息栖神社は、茨城県神栖市にある神社で、鹿島神宮・香取神宮とともに「東国三社」のひとつに数えられます。創建は応神天皇の頃と伝えられ、平安時代の歴史書『日本三代実録』にもその名が載る「国史見在社」にあたる古社です。常陸利根川沿いに位置し、江戸時代には東国三社参りの人々でにぎわったほか、川の中から清水が湧き出る不思議な「忍潮井」(おしおい)があります。
旅行先について
地図
旅行先の概要
| 御祭神 | 岐神(主祭神)・天鳥船命・住吉三神(相殿神) | 
|---|---|
| 所在地 | 茨城県神栖市息栖2882 | 
| 交通 | 東関東自動車道「潮来IC」から車で約15分 JR成田線「小見川駅」から神栖市コミュニティバス(系統(3))経由18分、「息栖神社」バス停下車、 又はJR鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線「鹿島神宮駅」から神栖市コミュニティバス(系統(3))経由36分、「息栖神社」バス停下車 | 
| 拝観料 | 無料 | 
| 駐車場 | 二の鳥居前に舗装済み・未舗装の無料駐車場がそれぞれあります(大型車可)。 そのほか、舗装済み・身障者用区画併設の無料駐車場として、「自動車御祓所」入口向かいに「息栖の森駐車場」(大型車可)、「忍潮井」脇に「息栖にぎわいテラス駐車場」があります。 | 
| URL | 息栖神社 | 
| 連絡先 | 息栖神社 0299‐92‐2300 | 
歴史・由来
息栖神社(いきすじんじゃ)は、常陸利根川沿いに鎮座する神社で、鹿島神宮・香取神宮とともに「東国三社」のひとつに数えられます。
社伝によれば、応神天皇の時代、日川(にっかわ、今の神栖市日川)に創建され、大同2年(807)に藤原内麻呂が現在地に遷座させたといわれており、平安時代の『延喜式』神名帳にはその名が見えないものの、いわゆる「六国史」のひとつの史書『日本三代実録』には「於岐都説神」の神階授与の記事が掲載されているところから、「国史見在社」にあたる古社として扱われています。
祭神は岐神・天鳥船神・住吉三神で、もとは「いきす」ではなく「おきす」と読み、内海の沖合にできた洲に霊験を認めた水上交通の神であったものと考えられています。
江戸時代に医者の赤松宗旦が書いた地誌『利根川図志』には、利根川対岸の木下河岸(きおろし、今の千葉県印西市木下)が「木下茶船」と呼ばれる川船の発着地として繁盛したさまを述べ、その中で「旅客の行舟〔世に木下茶船といふ〕を設けたるに因りて甚だ繁栄の地と為れりそハ鹿島香取息栖の三社に詣し及び銚子浦に遊覧する人多かればなり」と、息栖神社を含めた東国三社参りを理由に挙げています。
社頭の常陸利根川べりには一の鳥居が立ち、その直下の水中に沈む「男瓶」(おがめ)・「女瓶」(めがめ)という土器の中からは清水が湧いており、これは「忍潮井」(おしおい)と呼ばれ、「日本三大霊泉」のひとつにも数えられています(ただし、河川改修により現在地に移転)。
車椅子で旅行するポイント
| 一の鳥居 二の鳥居 社殿 社務所 境内社(東側:鹿島神社・伊邪那岐神社・高房神社・奥宮4神合祀、西側:香取神社・手子后神社・八龍神社・江神社・若宮5神合祀) 稲荷神社 芭蕉句碑 力石 神門 手水舎 忍潮井(女瓶・男瓶) トイレ 自動車御祓所 息栖神社バス停 息栖の森駐車場 息栖にぎわいテラス | 
移動のしやすさ
★★★★★
バリアフリーの状況
息栖神社は二の鳥居から一直線に石畳が敷かれた参道を通って赤門、拝殿まで至ることができ、足元も概ね平坦である。拝殿はコンクリート造りで、昇殿参拝用の正面階段手前に賽銭箱が設置されている。また、現在は自動車祓所進入路向かいの「息栖の森駐車場」、忍潮井と二の鳥居の間の道路沿いの「息栖にぎわいテラス」の2か所に車椅子でも利用できる多目的トイレが整備されている。
周辺の名所・観光スポット
息栖にぎわいテラス
「息栖にぎわいテラス」は、息栖神社の参道沿いに2025年10月にオープンした地域振興拠点施設です。1階には地元の土産物・特産物などを販売する「かみす市場」、コーヒーやパスタなどの軽食を扱う「おしおいカフェ」、観光・物産の展示スペース「かみすミュージアム」があります。2階にはそば・うどん主体のレストラン「ゆうひ食堂」が入居し、「眺望テラス」からは忍潮井を遠望することができます。
【身障者用駐車区画・多目的トイレ・スロープ・エレベーターあり】
■参考リンク:神栖市>施設案内 息栖にぎわいテラス
 
  
  
  
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