長門国一宮住吉神社

2023年8月7日神社

長門国一宮住吉神社は、山口県下関市にある神社で、式内社、長門国一宮に当たります。神功皇后が住吉三神の神託を受けて長門国にその荒魂を祀ったのがはじまりとされています。大阪の住吉大社・福岡の住吉神社とともに「日本三大住吉」の一つに数えられ、本殿は国宝に指定されています。

旅行先について

地図


(この地図の緯度:33.999611, 経度:130.956556

旅行先の概要

御祭神 第一殿 住吉三神(表筒男命・中筒男命・底筒男命)
第二殿 応神天皇
第三殿 武内宿祢命
第四殿 神功皇后
第五殿 建御名方命
所在地 山口県下関市一の宮住吉一丁目11-1
交通 JR山陽新幹線・山陽本線「新下関駅」からサンデン交通バス(下関駅行き)で約5分、「一の宮」停留所下車、徒歩約10分
中国自動車道「下関IC」から車で約10分
拝観料 無料
駐車場 境内周辺に舗装された無料駐車場あり【身障者用区画あり】
URL
連絡先 長門國一宮 住吉神社 083-256-2656

歴史・由来

長門国一宮住吉神社は、山口県下関市にある神社で、大阪の住吉大社・福岡の住吉神社とともに「日本三大住吉」の一つに数えられます。平安時代の『延喜式』神名帳に載る式内社、長門国の一の宮でもあります。

『日本書紀』によれば、仲哀天皇9年(200)、神功皇后の三韓征伐に従った表筒男命・中筒男命・底筒男命の三神から「我荒魂令於穴門山田邑也」との神託があったため、穴門直践立ほむたちを神主として祠を建てたのがはじまりとされます。

住吉三神は勝利の守護神として武家からも篤い崇敬を受けており、周防国の守護大名・大内弘世は長門守護・厚東氏との戦いに先立ってこの社に戦勝を祈願し、その報賽のため応安3年(1370)に本殿を造営しました。今日に残る本殿は千鳥破風の付いた檜皮葺きの5つの社殿が並ぶ「九間社流造り」という類例のない様式で、国宝に指定されています。

また、本殿の前にある拝殿は、安芸国の国人領主から西国の覇者となったことで知られる毛利元就により、天文8年(1539)に造営された切妻造り・檜皮葺きの建物であり、こちらも国指定の重要文化財です。

ほかにも、三韓征伐の際のものと伝わる国重要文化財の新羅鐘、連歌師・宗祇らが編纂した『新撰菟玖波集』など、さまざまな貴重な社宝を保有しています。

住吉神社の例祭は「御齋祭おいみさい」と呼ばれ、厳重な物忌みが行われるのが特色です。12月8日夕刻から12月15日早朝までの1週間、すべての神職が神社に籠もり、神門は閉じられ、境内周囲には注連縄が張られて一般人の参拝はできなくなります。

車椅子で旅行するポイント

【1】長門国一宮住吉神社の正面鳥居付近。鳥居の下に大きな段差がある。
【2】境内西側に舗装された無料駐車場があり、手前が身障者用区画となっている。
【3】道路を渡って向かい側の縁石を切り下げた部分から玉砂利敷きの境内に入る。
【4】神門の下は石段が続き車椅子での移動は困難である。
【5】手水舎の脇に裏参道の入口があり、舗装された通路が続く。手水舎奥には貸出用車椅子の保管庫もある。
【6】裏参道は舗装されてはいるもののかなり大回りする必要があり、最後は勾配も急になっている。
【7】裏参道を経た東側にはスロープがあり玉垣の内側に進入できる。
【8】長門国一宮住吉神社の拝殿付近。境内には玉砂利が薄く敷かれ参道部分は石畳となっている。





境内配置図 [凡例]
本殿 拝殿 神門 儀式殿 鐘楼 検非違使社 大楠 稲荷神社 高元社 若宮神社・田尻社 蛭子社 七社 社務所 手水舎 厳島社 神池 征清従軍者旌功紀念碑 神橋 宝物館 トイレ 馬場自治会町民館 住吉公園 国道2号

移動のしやすさ

★★★☆☆

バリアフリーの状況

住吉神社は高台に位置するため、表・西の両神門とも石段があって車椅子での参拝が難しい。このため裏参道を通って東側から進入することになるが、裏参道はアスファルトで舗装されているとはいえ移動距離が長く勾配もある。また、駐車場から境内へ至るにはいったん車道を横断するほか、身障者用トイレも隣接の住吉公園まで移動することが必要で、設備は整っているものの使いにくさはある。

周辺の名所・観光スポット

海峡ゆめタワー

「海峡ゆめタワー」は、平成8年(1996)に関門海峡のランドマークとして誕生した、「海峡メッセ」の一角にある展望タワー。高さ143メートルの展望室からは関門海峡や巌流島、遠くは日本海が望める。また、夜間はライトアップされ7色に変化する。
【身障者用トイレ・駐車場・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で半額。メッセ内のレストランも車椅子可。】

■参考リンク:海峡ゆめタワー

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このページの執筆者
@tabisora110