粟鹿神社
粟鹿神社は、兵庫県朝来市にある式内大社で、但馬国一宮とされています。但馬地方の開拓神として古くから鎮座している「但馬五社」の一つともなっています。和銅元年(708)に朝廷に上申された祭神の系図「粟鹿大明神元記」の写本が残されていることでも知られます。毎年10月には当人たちの掛け合いがユーモラスな特殊神事「瓶子渡し」が行われます。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御祭神 | 彦火々出見命、日子坐王、阿米美佐利命 |
---|---|
所在地 | 兵庫県朝来市山東町粟鹿2152 |
交通 | 北近畿豊岡自動車道「山東IC」から車で約3分 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 境内に舗装済み又は砕石を敷いた無料駐車場あり(60台) |
URL | 兵庫県神社庁>粟鹿神社 |
連絡先 | 粟鹿神社 079-676-2465 |
歴史・由来
粟鹿神社は、兵庫県朝来市にある式内大社で、但馬国一宮(又は出石神社を一宮とし、粟鹿神社を二宮とする)とされています。
豊岡市の絹巻神社・小田井縣神社・出石神社及び養父市の養父神社とともに、但馬地方の開拓神として古くから鎮座している「但馬五社」の一つです。
この「粟鹿」の名の由来は、粟鹿山に住む鹿が粟3束をくわえて里に現れ、人々に農耕を教えたことといわれます。
社殿の裏手には古墳(円墳)がありますが、第10代崇神天皇の時代、第9代開化天皇の皇子である日子坐王が四道将軍の一人として丹波道主に任じられ(『日本書紀』では四道将軍に任じられたのは子の丹波道主命という)、丹波地方一帯を平定した後にこの地で亡くなったことから、ここに葬ったものと伝えられています。
また、この神社は和銅元年(708)に朝廷に上申した阿米美佐利命の系図「粟鹿大明神元記」の鎌倉時代の写本が残されていることでも知られており、竪系図と呼ばれる古い様式で書かれた貴重なものです。
毎年10月17日の粟鹿神社の秋季例大祭では、「瓶子渡し」と呼ばれる特殊神事が見どころとなっています。
神饌を載せた三方を持った当人が、本殿の階段上で「さあござれ」の掛け声とともに待ち受けている別の当人に三方を受け渡そうとするものの、なかなか2人のタイミングが合わずにすれ違うさまをユーモラスに演じるものです。
この祭礼の時に開かれる「勅使門」は建立された年代は不明ですが、唐戸に鳳凰の彫刻が施された立派なもので、朝来市の文化財に指定されています。
車椅子で旅行するポイント
鳥居 勅使門 社務所 随神門 手水舎 天満宮 猿田彦神社 厳島神社 拝殿 本殿 古墳 床浦神社 稲荷神社 茗荷神社 粟鹿川 北近畿豊岡自動車道 山東インターチェンジ 道の駅但馬のまほろば 兵庫県道275号粟鹿早田線 |
移動のしやすさ
★★★★☆
バリアフリーの状況
粟鹿神社は正面の参道から入ると段差に突き当たってしまうため、社務所側の駐車場に駐車の上、随神門の正面の参道より境内に入る。随神門より先の山道は拝殿前まで舗装されている。ただし、車いす用のトイレは境内にないほか、天満宮や稲荷神社などは小高い場所に鎮座しているので参拝はできない。
周辺の名所・観光スポット
道の駅 但馬のまほろば
「道の駅 但馬のまほろば」は、但馬地域の東の玄関口である兵庫県朝来市山東町に整備された道の駅で、北近畿豊岡自動車道の山東サービスエリア内にあります。地域活性化の拠点として国土交通省の重点「道の駅」に指定れさています。南但馬の歴史・文化の紹介や調査研究を行う「朝来市埋蔵文化財センター」が敷地内に併設されているほか、道の駅の建屋内には新鮮な地元の野菜などを取り扱う産直市や厳選された但馬牛の風味を堪能できるレストランなどがあります。また、周辺には近畿最大の円墳「茶すり山古墳」などの史跡も存在しています。
【身障者用駐車区画・スロープ・多目的トイレ・車いす貸出あり】
■参考リンク:道の駅 但馬のまほろば