夷王山神社
夷王山神社は、松前氏の祖・武田信広公を祀る小祠です。もとは「医王山神社」と呼ばれ、創始は永禄年間ともされています。車椅子参拝は不可ですが、600基もの和人・アイヌの中世墳墓群など周辺に史跡が多く、ヤマツツジの名所としても知られます。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御祭神 | 武田信広公 |
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所在地 | 北海道檜山郡上ノ国町勝山 |
交通 | JR「上ノ国駅」から国道228号経由、道の駅「もんじゅ」付近の夷王山入口から左折して車(タクシー)で約10分 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 勝山館ガイダンス施設に無料駐車場あり |
URL | なし |
連絡先 | 上ノ国町役場 0139-55-2311 |
歴史・由来
夷王山(いおうざん)は日本海を見下ろす標高159メートルの山で、その山頂に古くからある小祠が「夷王山神社」です。もとは医王山神社、医王山頭陀寺と呼ばれ、創建は永禄元年(1558)ともいわれます。
コシャマインの乱で戦功を挙げ、のちの松前氏の祖となった武田信広公が山頂に埋葬されたと伝わることから、この社は歴代松前藩主の参詣が恒例となっており、明治時代に松前氏の申し出により武田信広公を祭神とすることとなりました。
一帯には和人とアイヌ両方の埋葬が確認された約600基もの中世墳墓群「夷王山墳墓群」、武田信広が拠った「勝山館跡」、国重要文化財の「上国寺本堂」、北海道最古の神社建築「上ノ国八幡宮」など史跡が多く、自然散策路【車椅子不可】で結ばれています。
現在の夷王山神社はその格式に似つかわしくないようなコンクリート造の無住の小祠であり、特筆すべきものはありませんが、神社周辺はエゾヤマツツジの名所としても知られており、大自然の澄んだ気を満喫するにはふさわしい場所といえます。
車椅子で旅行するポイント
周辺の名所・観光スポット
勝山館ガイダンス施設
「勝山館」は、夷王山の東麓にある武田信広の館跡で、天然の要害を利用したもの。施設では復元模型などでその歴史を紹介するほか、発掘された近傍の中世墳墓を保存展示している。【スロープあり】
■参考リンク:上ノ国町>勝山館跡ガイダンス施設
夷王山墳墓群
夷王山麓に広がる600基もの中世墳墓群で、勝山館に居住していた人々の墓と推測される。中にはアイヌの葬法に従ったとみられる墓も発掘されている。
■参考リンク:上ノ国町>夷王山・夷王山墳墓群-上之国館跡 勝山館跡(国指定史跡)
上国寺
勝山館跡の真下にある寺院で、嘉吉3年(1443)開基と伝わる。本堂は江戸時代の貴重な建築物で国の重要文化財。
■参考リンク:上ノ国町>上国寺本堂
上ノ国八幡宮
文明5年(1473)に武田信広が勝山館に鎮護神として創建。明治時代にこの地に遷座された。本殿は明和7年(1770)年の建立で道内の神社建築としては最古のもの。
■参考リンク:上ノ国町>上ノ国八幡宮本殿
旧笹浪家住宅
上ノ国で代々漁業を営んでいた笹浪家の家屋。土間に漁夫のたまり場がある。北海道内の現存民家としては最古の部類で国指定重要文化財。
■参考リンク:上ノ国町>【重要文化財】旧笹浪家住宅および附属土蔵