烏山八雲神社

2018年4月6日神社

八雲神社は、栃木県那須烏山市にある神社です。戦国時代の永禄3年(1560)、烏山城主・那須資胤が牛頭天王を勧請したのがはじまりとされています。長らく「牛頭天王社」と呼ばれていましたが、明治時代の神仏判然令により「八雲神社」に改称され、火災焼失後に現在地の市役所烏山庁舎裏に遷座しています。八雲神社例大祭の奉納行事である「山あげ祭」には巨大な山車が登場し、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

旅行先の地図


(この地図の緯度:36.6573627, 経度:140.1508979

旅行先の概要

御祭神 素戔嗚尊
所在地 栃木県那須烏山市中央1-16-1
交通 JR烏山線「烏山駅」から徒歩約15分
東北自動車道「矢板IC」または北関東自動車道「宇都宮上三川IC」から車で約50分
拝観料 無料
駐車場 社務所周囲に砕石が敷かれた駐車スペースあり
URL
連絡先 八雲神社社務所 0287-83-1160

歴史・由来

八雲神社は、栃木県那須烏山市にある神社です。

戦国時代の永禄3年(1560)、烏山城主・那須修理大夫資胤が疫病消除を祈願のため、大桶(おおけ)村から酒主村の十文字に素戔嗚尊の本地とされる牛頭天王を勧請したのが始まりと伝えられています。

江戸時代の寛文6年(1666)、時の烏山藩主・堀美作守親昌が境内を整備して石垣を造営したといい、次第に神社の例祭も烏山特産の和紙を使って巨大な山をつくり、宝前で歌舞伎舞踊を奉納する盛大なものとなっていきます。

近世以前は「牛頭天王社」と呼ばれていましたが、神仏判然令によって明治3年(1870)には素戔嗚尊を祀る「八雲神社」に改称され、その後町内の大火で類焼するものの、社殿を再建して大正3年(1914)に那須烏山市烏山庁舎裏の現在地に遷座しています。なお、足利銀行烏山支店向かいの旧社地には「山あげ祭」の際に御仮殿が建てられるほか、「天王建」とよばれる重要行事が執り行われます。

毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日曜日の3日間にかけて行われ、宮座の6町内が輪番で運営を取り仕切る「山あげ祭」は、昭和54年(1979)に国の重要無形民俗文化財に指定され、平成28年(2016)には京都の「祇園祭」などとともに「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコの無形文化遺産に登録されています。

車椅子で旅行するポイント

【1】八雲神社正面鳥居付近。眼の前の市役所烏山庁舎には身障者トイレ・駐車場がある。
【2】正面鳥居を入ると石段となっているため車椅子では移動不可。
【3】「毘沙門山城山遊歩道」また「烏山城址」の看板がある裏道に自動車で迂回する。
【4】坂道の途中で八雲神社社務所が建つ平坦地に出られるが、石段はさらに続いている。
【5】そのまま坂道を社務所を過ぎるまで登ると社殿がある境内の平坦地まで入ることができる。
【6】八雲神社の社殿。正面は石畳で賽銭箱下に段差。周囲は玉砂利で自動車が乗り入れ可能な程度の平坦地。





境内配置図 [凡例]
本殿 拝殿 市神社 社務所 手水舎 鳥居 遊歩道 那須烏山市役所烏山庁舎 栃木県道10号宇都宮那須烏山線 那須烏山市役所入口交差点 常陸大宮市 宇都宮市 烏山城址


移動のしやすさ

★★★☆☆

バリアフリーの状況

八雲神社は那須烏山市役所烏山庁舎の裏に位置するので目立つが、境内はそれほど広くはなく、平日は参拝者もまばらである。正面からは石段なので、道を一本外れた「毘沙門山城山遊歩道」または「烏山城址」と書かれた看板のある裏道を自動車で進む。この坂道から社務所脇と社殿脇にそれぞれ自動車で乗り入れることができる。身障者用の設備は特にないが、烏山庁舎内に身障者トイレ・駐車場が用意されている。

周辺の名所・観光スポット

山あげ会館

ユネスコ無形文化遺産にも登録された「烏山の山あげ行事」をテーマとした資料館。館内では山あげ祭に使う本物の屋台が常時3台展示されているほか、ミニチュア芝居と人形ロボットによる訛まじりの解説、大画面によるハイビジョン映像などで迫力ある山あげ祭の魅力を伝える。
【身障者用駐車場・トイレ(オストメイト対応)・エレベーターあり。障害者手帳提示で無料】

■参考リンク:山あげ祭

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このページの執筆者
@tabisora110