伊豆神社
伊豆神社は、琵琶湖岸にあたる滋賀県大津市本堅田にある神社で、平安時代に三島明神ほかを勧請したのがはじまりと伝えられます。鎮座地である堅田の町は、中世には湖上交通の自由と住民自治を獲得して大きな影響力を持っており、その総鎮守の「堅田大宮」として崇められました。この神社には中世から続く宮座の組織が残るほか、境内の「幸福の石」は、擦ると幸せになる、両思いになるといわれています。
旅行先の地図
旅行先の概要
御祭神 | 大山祗命 |
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所在地 | 滋賀県大津市本堅田1-19-26 |
交通 |
湖西道路「真野IC」から車で約10分 JR湖西線「堅田駅」から江若交通バス(浜大津線)経由で約5分、「堅田出町」停留所下車、徒歩約5分(土日は「浮御堂前」行きバスあり) |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 周辺に舗装済み・無料の「堅田観光駐車場」あり |
URL | 滋賀県神社庁>伊豆神社 |
連絡先 | 堅田駅前観光案内所 077-573-1000 |
歴史・由来
伊豆神社は、琵琶湖岸にあたる滋賀県大津市本堅田にある神社です。
平安時代の寛平4年(892)、比叡山の尊意僧正(天台座主)が諸国を行脚している途中、神託によって伊豆の三島権現を勧請したことにはじまるとされています。
また、堅田は京都の下鴨神社の御厨であったことから、天暦3年(947)に下鴨神社から玉依姫命を勧請して神田神社とし、かつては伊豆神社と神田神社の社殿が並び立っていたとされていますが、永禄12年(1569)の兵火によって焼失し、のち伊豆神社のみが再建されています。
中世、「堅田衆」と呼ばれた堅田の住民たちは、下鴨神社に贄を献上する供御人として、琵琶湖の湖上交通の自由や町内の自治などの特権を認められ、この地域において大きな勢力を有していましたが、この神社も堅田の総鎮守として、「堅田大宮」の称号をもって崇められていました。
現在でも伊豆神社には室町時代からの自治のようすを伝える「宮座」の組織が残っているほか、例年5月には下鴨神社に琵琶湖でとれたフナを献上する「献饌供御人行列」の行事も行われています。
また、境内の右手にある「幸福の石」は、もとは境内本殿裏手の森の中にあったものを移したもので、不整形なハート型をしており、擦ると幸せになる、恋人と両思いになるとして人気があります。
車椅子で旅行するポイント
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
伊豆神社には車椅子用の設備は特にないが、境内手前まで舗装道路になっており、湾曲した神橋さえ渡れば境内は比較的平坦である。トイレは「湖族の郷資料館」の前に身障者用のものがあり、ここには舗装された無料駐車場もある。
周辺の名所・観光スポット
大津市歴史博物館
平成2年に開館した市立博物館で、歴史年代別にみた大津の歴史・文化の紹介のほか、天智天皇が開いた大津京、琵琶湖を舞台に供御人らが活躍した堅田、一大宗教都市として栄えた比叡山麓などのテーマによる常設展示を行っている。また、大津絵をはじめ地域に関連した企画展を随時開催している。
【身障者用トイレ・駐車場・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。身障者は入館無料。】
■参考リンク:大津市歴史博物館