船橋大神宮

2016年5月5日神社

船橋大神宮は、千葉県船橋市にある式内社で、本来は「意富比神社(おおひじんじゃ)」ですが、通称のほうが有名です。景行天皇の時代に創建されたと伝わり、徳川家康ら武家の崇敬を受けています。秋の例祭での奉納相撲が有名で、境内には土俵も設けられています。また、境内には明治時代につくられた六角形の洋風の灯室をもつ千葉県指定文化財の灯明台もあります。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 天照皇大御神
所在地 千葉県船橋市宮本5丁目2-1
交通 京成本線「大神宮下駅」から徒歩で約3分
京葉道路「船橋IC」または「花輪IC」から車で約7分
拝観料 無料
駐車場 境内東側に未舗装の無料駐車場あり(進入路狭く幅員1.4mまでの標識あり注意)
他にも境内西側「大神宮下」交差点角に大型バス用の駐車場あり
URL
連絡先 意富比神社(船橋大神宮) 047-424-2333

歴史・由来

船橋大神宮は、千葉県船橋市にある式内社で、本来は「意富比神社(おおひじんじゃ)」ですが、通称のほうが有名です。

景行天皇40年、日本武尊が東征の途中、船橋湊郷で戦勝祈願をしたのが創建の由来とされ、その際に日本武尊は日照りに苦しんでいた住民を雨乞いによって救ったといわれています。

「意富比神社」の名は『日本三代実録』貞観5年(863)の神階授受の記事に「下総国従五位下意富比の神に正五位下を授く」としてはじめて登場し、『延喜式』神名帳にも小社として登載されるなど、歴史の古い神社であることがわかります。

平安時代、この一帯は伊勢神宮の神領である「夏見御厨(船橋御厨)」となっており、そこに勧請された天照皇大神を祀る神明社と、もともと地元に存在して太陽神を祀っていた意富比神社が、いつしか合祀されて、「船橋大神宮」の通称が生まれたとみられています。

仁平年間(1151〜54)には源義朝がこの宮を再建し、江戸時代にも徳川家康も社領50石を寄進して伊奈忠次に摂末社を造営させるなど、武家の崇敬を受けたほか、鎌倉時代には日蓮聖人が断食祈願して曼荼羅本尊と剣を奉納したといいます。

慶応4年(1868)、新政府軍と旧幕府方の撒兵隊(さっぺいたい)が戦った「船橋の戦い」の際、船橋大神宮には撒兵隊の本営が置かれ、新政府軍の砲撃を受けて炎上しているため、現在の社殿は明治以降の再建となっています。

船橋大神宮では、秋の例祭の際に行われる奉納相撲が有名で、これは徳川家康の上覧相撲にはじまるといい、付近には徳川家康が鷹狩の際に休息した「船橋御殿」(現在の船橋東照宮)もあります。

また、境内には土地の漁業関係者の奉納により明治13年(1880)に建てられた和洋折衷の「灯明台」もあり、3階建てで高さが12メートル、六角形の洋風の灯室をもつ珍しいもので、現存する中では国内最大級の官設ではない民間灯台として、千葉県有形民俗文化財に指定されているほか、景観法の景観重要建造物にも指定されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】大神宮下交差点から船橋大神宮への入口は階段につき車椅子不可。なお階段下には大型バス駐車場がある。
【2】大神宮下駅方向からの入口。ここも階段だが、右脇に「大神宮境内への自動車進入路」の看板。看板に沿って進む。
【3】進入路先に別の入口がある。ここから境内駐車場へと進む。
【4】船橋大神宮の境内駐車場。未舗装だが平坦。奥の授与所脇から平坦な石畳の参道に接続。
【5】船橋大神宮の拝殿。付近は石畳で平坦になっていて車椅子移動は容易。
【6】拝殿前から横の摂社、神輿庫方面も石畳で移動可だが突き当たりは【1】の階段となっている。




移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

歩道からの入口は階段だが、駐車場から入るぶんには平坦な石畳なので拝殿や他の摂末社方面への移動が可能。石畳の周囲は未舗装だが法面を除き大きな段差はない。境内のトイレは身障者用ではないが、200メートル先の大神宮下駅舎には多目的トイレがある。

周辺の名所・観光スポット

東京ディズニーランド

千葉県浦安市にあるディズニーのキャラクターをモチーフにしたテーマパーク。シンデレラ城を中心に7つのゾーンに分かれ、テーマごとのアトラクションがたのしめる。周辺には海をテーマにした東京ディズニーシー、大型ショッピングモールのイクスピアリなどもある。
【多目的トイレ、エレベーター、身障者駐車場、ゲストアシスタンスカード、車椅子・バギー有料貸出などあり】

■参考リンク:東京ディズニーリゾート


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このページの執筆者
@tabisora110