下鴨神社(賀茂御祖神社)
下鴨神社は、京都市左京区にある神社で、正式には「賀茂御祖神社」(かもみおやじんじゃ)といいます。京都のなかでも最古の部類にあたる神社で、延喜式内社、山城国一宮として崇敬され、『源氏物語』に登場する「葵祭」や、境内の原生林「糺の森」(ただすのもり)でも知られます。ユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の構成遺産のひとつとして登録されています。
旅行先の地図
旅行先の概要
御祭神 | 賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、玉依媛命(たまよりひめのみこと) |
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所在地 | 京都府京都市左京区下鴨泉川町59 |
交通 |
京阪電車または叡山電鉄「出町柳駅」から徒歩約10分 京都駅から京都市営バス(4系統「上賀茂神社行き」など)経由で「下鴨神社前」下車 |
拝観料 |
境内無料 ただし、特別拝観「大炊殿」(おおいどの)は初穂料500円 |
駐車場 | 神社西側に舗装済みの有料駐車場(30分200円)、他にも周辺に有料駐車場あり |
URL | 下鴨神社 賀茂御祖神社 |
連絡先 | 下鴨神社(賀茂御祖神社) 075-781-0010 |
歴史・由来
下鴨神社は、京都市左京区にある神社で、正式には「賀茂御祖神社」(かもみおやじんじゃ)といい、「賀茂別雷神社」(上賀茂神社)とともに、古代豪族の賀茂氏の氏神である賀茂建角身命と、その子の玉依媛命を祀っています。
創建の時期はあきらかではないものの、京都のなかでも最古の部類にあたる神社で、『続日本記』にはすでにこの神社の祭礼である「葵祭」の記事が載っており、『源氏物語』にもそのきらびやかなようすが登場しています。
平安京への遷都によってますます重要性を増した下鴨神社は、皇室との繋がりも深くなり、伊勢神宮の斎王と同様に、皇室から未婚の皇女を立てて神の御杖代として奉仕させる賀茂斎院が置かれ、式年遷宮の制度も設けられたほか、『延喜式』にいう名神大社、山城国一宮として崇敬され、全国から荘園の寄進なども相次ぎました。
また、応仁の乱でかなりの部分を焼失していますが、境内には原生林「糺の森」(ただすのもり)が残り、ここからは古代の水辺の祭祀遺構などが発掘されているほか、参道に並行する馬場では葵祭の前儀として流鏑馬(やぶさめ)が行われています。
下鴨神社には、国宝に指定されている東本殿、西本殿、重要文化財に指定されている楼門、舞殿、大炊殿、三井神社、言社、出雲井於神社などの貴重な建物が残っており、ユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の構成遺産のひとつとしても登録されています。
境内には「言社」として十二支の守護神がそれぞれの社に祀られており、自分が生まれた干支に応じてお参りをする、いわゆる「干支詣」ができるようになっています。
江戸時代につくられた楼門の南側にある、神皇産霊神を祀る「相生社」には、「連理の賢木」が生えていることから、古くから縁結びの御利益をもって信仰されます。
摂社の「河合神社」は、同じく式内社ですが、下鴨神社の正禰宜惣官であった鴨長継の子として生まれ、『方丈記』の作者として知られる鴨長明が、この神社の禰宜として推挙されながらも一族の反対で実現しなかったという因縁のあるところであり、境内には鴨長明がこの一件によって出家した後に住んだという移動式の住居「方丈庵」が復元されています。
車椅子で旅行するポイント
西本殿 東本殿 三井神社 御手洗社 言社 大炊殿 供御所 中門 出雲井於神社 婚礼受付 神服殿 舞殿 橋殿 細殿 楼門 社務所 相生社 舩島 奈良の小川 直会殿 西参道 さるや 手水舎 泉川 瀬見の小川 糺の森 馬場 古馬場 河合神社 表参道 京都府道30号下鴨大津線 京都府道32号下鴨京都停車場線 下鴨神社前バス停 |
移動のしやすさ
★★★★☆
バリアフリーの状況
下鴨神社の境内は、長い糺の森の参道をはじめとして、ほぼすべてに玉砂利が敷かれているが、特に車椅子の車輪が沈み込むようなトラブルもなく移動が可能である。境内には身障者向けにスロープがついたトイレもあるが、トイレットペーパー備え付けがなく自動販売機で購入するようになるので要注意。その他若干の段差はある箇所もみられるが多くはない。摂社の「河合神社」は門の蹴放し(敷居)が段差となるのでそのままでは入れないが、内側に貸出用の車椅子が置いてある。
周辺の名所・観光スポット
京都御苑
京都御苑(きょうとぎょえん)は、京都府京都市にある国民公園で、かつての公家町にあたり、その中心には京都御所が建っています。公園部分は65クタール、御所などをあわせると92ヘクタールという広大な面積です。京都御所の建物は江戸末期の再建ですが、古くからの内裏の形態を残す由緒あるものです。
【身障者用トイレ、身障者用駐車場、車椅子対応苑路の設定あり】
■参考リンク:宮内庁>京都御所