井伊谷宮

井伊谷宮

2023年8月30日神社

井伊谷宮は、静岡県浜松市にある神社です。南朝方の征夷大将軍又は征東将軍として活躍し、この地に薨じた宗良親王を祀るため、明治5年(1872)に創建されたもので、いわゆる「建武中興十五社」の一つにあたります。

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旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神 宗良親王
所在地 静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷1991-1
交通 JR東海道新幹線・東海道本線「浜松駅」から遠鉄バス(奥山行き)経由で約1時間、「神宮寺」停留所下車、徒歩約5分
新東名高速道路「浜松いなさIC」から車で約10分
拝観料 無料
駐車場 境内南側に第1駐車場(舗装済み)、北側に第2駐車場(砕石敷き)あり
【ただし、第1駐車場から先の参道は階段路、第2駐車場奥にはスロープあり】
URL
連絡先 井伊谷宮 053-542-0355

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歴史・由来

井伊谷宮は、静岡県浜松市にある神社です。南朝方の征夷大将軍(又は征東将軍)として活躍し、この地に薨じた後醍醐天皇の皇子・宗良親王を祀ったものです。護良親王を祀る「鎌倉宮」などと同様に、明治維新後に南朝方の皇族・武将らを祀ったいわゆる「建武中興十五社」の一つにあたります。

明治2年(1869)2月、「宗良親王御社」創建に際し、彦根藩の最後の藩主・井伊直憲が「御手伝」を願い出て許しを得、すでに社殿の造営を終えていますが、明治5年(1872)正月の御沙汰書により、以後「井伊谷宮」と称することが決まり、2月には神祇省官員を派遣して鎮座祭を行っています。

続く明治6年(1873)には官幣中社に列せられ、同7年(1874)に宗良親王を補佐したとされる井伊道政とその子・井伊高顕を祀る摂社「井伊神社」も造営されました。

この神社の境内奥には「宗良親王御墓」があります。『信濃宮伝』などによれば、元中2年(1385)8月、親王は井伊谷において73歳で薨去し、方広寺開山の無文元選禅師が葬儀を執り行い、この地に葬ったとされていますが、異説もあります。明治6年(1873)に治定され、600坪の広大な墓域が宮内省(今の宮内庁)管轄となりました。墓域の中心には寛保2年(1742)、伊那衆の旗本・知久頼久が建てた「冷湛寺殿」と刻む宝篋印塔が残されています。

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車椅子で旅行するポイント

井伊谷宮_1.jpg 【1】井伊谷宮の境内入口。左手に鳥居、右手に駐車場の看板が見えるが、いずれも自動車で進入可。
井伊谷宮_2.jpg 【2】鳥居手前に舗装済みの第1駐車場があるが、その先は石段のため車椅子での移動ができない。
井伊谷宮_3.jpg 【3】右手の入口を進むと、すぐにトイレ棟が見え、身障者用トイレを併設している。
井伊谷宮_10.jpg 【3-1】身障者用トイレ内部
井伊谷宮_4.jpg 【4】砕石が敷かれた第2駐車場の奥にはアスファルト舗装された手すり付きのスロープが見える。
井伊谷宮_5.jpg 【5】スロープを登ると授与所脇に出て、参道は拝殿前までつながっている。
井伊谷宮_6.jpg 【6】井伊谷宮の拝殿前。参道は石畳が敷かれ平坦で、賽銭箱は手が届く位置にある。境内の他の箇所は玉砂利が敷かれている。


井伊谷宮境内図

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境内配置図 [凡例]
本殿 拝殿 井伊神社 宗良親王御墓 車祓所 祖霊社 池 社務所 史料館 授与所 トイレ 手水舎 祈祷控殿 日本絵馬史料館 第1駐車場 第2駐車場 鳥居
龍潭寺本堂 庭園 開山堂 御霊屋 井伊家墓所 客殿 庫裡 鐘楼堂 仁王門 山門 静岡県道320号引佐舘山寺線

移動のしやすさ

★★★★★

バリアフリーの状況

井伊谷宮の正面の参道は階段が続くが、右脇の入口から自動車で進入すれば、境内には身障者用トイレとスロープがあり、段差なく拝殿前まで移動できる。さらに第2駐車場の先には祈祷控殿の横にあたる車祓所まで進入可能な道路がある。参道以外の部分は玉砂利が敷かれているが、境内最奥部で隣接の龍潭寺にも出入りでいるようになっている。なお、正面参道にも授与所脇から手水舎までをつなぐ手すりのないアスファルト舗装のスロープがあるが、手水舎自体に段差があるので、こちらはあまり使い道がなさそうである。

周辺の名所・観光スポット

はままつフラワーパーク

浜名湖の湖岸にある植物園で、園内には約3千種、10万本の植物が展示されている。春の夜桜やチューリップ、大温室「クリスタルパレス」の熱帯植物、夏のホタル観賞など、四季を通じて花々やイベントが楽しめる。
【身障者用トイレ・駐車場・スロープ・車椅子貸出あり。障害者手帳又は「ミライロ」アプリ提示で入場料割引(大人半額~無料)あり】

■参考リンク:はままつフラワーパーク

このページの執筆者
@tabisora110