日御碕神社
日御碕(ひのみさき)神社は、島根県出雲市にある式内社です。同じ境内に素盞鳴尊を祀る「上の本社」、天照大神を祀る「下の本社」があります。徳川家光の命により建てられた権現造の社殿は国の重要文化財に、社宝の白糸威鎧は国宝に指定されています。かつて「下の本社」が祀られていたという経島(ふみしま)は現在も神域とされており、ウミネコの繁殖地でもあります。
旅行先の地図
旅行先の概要
御祭神 |
上の本社:神素盞嗚尊 下の本社:天照大御神 |
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所在地 | 島根県出雲市大社町日御碕455 |
交通 |
山陰自動車道「出雲インターチェンジ」から車で約25分 JR山陰本線「出雲市駅」から一畑バス(大社線)で約30分、「出雲大社バスターミナル」乗換え、日御碕臨時バスで約20分、「日御碕神社」停留所下車【災害により一畑バス日御碕線運休のため】 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 境内に舗装済の無料駐車場(収容台数20台)あり |
URL | 日御碕神社 |
連絡先 | 日御碕神社社務所 0853-54-5261 |
歴史・由来
日御碕(ひのみさき)神社は、島根県出雲市にある神社です。同じ境内に素盞鳴尊を祀る「上の本社」(「神の宮」)、天照大御神を祀る「下の本社」(「日沈宮」)があります。『出雲国風土記』の出雲郡条の「美佐伎社」、『延喜式』神名帳の「御碕神社」にあたるとされる古社です。
社伝によれば、上の本社は素盞鳴尊の五世の孫である天葺根命により、現在地の後背にある隠ヶ丘(かくれがおか)に祀られていたところ、安寧天皇13年(前536)に勅命によって神殿が造営され、かの地から遷されたといいます。
また、下の本社は開化天皇2年(前505)、経島(ふみしま)に社殿が造営され、「百枝槐社」(ももええにすのやしろ)と称されていたものの、村上天皇の天暦2年(948)になって現在地に遷座し、上の本社・下の本社をあわせて「日御碕大神宮」と称するようになったとされます。
中世には多くの社領を抱え、杵築大社(出雲大社)と並ぶ勢力を誇っていましたが、戦国時代に一時衰退し、これを嘆いた社僧の順式慶雄がたびたび江戸幕府に復興を願い出ています。
寛永11年(1634)、ようやく将軍・徳川家光の命による天下普請として着工し、寛永21年(1644)に成った、権現造の朱色の現社殿や回廊、楼門などは国の重要文化財に指定されています。
また、社宝の白絲威鎧(東京国立博物館蔵)は出雲守護の塩冶高貞の寄進とも伝えられ、鎌倉末期の優品として国宝に指定されています。
かつて天照大神が祀られていた経島(ふみしま)は現在も神域とされており、国天然記念物のウミネコの繁殖地となっているほか、近くには「日本の灯台50選」に選ばれた日御碕灯台などもあります。
車椅子で旅行するポイント
上の本社(拝殿・幣殿・本殿) 廻廊 楼門 門客人社(かどまろうどしゃ) 下の本社(拝殿・幣殿・本殿) 祓所 蛭児社 荒魂神社 宝庫 末社 神紋石舎 稲荷社 宗像神社 トイレ 経島 社務所 手水舎 鳥居 祖霊社 順式社 稲荷社 島根県道29号大社日御碕線(みさきうみねこ街道) 日御碕駐車場 日御碕灯台 |
移動のしやすさ
★★☆☆☆バリアフリーの状況
日御碕神社の境内は楼門と廻廊、玉垣によって仕切られており、入口は楼門の正面と祓殿脇の2か所がある。しかし、いずれも内部に入るには石階段を通らなければならず、車椅子のまま移動はできないため、外観のみの見学となる。もしも楼門の内部に入れた場合であっても、下の本社と上の本社では高低差があるため、こちらも途中経路は石階段となってしまう。近場の身障者トイレは700メートル北側の日御碕駐車場と日御碕灯台にある。
周辺の名所・観光スポット
出雲日御碕灯台
「出雲日御碕灯台」とは、島根半島の西端、大山隠岐国立公園内に位置する日御碕に建てられた灯台で、「日本の灯台50選」に選定されているほか、国の登録有形文化財にも指定されています。海抜63メートルと石造りの灯台としては日本一の高さを誇り、参観料200円で灯台上部の展望台から日本海を一望することができます。併設の「灯台資料展示室」には、、灯台の歴史や構造などが学べるパネルや展示物があります。また、一帯の海岸線では「柱状節理」などの珍しい地形が見られます。
【灯台前および駐車場に身障者用トイレあり。内部は階段のため外観のみ。】
■参考リンク:出雲観光ガイド>出雲日御碕灯台