厳島神社

2013年5月29日神社

厳島神社は、広島県廿日市市の厳島(宮島)にある神社で、式内社(名神大社)、安芸国一宮です。ユネスコの世界遺産にも登録されており、海中にそびえる大鳥居、朱塗りの本殿ともに見事なつくりで、一見の価値があります。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命
所在地 広島県廿日市市宮島町1-1
交通 JR「JR宮島口駅」または広島電鉄「広電宮島口駅」下車、宮島口フェリー乗り場からフェリーで約10分。
拝観料 大人300円、中学生以下100円。「宝物館」は別途大人300円、高校生200円、中・小学生100円
駐車場 宮島口フェリーのりば周辺に、もみじ本陣駐車場、宮島口駐車場(普通車料金1000円、どちらも舗装され身障者用区画はある)その他民間有料駐車場あり。
島内は一般車両の昼間通行規制多く、車両での渡船はお勧めしません。
URL 厳島神社
連絡先 厳島神社 0829-44-2020

歴史・由来

厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、広島県廿日市市に鎮座する神社で、安芸国一の宮です。主祭神は市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命のいわゆる宗像三女神で、「厳島」は神霊の斎(いつ)き祭られる島の意といわれます。

推古天皇元年(593)、有力豪族であった佐伯鞍職が神託を受けて社殿を創建したのがはじまりとされ、平安時代末期には瀬戸内海の海上交通の守護神として平家一門の崇敬を受け、平清盛が荘厳な社殿を造営しています。

現在の社殿は鎌倉以降のものですが、平安末期ころの建築様式をいまに伝えるものとして貴重です。

国宝の平家納経など多数の文化財を所蔵し、平成8年(1996)にはユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】宮島へはフェリーで渡船。フェリー内には身障者用トイレ・優先席あり。船種によってはバリアフリールームを備えたものも。
【2】フェリーターミナルにも身障者用トイレ・スロープあり。歩道は舗装され平坦。
【3】商店街を抜けて境内へ。境内は砂地で平坦だが鹿のふんに注意。途中に身障者用トイレあり。
【4】参道途中には神社全景が見渡せるスポットがある。
【5】拝殿入口は階段だが、看板に従うと点字ブロックつきのスロープがあり迂回可能。
【6】拝殿入口以降、床は平坦な木の板となり、車椅子でも移動可能。
【7】拝殿の回廊内(別棟)にも身障者用トイレあり。
【8】回廊の継ぎ目の段差は板で補修してある。
【9】神社裏手の大願寺境内も石畳と砂地でおおむね平坦。
【10】拝殿入口へと戻る帰路も階段にはスロープが併設されている。なお、途中の千畳閣へは階段のため車椅子不可。





境内配置図 [凡例]
フェリー桟橋 宮島フェリーターミナル 社号標 千畳閣 大鳥居 拝殿 大願寺 宝物館

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

厳島神社は船でしか渡れない宮島にあるため、必然的に宮島口駅からはフェリーを利用することになる。
その場合は自動車で渡っても交通規制が多く結局は使えないので、宮島口駅周辺の駐車場に駐車の上で、徒歩(車いす)で向かうのが確実である。
位置的にもみじ本陣駐車場(身障者用区画あり)が便利だが、この駅周辺は慢性的に観光客で混雑している上に、競艇場も近いため、休日昼間などは満車で駐車場にスムーズに入れず、出庫待ちになるおそれが強い。
空いている時間帯を選ぶなど自衛策を講じるのが適当である。
宮島行きフェリーは車いすでも乗船可能で、係員が誘導してくれるが、身障者用トイレやバリアフリールームを持つ最新鋭船(JR西日本宮島フェリーのななうら丸・みやじま丸、宮島松大汽船の安芸)もあるので事前に時刻表などをよく確認しておくとよい。
下船後もターミナルには身障者用トイレやスロープが設置され、車椅子のレンタルもできる(予約は不可)ほか、途中の道路も平坦で、厳島神社の社殿内外にも同様に身障者用トイレやスロープが整備されているなど、意外とバリアフリー設備は充実している。
もっとも、桟橋から社号標までで500メートル、厳島神社の社殿内をひととおり見て回ると1キロほどの道のりと移動距離が長いことと、境内に砂地で車輪をとられやすい場所がないわけではないので、リスクを避けて適切な介助のもとで観光を楽しむのがよい。

周辺の名所・観光スポット

宮島水族館

宮島にある市営の水族館。「いやし」と「ふれあい」をコンセプトに瀬戸内海の生物を中心に展示解説している。水族館のシンボルであるスナメリが人気であるほか、アシカ、ペンギンなどのショーも開催されている。
【身障者用トイレ・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で本人半額、介助者1名まで無料。】

■参考リンク:みやじマリン 宮島水族館

大願寺

厳島神社に隣接する真言宗の寺院で、鎌倉時代に僧了海が再興したと伝えられる。厳島神社と関係が深く、明治の神仏分離の際に厳島神社から移された弁財天を本尊としている。江ノ島、竹生島と並ぶ「日本三大弁財天」の一つ。
【境内はおおむね平坦で車椅子可】

■参考リンク:一般社団法人宮島観光協会>大願寺

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このページの執筆者
@tabisora110