甲斐国一宮浅間神社

2023年8月9日神社

甲斐国一宮浅間神社は、山梨県笛吹市にある神社で、富士山信仰にゆかりの深い木花開耶姫命を祀ります。垂仁天皇の時代の創建と伝わる古社で、式内社、甲斐国一宮としても知られており、今でも「一宮さん」と通称されることがあります。甲斐武田氏の崇敬が篤く、武田信玄が奉納したとされる太刀が現存し、山梨県の有形文化財に指定されています。

旅行先について

地図


(この地図の緯度:35.647758, 経度:138.697442

旅行先の概要

御祭神 木花開耶姫命
所在地 山梨県笛吹市一宮町一宮1684
交通 中央自動車道「勝沼IC」より車で約5分
拝観料 無料
駐車場 境内西側に舗装された駐車場、東側境外にも未舗装の駐車場あり(ともに無料)
URL
連絡先 甲斐国一宮浅間神社 0553-47-0900

歴史・由来

甲斐国一宮浅間神社は、山梨県笛吹市にある神社で、富士山信仰にゆかりの深い木花開耶姫命を祀ります。

『甲斐国志』によれば、垂仁天皇8年(紀元前22)正月、現在の摂社山宮神社がある神山の麓に創建され、富士山の「貞観大噴火」があった翌年の貞観7年(865年)、現在地に遷座したということです。

この社は平安時代の『延喜式神名帳』に名神大社として記され、また甲斐国一宮としても崇敬されており、建久5年(1194)には将軍・源頼朝が社殿を修造しています。

天文19年(1550)には飢饉や悪疫流行に心を痛めた後奈良天皇がみずから書写した般若心経を奉納しており、「紺紙金泥般若心経」の名で国重要文化財の指定を受けています。

この宸翰には甲斐国の守護大名・武田晴信(武田信玄)自筆の包み紙が添えられていますが、信玄自身もこの社に戦勝祈願をしたり、社領を寄進するなどしており、山梨県指定有形文化財である社宝の国次太刀も信玄の奉納と伝わります。

毎年4月15日の「大神幸祭」は、この社のほか、二宮美和神社(笛吹市)、三宮玉諸神社(甲府市)の神輿が釜無川の「信玄堤」沿いにある三社神社まで渡御し、水防を祈願する川除祭を斎行するものです。神輿の担ぎ手の男衆は、派手な長襦袢を着て花笠を被り、おしろいで化粧をした女装姿の出で立ちというのが習わしとなっています。

車椅子で旅行するポイント

【1】甲斐国一宮浅間神社の正面鳥居付近。鳥居の下には大きな段差がある。
【2】鳥居の西側、県道沿いの看板に従い、舗装された参拝者用駐車場に入る。
【3】駐車場から境内に向かう舗装された歩行者用通路がある。途中には身障者用トイレも設置されている。
【4】境内は玉砂利が敷かれているものの平坦で、参道部分は石畳で舗装されている。
【5】甲斐国一宮浅間神社の拝殿付近。手前まで参道の石畳が延びている。





境内配置図 [凡例]
本殿 幣殿 拝殿 授与所 随神門 手水舎 神楽殿 神輿庫 参集殿 社務所 鳥居 子持石 両部鳥居 枕石 山宮神社遙拝所 陰陽石 稲荷社 七社 護国社 神明社 真貞社 山梨県道303号市之倉山梨線 国道20号

移動のしやすさ

★★★★★

バリアフリーの状況

甲斐国一宮浅間神社は平坦地にあり、境内の駐車場から身障者トイレ横を経て拝殿まで続く石畳もあるので、移動は他の神社仏閣よりもしやすくなっている。鳥居下や随神門など段差がある箇所はあるものの、いずれも迂回が可能である。

周辺の名所・観光スポット

釈迦堂遺跡博物館

「釈迦堂遺跡博物館」は、山梨県笛吹市にある博物館施設で、縄文時代から平安時代にまたがる複合遺跡「釈迦堂遺跡」の出土品を常設展示しています。この遺跡では1千点以上にも及ぶ土偶が出土しており、同一の遺跡群からの出土としては青森県の特別史跡「三内丸山遺跡」に次ぐ多さです。これらの出土品は土器や石器などとあわせて国重要文化財に一括指定されています。また、最近では3Dプリントされた土偶グッズが当たる500円ガチャガチャも人気です。
【身障者用駐車場・トイレ・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。笛吹市・甲州市居住者に限り身障者・介助者1名まで入場料半額。】

■参考リンク:釈迦堂遺跡博物館

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このページの執筆者
@tabisora110