常陸國總社宮

2016年3月26日神社

常陸國總社宮(ひたちのくにそうしゃぐう)は、茨城県石岡市の神社で、かつての常陸国府に造営されたものです。「石岡のおまつり」として有名な9月の大祭は「関東三大祭」の一つとされ、多くの山車や獅子が町内を練り歩き、約40万人の見物客を集めます。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神 伊弉諾尊、大国主尊、素戔嗚尊、瓊々杵尊、大宮比売尊、布留大神
所在地 茨城県石岡市総社2-8-1
交通 JR常磐線「石岡駅」から徒歩約20分
JR常磐線「石岡駅」から関鉄グリーンバス(柿岡~小幡~石岡線)経由で約10分、「宮下」停留所下車、徒歩約3分 
常磐自動車道「千代田石岡IC」から車で約5分
拝観料 無料
駐車場 神社入口に舗装済の無料駐車場あり
URL
連絡先 常陸國總社宮 0299-22-2233

歴史・由来

常陸國總社宮(ひたちのくにそうしゃぐう)(この「総社」は濁音では呼ばない)は、茨城県石岡市にある神社で、かつての常陸国府に造営されたものです。

一般に、国司が国内の神社を巡拝する便宜のために政庁近くの一か所に国内の神々を合祀したものが「総社」(そうじゃ)と呼ばれ、平安時代以降の成立と考えられていますが、社伝によれば、常陸國總社宮は奈良時代の天平年間(729~749)、聖武天皇の勅命により、天神地祇6柱を国家鎮護の神として祀ったのが始まりとされています。

鎌倉時代には常陸国一の宮である鹿島神宮と並んで幕府より奉幣があり、室町時代には江戸城主の太田道灌が「曙の 露は置くかも 神垣や 榊葉白き 夏の夜の月」と詠んで武運長久を祈願するなど、武家の尊崇を集めていました。また、江戸時代にも常陸府中藩主が社殿の再建や修築を行うなどしています。

常陸國總社宮の例大祭は「石岡のおまつり」と呼ばれ、毎年9月に敬老の日を含む3日間開催されます。舞台を持った絢爛豪華な山車や、幌を被せた獅子小屋の先に大きな獅子頭をのせた幌獅子などあわせて40数台が町中を巡行し、期間中は約40万人の見物客が訪れます。

また、常陸國總社宮では、漫画家・手塚治虫の先祖である手塚良仙が常陸府中藩(石岡藩)の藩医だった縁から、手塚治虫の名作『火の鳥』や『ジャングル大帝』とコラボした絵馬やお守り、御朱印帳なども数量限定で頒布しています。

車椅子で旅行するポイント

【1】表参道の大鳥居。歩行者は参道に段差なく直進可、車両は看板に沿って左折し駐車場へ。
【2】坂道の途中に「参拝者専用駐車場」の看板あり。車両は舗装済の無料駐車場へ入る。
【3】駐車場奥のコンクリート舗装された坂道(車1台分の幅)をさらに進むと境内の車両祓所まで出られる。
【4】常陸國總社宮の随身門。門の先は5センチ程度の段差になっているが、右側の木戸口から迂回可。
【5】境内参道は舗装済。一部階段あるも周囲は砂地に近い平坦な場所で迂回可。ただし参道から降りる際に段差あり。
【6】常陸國總社宮の拝殿。正面は3段の石階段となっている。
【7】常陸國總社宮拝殿左手には木製スロープがあり賽銭箱の位置まで車椅子で移動可。
【8】境内下の宮下児童公園に多目的トイレが併設されている。ただし、周囲は坂道で駐車場はなく、入口の車止め前に停車することになるので注意。
【9】多目的トイレ内部(入口スロープ、手すり、ベッド、ベビーラック、緊急通報装置あり)





周辺の名所・観光スポット

常陸風土記の丘

かつて常陸国府が置かれた石岡の歴史的資源を活用した余暇公園で、石岡のおまつりをイメージした「日本一の獅子頭」を展望台としているほか、貴重な常陸国計帳を含む漆紙文書が出土した鹿の子遺跡や古代家屋などを一部復元している。また、園内は池を中心にソメイヨシノや大賀ハスを植栽した花の名所でもある。【身障者用トイレあり】

■参考リンク:常陸風土記の丘

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このページの執筆者
@tabisora110