大杉神社
2016年4月14日神社
大杉神社は、「あんば様」として知られる茨城県稲敷市にある神社で、関東地方に多い大杉神社の総本社です。かつては霞ヶ浦を中心とした湖沼地帯が付近まで迫っていたことから、漁労や航海に関連が深いとされています。また、源義経の家来であった常陸坊海尊は大杉神社の眷属であり、天狗になったという伝説をもち、境内には大きな天狗の像があります。JRAの美浦トレーニングセンターに近く、境内社として勝馬神社もあることから、競馬関係者の参拝も多いようです。
旅行先の地図
旅行先の概要
御祭神 | 倭大物主櫛甕玉命、大己貴命、少彦名命 |
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所在地 | 茨城県稲敷市阿波958 |
交通 |
首都圏中央連絡自動車「稲敷IC」から車で約5分 JR成田線「下総神崎駅」から大杉神社シャトルバスで約20分、「大杉神社」停留所下車 【毎週土・日のみ。路線バス(「阿波」下車)もあるが本数が少なく駅から要乗換。神社ホームページ参照】 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 |
国道125号沿いのほか、境内北側に複数の舗装済み無料駐車場 なお、葦船神社前の駐車場には身障者駐車区画3台分 |
URL | あんばさま総本宮「大杉神社」 |
連絡先 |
大杉神社 029-894-2613 |
歴史・由来
大杉神社は、「あんば様」として知られる茨城県稲敷市にある神社で、関東地方に多い大杉神社の総本社となっています。
かつては霞ヶ浦を中心とした湖沼地帯が付近まで迫っていたことから、漁労や航海に関連が深いとされ、各地にある「あんば様」は、船に乗せて航海安全を祈願する、いわゆる「船霊様」の親神として信仰されていることもあります。
奈良時代の神護景雲元年(767)、日光山を開いた勝道上人が、疫病退散を大杉に祈願したところ、三輪明神(奈良の大神神社の神)が示現したことがそもそものはじまりとされています。
延暦24年(805)には、別当寺として安穏寺が開かれ、以後明治時代の神仏分離令まで大杉神社を管理するとことろなりますが、源義経の家来の常陸坊海尊は大杉神社の社僧であり、あるとき忽然と消えて天狗になったとの伝説があり、境内には大きな天狗の石像が置かれています。
また、のちに徳川家康に仕えて「黒衣の宰相」とも呼ばれる天海僧正は、その勇猛さから「鬼義重」「坂東太郎」として知られる戦国大名・佐竹義重の次男である蘆名盛重の招聘により、一時期、江戸崎不動院(稲敷市)の住職となっていましたが、同じころに霞ヶ浦で雨乞いをして、大杉大明神を召喚したといわれています。
江戸時代の元和3年(1617)には、銚子の豪農でヒゲタ醤油の祖でもある田中玄蕃によって、別名「悪魔はらえ囃子」ともいう「あんば囃子」が伝わり、現在でも大杉祭で奉納されており、国選択無形民俗文化財になっています。
大杉神社は、JRAの美浦トレーニングセンターに近いほか、古代の官牧に「馬櫪社」として鎮座していたものが、巡り巡って大杉神社の境内社となった「勝馬神社」もあることから、競馬関係者の参拝も多いようです。
大杉神社はたびたび火災に遭っているため、現在の社殿は江戸時代の文化13年(1816)に再建されたものですが、名工・島村圓鉄による瑞垣の「二十四孝彫刻」などにみられる極彩色の豪華な外観は、「あんば日光」「茨城県の日光東照宮」などと呼ばれ、昔から観光名所となっています。
なお、大杉神社境内には「あた」はじめ数匹の猫が住み着いており、錦袋に猫をあしらった「当守」なる御守なども頒布されています。
車椅子で旅行するポイント
移動のしやすさ
★★★★☆
バリアフリーの状況
境内参道はほぼ平坦な石畳で車椅子移動に支障はない。国道沿い麒麟門わきからのアプローチは急な坂なので、裏手の葦船神社前の身障者駐車場から境内に入るのがよい。なお、稲荷神社・相生神社・勝馬神社の区画は階段があるため車椅子では困難。
周辺の名所・観光スポット
予科練平和記念館
終戦前に土浦海軍航空隊が置かれていた茨城県阿見町にある記念館。「七つ釦」で知られる予科練や旧海軍航空隊の戦史記録、遺品などを展示しているほか、実物大の零戦模型なども敷地内で公開されている。
【点字ブロック、多目的トイレ、身障者駐車場あり。障害者手帳所持者本人とその介助者1名無料。】
■参考リンク:予科練平和記念館
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