大規模な環壕集落に発展していたものみられています。
身分の高い人々の居住地区と考えられる「南内郭」には物見櫓が建ち、壕と城柵に囲まれており、また「北内郭」とよばれる区域には、祭祀の場とみられる大型の掘立柱建物が、さらに奥には600メートルの長さにわたる甕棺墓の列や歴代首長の墳墓とみられる巨大な墳丘墓が確認されています。
これらは古代中国の歴史書『魏志』倭人伝に記された邪馬台国の姿を彷彿とさせるものとして大きな話題となり、現在は一帯が「吉野ヶ里歴史公園」として整備・保存され、国営公園として国が直接管理しています。
公園内には物見櫓をはじめとする建物が復元されているほか、「展示室」では銅剣やガラス製管玉などの貴重な遺物を、「北墳丘墓」では実物の甕棺など発掘された状態での遺構を見学することができます。さらに、「弥生くらし館」などの施設では有償で勾玉づくり、鏡製作などの体験プログラムも行われています。
この遺跡は工業団地造成計画(遺跡発見に伴い中止)以前は一面の畑の中に埋もれていたことから保存状態もよく、特に甕棺墓から北墳丘墓へと連なるあたりは、集落を営々と築いてきた古代の人々の息吹を感じさせるスポットとなっています。
車椅子で旅行するポイント
周辺の名所・観光スポット
立花家史料館
福岡県柳川市の旧柳川藩主・立花氏の屋敷跡「御花」にあり、藩祖・立花宗茂以来の甲冑や古文書、美術工芸品などの伝来品の数々を展示している。屋敷地の西側には、日本三景の一つ・松島の景観を模して造った大名庭園「松濤園」があり、柳川城の濠につながる池泉の風景と一面の松の植栽が素晴らしい。屋敷地全体で「立花氏庭園」として国の名勝に指定されている。
【身障者用トイレ・スロープあり】
■参考リンク:立花家史料館