足利織姫神社

2013年5月19日神社

足利織姫神社は、足利の市街地を一望できる機神山(はたがみやま)の中腹にある神社です。機織業で栄えた足利の守護神として機織りにゆかりの神を祀り、産業振興と縁結びの神様として足利市民に広く親しまれているほか、朱塗りの社殿は近代日本の優れた建築として国の登録有形文化財となっています。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神 天御鉾命、天八千々姫命
所在地 栃木県足利市西宮町3889
交通 JR両毛線「足利駅」、東武伊勢崎線「足利市駅」からそれぞれ徒歩約20分
北関東自動車道「足利IC」から車で約10分
拝観料 無料
駐車場 参道階段下に「織姫観光駐車場」(13台、大型1台)、山腹の神社脇に「織姫駐車場」(36台)あり。ともに無料
URL
連絡先 足利織姫神社奉賛会 0284-22-0313

歴史・由来

足利織姫神社(あしかがおりひめじんじゃ)は、栃木県足利市の機神山(はたがみやま)中腹の平坦地、足利県立自然公園の最南端に位置する神社です。かつて月見ヶ丘、法玄寺山、織姫山などとも呼ばれていた場所にあたります。

足利は江戸時代から「足利銘仙」などの織物産業で栄えた歴史をもち、宝永2年(1705)、足利藩主であった戸田忠利が、伊勢国の神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)から天御鉾命・天八千々姫命の2柱を勧請して四丁目の八雲神社へ合祀したのが始まりといいます。

明治12年(1879)、八雲神社の境内社であった織姫神社が独立して織姫山に遷座しますが、翌年には火災によって社殿が焼失したため、しばらくは石宮として山頂に移されて仮に祀られることになります。その後再建の機運が高まり、昭和12年(1937)に現在の鉄筋コンクリート製の社殿が完成しました。ちなみに、この火災の経験から参道階段の手すりは防火用水の送水管のパイプを兼ねています。

足利織姫神社は産業新興と縁結びの神社として崇められており、境内からは足利の街並みが一望できるほか、その社殿・神楽殿・社務所・手水舎は、近代日本の優れた建築物の例として平成16年(2004)に国の登録有形文化財となっています。

また、近年では「足利ひめたま」プロジェクトとして、市内にある下野國一社八幡宮の境内社である門田稲荷神社とともに、萌えキャラによるまちおこしの舞台ともなっています。

車椅子で旅行するポイント

【1】神社下の県道沿いに織姫観光駐車場(無料)。身障者トイレを併設。
【2】しかし観光駐車場から表参道へ行くと229段の石段があり車椅子は不可。
【3】このため図を参考に織姫公園方面への登山道路から織姫駐車場へ。身障者トイレ併設。
【4】駐車場から藤棚の下を通って隣接する境内へ。進入路は玉砂利が避けてあり平坦。
【5】足利織姫神社拝殿。境内は芝生敷で参道は石畳。正面及び両袖は石段で賽銭箱は石段の上。

境内配置図 [凡例]
足利織姫神社 社殿 社務所 織姫公園 織姫山荘 足利短期大学 法楽寺 足利短大附属高体育館 足利市消防本部 足利市役所 法玄寺 けやき小学校 鑁阿寺 足利市駅 織姫神社前交差点 市役所前交差点 消防署西交差点 栃木県道40号足利環状線 栃木県道116号足利市停車場線

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

足利織姫神社の正面参道は長い石段になっているが、裏道を自動車で進めば境内すぐ脇の「織姫駐車場」までアクセスできるようになっている。市役所・消防本部・法楽寺を目印に順に進めばよいのだが、途中の一方通行規制には注意すること。この裏道は足利短期大学のキャンパス西側を越えたあたりで山頂方面と織姫神社方面に分岐する。舗装済みの「織姫駐車場」には身障者トイレも併設されており、ここからは境内東側の藤棚を抜けて社殿の下の芝生広場まで移動できる。

周辺の名所・観光スポット

織姫公園

明治100年記念として開園した面積10.5ヘクタールの都市公園。神社裏手に位置し、関東平野を見渡す眺望の良さと桜、もみじ、つつじ等の自然が魅力。【身障者トイレあり】

■参考リンク:足利市>織姫公園を紹介します

あしかがフラワーパーク

樹齢140年の大藤を擁する花のテーマパーク。黄金週間には「大藤まつり」が開催される。夜間のライトアップも見応えがある。【身障者トイレあり】

■参考リンク:あしかがフラワーパーク

法玄寺

足利義兼夫人の北条時子(蛭子)の菩提を弔うため建立されたと伝わる寺院。織姫神社下に立地。「にんげんだもの」はじめ独自の詩と書体で知られる書家・相田みつをの墓がある。【平坦な車両用進入路あり。境内は玉砂利敷で概ね平坦だが墓地へは階段】

■参考リンク:浄土宗法玄寺

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このページの執筆者
@tabisora110