熊野速玉大社
熊野速玉大社は、和歌山県新宮市の神社で、那智、本宮とともに「熊野三山」の一つ。一般に「新宮」と呼ばれます。中世には朝廷・貴族から庶民に至るまで参詣し「蟻の熊野詣」の盛況でした。現在は参詣道「熊野古道」とともにユネスコの世界遺産に登録されています。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御祭神 | 熊野速玉大神、熊野夫須美大神ほか |
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所在地 | 和歌山県新宮市新宮1 |
交通 |
JR紀勢線「新宮駅」から徒歩約15分、又は熊野交通バス経由で約4分、「権現前」バス停下車。 紀勢自動車道「尾鷲北IC」から国道42号経由、車で約70分。 |
拝観料 | 無料。ただし、「神宝館」【正面入口は階段】は大人500円・高校生以下無料。 |
駐車場 | 神社境内に舗装された無料駐車場。身障者用区画あり。 |
URL | 熊野速玉大社 |
連絡先 | 熊野速玉大社社務所 0735-22-2533 |
歴史・由来
和歌山県新宮市にある神社で、那智、本宮とともに「熊野三山」の一つです。
『熊野権現垂迹縁起』によれば、景行天皇58年、熊野の神々が最初に降臨した神倉山から熊野川を下った河口に位置する現在地に遷座したとされており、もとの場所に対して当社を「新宮」と呼ぶようになりました。
熊野は「隠国(こもりく)」、すなわち祖霊がこもる特別な地と考えられており、昌泰3年(900)には最初の熊野御幸である宇多法皇の行幸があり、延喜7年(907)には従一位という高い神階に叙せられています。
以後、後白河上皇は生涯に34回(那智・新宮は15回)もの熊野御幸を行うなど、特に院政期には皇室・貴族の参詣が盛んとなり、広くその名が知られるようになりました。
神仏習合の時代にあって、主祭神の熊野速玉大神は過去世の救済や病気平癒を司る薬師如来と、熊野夫須美大神は現世利益を司る千手観音菩薩と同体とされ、中世を通じて、その御利益にあやかろうと一般庶民も参詣するようになり、「蟻の熊野詣」ともいわれる盛況ぶりでした。
当社は、信仰の歴史をよく伝えるものとして、彼らの通った参詣道である「熊野古道」とともにユネスコの「世界遺産」に登録されています。
車椅子で旅行するポイント
周辺の名所・観光スポット
徐福公園
新宮駅の北200メートルほどの場所にある公園。秦の始皇帝の命を受け、東方に不老不死の仙薬を求めて出港した徐福がたどりついた先が新宮であったとする伝説が古くからあり、この場所には徐福の墓と称するものが存在していたことから、一帯が公園として整備された。園内には中国風の楼門や徐福像、天台烏薬の茶などを扱う徐福売店などがある。【園内は平坦、身障者用トイレ・車椅子貸出あり】
■参考リンク:財団法人新宮徐福協会