息栖神社

2013年5月15日神社

息栖神社は、茨城県神栖市にある神社で、鹿島神宮・香取神宮とともに「東国三社」のひとつに数えられます。創建は応神天皇の頃と伝えられ、平安時代の歴史書『日本三代実録』にもその名が載る「国史見在社」にあたる古社です。常陸利根川沿いに位置し、江戸時代には東国三社参りの人々でにぎわったほか、川の中から清水が湧き出る不思議な「忍潮井」(おしおい)があります。

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旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神 岐神(主祭神)・天鳥船命・住吉三神(相殿神)
所在地 茨城県神栖市息栖2882
交通 東関東自動車道「潮来IC」から車で約15分
JR成田線「小見川駅」から神栖市コミュニティバスで8分、「息栖神社」バス停下車
拝観料 無料
駐車場 二の鳥居前に舗装済み・未舗装の駐車場がそれぞれあります(大型車可)
URL
連絡先 息栖神社 0299‐92‐2300

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歴史・由来

息栖神社(いきすじんじゃ)は、常陸利根川沿いに鎮座する神社で、鹿島神宮香取神宮とともに「東国三社」のひとつに数えられます。

社伝によれば、応神天皇の時代、日川(にっかわ、今の神栖市日川)に創建され、大同2年(807)に藤原内麻呂が現在地に遷座させたといわれており、平安時代の『延喜式』神名帳にはその名が見えないものの、いわゆる「六国史」のひとつの史書『日本三代実録』には「於岐都説神」の神階授与の記事が掲載されているところから、「国史見在社」にあたる古社として扱われています。

祭神は岐神・天鳥船神・住吉三神で、もとは「いきす」ではなく「おきす」と読み、内海の沖合にできた洲に霊験を認めた水上交通の神であったものと考えられています。

江戸時代に医者の赤松宗旦が書いた地誌『利根川図志』には、利根川対岸の木下河岸(きおろし、今の千葉県印西市木下)が「木下茶船」と呼ばれる川船の発着地として繁盛したさまを述べ、その中で「旅客の行舟〔世に木下茶船といふ〕を設けたるに因りて甚だ繁栄の地と為れりそハ鹿島香取息栖の三社に詣し及び銚子浦に遊覧する人多かればなり」と、息栖神社を含めた東国三社参りを理由に挙げています。

社頭の常陸利根川べりには一の鳥居が立ち、その直下の水中に沈む「男瓶」(おがめ)・「女瓶」(めがめ)という土器の中からは清水が湧いており、これは「忍潮井」(おしおい)と呼ばれ、「日本三大霊泉」のひとつにも数えられています(ただし、河川改修により現在地に移転)。

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車椅子で旅行するポイント

息栖神社【1】入口の大鳥居。両サイドに舗装と砕石敷の駐車場がある。大型可。
息栖神社【2】駐車場のトイレ。身障者用はないので道の駅などで済ませる。
息栖神社【3】石畳の参道を進むと神門。特に段差はない。
息栖神社【4】息栖神社のコンクリート造の拝殿。正面は階段で、賽銭箱は階段の上。


息栖神社境内図

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境内配置図 [凡例]
鳥居(一の鳥居・二の鳥居) 社殿 社務所 境内社(東側:鹿島神社・伊邪那岐神社・高房神社・奥宮4神合祀、西側:香取神社・手子后神社・八龍神社・江神社・若宮5神合祀) 稲荷神社 芭蕉句碑 赤門 手水舎 忍潮井(女瓶・男瓶) トイレ 自動車御祓所入口 常陸利根川 息栖大橋 茨城県道44号成田小見川鹿島港線 茨城県道260号谷原息栖東庄線


移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

息栖神社にバリアフリーの設備はないが、二の鳥居前の舗装された駐車場から一直線に石畳が敷かれた参道を通って赤門、拝殿まで至ることができ、足元も概ね平坦である。拝殿はコンクリート造りで正面に5段ほど階段があり、賽銭箱は階段上に設置されている。トイレは駐車場と社務所にあるがいずれも身障者用ではない。直線距離で2キロほど北側、県道44号バイパスや国道124号の沿線には大規模小売店舗(ドン・キホーテ、ベイシアなど)が集まっているので、身障者トイレはこのあたりを利用するのがよい。

周辺の名所・観光スポット

港公園(平成物産パーク港公園)

港公園は茨城県神栖市にある県営の都市公園で、重要港湾の鹿島港を見下ろす高さ52メートルの展望タワーがあり、晴れた日には富士山まで遠望できる。周囲は芝生敷で、ソテツやヤシなどの南国の樹木が花を咲かせる。
【身障者用トイレ・駐車場・エレベーターあり】※展望塔は老朽化により2020年12月から利用休止

■参考リンク:神栖市観光協会>港公園

このページの執筆者
@tabisora110