千束稲荷神社

2019年4月22日神社

千束稲荷神社は、東京都台東区にある神社で、女流文学者・樋口一葉の『たけくらべ』ゆかりの地として知られます。もとは千束郷の鎮守として上下2社に祀られていたもののうち、下千束社のほうを前身としています。2月に催行される「初午祭」では「地口行灯」とよばれる駄洒落を絵にした行灯(あんどん)が奉納されています。

旅行先の地図


(この地図の緯度:35.72702, 経度:139.790311

旅行先の概要

御祭神 倉稲魂命、素盞嗚尊
所在地 東京都台東区竜泉2-19-3
交通 東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」から徒歩約5分
首都高速1号上の線「入谷出入口」から車で約5分
拝観料 無料
駐車場 なし
URL
連絡先 千束稲荷神社 03-3872-5966

歴史・由来

千束稲荷神社は、東京都台東区にある神社で、旧社格は村社です。

江戸時代の寛文年間(1661~72)の創建と伝えられ、かつての浅草一帯の広いエリアを指す地名だった「千束郷」の鎮守として、上下(南北)2社に祀られた稲荷社のうち、下千束社のほうを前身としています。

龍泉寺の創建によりこの地域が「龍泉寺村」と呼ばれるようになると、村の鎮守として引き継き信仰されました。

毎年2月の午の日に催行される「初午祭」は、五穀豊穣・家内安全・商売繁昌を願う神事であり、境内には「地口行燈」(じぐちあんどん)と呼ばれる、駄洒落を絵に描いた行灯が多数奉納されます。

また、当社は明治の女流文学者・樋口一葉ゆかりの神社としても知られています。樋口一葉は一時期この竜泉地内に在住しており、名著『たけくらべ』にも、当時8月に行われていた祭礼の様子を「一年に一度の賑ひぞかし」と書いています。

車椅子で旅行するポイント

【1】千束稲荷神社の正面鳥居は石段となっているので西側に迂回。
【2】境内西側の神輿庫脇から段差なく境内に入れる車進入口がある。
【3】千束稲荷神社の拝殿前。3段の石段があり賽銭箱はこの上となっている。





境内配置図 [凡例]
社殿 神輿庫 社務所 手水舎 樋口一葉文学碑 鳥居 国際通り 昭和通り 竜泉二丁目交差点 三ノ輪駅 鷲神社

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

千束稲荷神社はビル街にあるごく小さな神社で、正面は石段だが神輿庫脇から段差なく境内に入れるようになっている。社殿に3段の石段があり、賽銭箱はこの石段上となる。メインの国際通りからは道路1本外れているので交通量も少なく割と安心である。三ノ輪駅内に身障者用トイレとエレベーターがある。

周辺の名所・観光スポット

東京都台東区立一葉記念館

「東京都台東区一葉記念館」とは、明治を代表する女流文学家である樋口一葉の業績を紹介するため、地元有志による「一葉協賛会」の寄附にもとづいて、昭和36年(1961)に台東区が設置した公の施設です。当時は女流作家単独の記念館としては我が国初の試みでしたが、当初の建物が老朽化したことと、5000円札の肖像画として樋口一葉が採り上げられたことを理由として、平成18年(2006)にリニューアルオープンしました。
樋口一葉はもとは裕福な家の出であったものの、身内の不幸で生活に困窮したため、小説執筆とあわせて生活の足しとすべく、龍泉寺町(現在の台東区竜泉)で荒物・駄菓子を売る店舗を一時期開いていました。この経験が後の代表作『たけくらべ』に生かされたといわれており、館内には小説の師匠にあたる半井桃水宛ての書簡、商売の仕入帳、『たけくらべ』未定稿などの貴重な品々を展示しています。
【多目的トイレ(オストメイト可)・エレベーター・車椅子貸出あり。身障者手帳所持者と介助者無料。】

■参考リンク:一葉記念館

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このページの執筆者
@tabisora110